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教育専門家に聞く!合格コラム

今月のテーマ「志望校を決める」 

「急がば回れ」の学校選び

入試の先の高校生活をイメージして決める
入試には準備(受験勉強)が必要なので、志望校決定は早い方が有利です。
しかし、入学後3年間の学校生活の選択と考えれば、慎重さも求められます。
今号では、学校選びの時期や、その方法について考えてみます。

しっかり調べ、じっくり考える

まだ志望校が決まっていない皆さん、そろそろ決める時期です。少し急ぎましょう。
ただ、最終決定はもう少し先でも構いません。せめて2校か3校ぐらいまでは絞っておきましょう。焦って決めて、入学してから後悔するようでは困りますから、一方では、しっかり調べ、じっくり考えることも大切です。

早く決めることのメリット

志望校を早く決めることのメリットは、対策のための十分な時間が確保できることです。
私立の入試問題は学校ごとに異なりますから、その傾向に合わせた勉強を早くから進めたほうが有利でしょう。
公立でも、東京都立のいくつかの学校は、学校独自の自校作成問題で入試を行いますし、埼玉県公立でも一部の学校は、数学・英語の2教科は難易度のやや高い別問題で入試を行います。神奈川県公立でも一部の学校は、内容がそれぞれ異なる特色検査を実施します。
このように、公立と言っても全て同一問題ではないのが現在の入試ですから、傾向に合わせた勉強を早めに始めたほうがいいでしょう。

「下げる」決断は今ではない

志望校のレベルをワンランク下げるのは簡単なことですが、上げるには努力が要ります。
もし皆さんの中に、現在の成績を基準にして、「上げようか、下げようか」と迷っている人がいたら、「下げる」を選ばないようにしてください。下げれば一時的に安心を得られるかもしれませんが、またすぐに不安になり、さらにワンランク下げるという結果にもなりかねません。
成績の伸び悩みは辛いことですが、ここが踏ん張りどころです。
下げる決断は、最後の最後にしましょう。

入学後3年間の生活を選ぶ

自分に合った学校を選びましょう。それが一番大事なことです。
自分に合った学校という意味は、一つには成績(学力)もありますが、部活や行事、その他の学校生活、先生や生徒の様子、通学の便など、たくさんの要素があります。「自分の成績に合っている」というのは、入学試験だけを考えれば、それでいいでしょうが、学校を選ぶということは、本来は入学後3年間の生活を選ぶということなのです。
入試という関門がある以上、「自分の成績に合っている」かどうかは重要ではありますが、それだけで選ぶことのないようにしましょう。

自分の感覚を大事にする

先輩たちにその学校を選んだ理由を聞くと、「雰囲気が良かったから」とか「何となく感じが良かったから」という答えが返ってくることがあります。
そこでさらに、実際に入ってみてどうだったかをたずねると、「その通りだった。選んで正解だった」という答えが返ってくることが多いのです。
もちろん、そうした先輩たちが、何も調べず感覚だけで選んだとは思えませんが、最後の決め手は感覚というのは、案外間違っていないのではないでしょうか。

行ったから見える学校の本当の姿

パンフレットやホームページ、あるいは他人の評判などで、だいたいのことは分かりますが、実際に学校に行ったからこそ見える真実というものがあります。
休日に学校訪問すればほぼ半日がつぶれてしまい、少しもったいない気もしますが、前述したように、入学後3年間の生活を選ぶわけですから、その時間を惜しむべきではありません。