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教育専門家に聞く!合格コラム

「冬休みをどう活かすか」

飛躍へ、ラストチャンス 学力だけでなく気力・体力を鍛える

刻一刻と入試本番が迫ってきました。これから迎える冬休みは、実力を大いに伸ばすラストチャンスかもしれません。
今号では、冬休みの活用の仕方を考えてみることにします。
なお、本紙の発行はこの12月号が今年度の最終号となります。ご愛読ありがとうございました。
受験生の皆さんの健闘をお祈りします。

なぜ冬休みがラストチャンスなのか

入試本番で実力を最大限に発揮するために、十分な体力と気力をもって臨みたいものです。
心身ともヘトヘトに疲れ切った状態では、日頃の力は出せないでしょう。
ですから、本番直前の2~3週間は、やや余裕を持ったスケジュールで行動し、体力・気力を温存することも大切になってきます。つまり、ぎりぎりまで自分を追い込むような勉強は、できるだけ避けたいのです。
さて、そうなると、自分を極限まで追い込むような勉強ができるのはいつまでかというと、今日から、冬休みをはさんで、1月の中旬ごろまでという結論になってきます。
冬休みだけ頑張ればいいというわけではありませんが、その2週間は、特に重要な意味合いを持ってくるでしょう。
冬休みが山場とか、ラストチャンスとか言うのはそういうことです。

都立は6時間の長丁場。集中と持続の訓練を

都立入試・第一次募集・分割前期募集の学力検査は朝9時から始まり、午後3時過ぎまで続く6時間の長丁場です。
5教科の学力検査を課す学校の場合、次のような時間割になっています。
 国語 9:00~9:50
 数学 10:10~11:00
 英語 11:20~12:10
 昼食休憩 12:10~13:10
 社会 13:10~14:00
 理科 14:20~15:10
休み時間や昼休み(昼食)をはさむとはいえ、こんなに長時間、頭を使い続けた経験はあまりないでしょう。
もちろん、ふだん中学校では6時間授業を受けていますが、本番入試はそれとは緊張感がまったく違います。
ですから、この冬休みを利用して、長い時間連続して問題を解き続ける練習をしておいてほしいのです。
1時間やったら少し休憩を入れて、また1時間。これを5回繰り返す。こんな練習をできるのは、冬休みをおいて他にありません。
集中と持続の訓練。これが冬休みのテーマになります。

過去問はただ解いても力にはならない

過去問学習の重要性と、そのやり方については前号(11月号)でも伝えましたが、さらにいくつかの点を補足しておきます。
これからの勉強の中心に過去問学習を置く。これについて異論を唱える人はまずいないでしょう。
大事なのはそのやり方です。ただ解いただけでは力にはなりません。
まず、時間を計ってやるべきかどうか。
試験では時間配分は非常に大切ですから、そういう練習は必ずやっておかなければなりません。
ただ、過去問をやるときは、常に時間を計ってやるべきかというと、必ずしもそうではありません。

出来ても、出来なくても教科書で確認する

過去問を解いたら、答え合わせをする。ここまでは誰でも同じです。
次に、出来なかった問題は、解説を読んだり、教科書を見たりする。ここも同じでしょう。
では、出来た問題はどうするか。
ここから対応が分かれるかもしれません。
出来たのだからそれでよしとして教科書などの確認はしない人と、念のために教科書を確認する人とに分かれるのです。
入試では、2年連続してまったく同じ問題が出されることはありません。しかし、似たような問題が続けて出ることはあります。また、過去に出た問題と関連の深い問題が出ることはあります。そうした点を考えると、たとえ出来た問題であっても、念のため教科書を開き、その周辺に書いてあることをチェックしておくと、次はそこから出る可能性もあります。ですから、出来た問題でも教科書を確認したほうがいいでしょう。