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教育専門家に聞く!合格コラム

夏に伸ばせる人、伸ばせない人の違い

時間たっぷり夏休み でも、自由だからこその難しさも

夏休みは「受験勉強の勝負どころ」などと言われます。
この夏をうまく活かした人と、活かせなかった人とでは、その先の伸びに大きな差が出てしまうでしょう。
今回は、この夏を最大限に活かす方法について考えてみることにします。

夏はチャンスではなくピンチかもしれない

「さあ、夏休みはがんばるぞ」と意欲満々の皆さんに、いきなり水を差すようですが、夏はチャンスではなくピンチかもしれないという話をしておきましょう。
ではなぜ時間たっぷりの夏休みがピンチかもしれないのか。
理由は2つあります。
第一の理由は暑さです。最近の関東地方の暑さは尋常ではなく、これはどう考えても、勉強に有利な状況とは言えません。
ですから、図書館などを利用するとか、早朝に勉強するとか、できるだけ涼しい環境を求めるしかないでしょう。
次に第二の理由ですが、実は、夏休みがピンチかもしれない大きな理由はこちらにあります。
夏休みは、学校の授業がなくなり、多くの人は部活を引退して練習もなくなり、その結果、たくさんの自由な時間が生まれるのですが、これがもしかしたらピンチかもしれないのです。
皆さんは小学校時代に6回、中学校に入ってから2回、合せて8回の夏休みを経験してきましたが、ここで過去の夏休みを振り返ってみましょう。 ふだん学校がある時よりもたくさん勉強できた夏休みはありましたか?
たぶん、多くの人の答えは「ノー」ではないかと思います。

自学自習力の差が出る夏休み

ふだん学校があるときの家での勉強時間は、せいぜい2~3時間、がんばって3~4時間が限度でしょう。
しかし、夏休みは、これに10時間が加わります。
10時間というのは、朝の7時か8時ごろに家を出て、授業や部活を終えて、夕方5時か6時に家に帰ってくるまでの時間のことです。
夏休みは、この10時間が、そっくり「自分の時間」になります。自由に使えるのです。
ところが、この自由というのが曲者で、その使い方が非常に難しいのです。
学校では時間割が決まっています。勉強する内容も先生が示してくれます。ですから自由はありませんが、そのとおりにやっていれば自然に勉強ができてしまうという利点があります。
しかし、夏休みはその束縛がありませんから、自分で計画して、確実に実行する力、すなわち自学自習力の差が、はっきりと出てしまうのです。

実行力よりも、計画力に違いが大きい

もしかしたらピンチかもしれない夏休みをチャンスに変えられるかどうかは、計画(力)にかかっています。
いや、それもそうだが実行力も大事ではないかと思われる人も多いでしょう。その通りです。しかし、実行できない人の多くは、そもそも実行不可能な計画を立てていることが多いので、まずは計画をきちんと立てることから始めましょう。

計画で大事なのは課題や目標を定めること

計画の中には、何時に起きて、午前中は何時から何時まで勉強してといった細かいタイムスケジュール(時間割)もありますが、それ以上に重要なのは、課題や目標の設定です。
いつやるかではなく、何をやるかを決める。これが計画において、もっとも重要なところです。
かかえている課題は、人によって違うはずですから、それは自分自身で考えましょう。一人では不安な場合は、あなたのことをよく知っている人、たとえば担任の先生などにアドバイスしてもらうことにしましょう。
過去の受験生の経験を参考にすれば、重点教科をしぼって勉強するのが効果的なようです。