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編集部特選!

学校法人 東洋大学 京北高校(東京都北区)

新生・京北の挑戦 〜新校長を迎え、さらに改革を進める〜

東京は北の玄関口、赤羽駅。京浜東北線や埼京線、高崎線、宇都宮線を通じ、埼玉からも好アクセスの北区・赤羽台に位置する京北高校。近年、着々と学校改革を進めている。同校は、2011年学校法人東洋大学の傘下に入り、新校長のもと新しいタイプの進学校へと生まれ変わりを図っている。同校の挑戦にスポットを当てる。


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進学校へ、より高く 創立時への回帰

京北高校の歴史をひもとくと、設立は1899(明治32)年、設立者は東洋大学を開いた哲学者・井上円了である。戦前には開成中学と並ぶ都内有数の進学校でもあり、卒業生には文学者の武田泰淳や植木等など、著名人が名を連ねている。
実に堂々たる経歴だが、戦争と戦後の混乱がその歴史に影を落とした。
1951(昭和26)年、京北学園としての歩みを始めた同校は、着々と学校改革を進めてきた。そして、2011(平成23)年度、学校法人東洋大学との合併を機に、改革は総仕上げの時を迎えた。
いざ、改革本番の時!である。京北高校が進学校をめざして手がけてきた改革を継続させつつ、新たな教育の方向性を示すことのできる人材が必要だ。
そこで白羽の矢が立ったのは、都立日比谷高校再生の立役者で、6年一貫の都立桜修館中等教育学校の立ち上げを準備段階からリードした石坂康倫校長だ。
名門再生、そして同時に新たな進学教育の創出。この難問に最適解を導ける、まさにうってつけの人事といえるだろう。
石坂校長がリードする「K-プロジェクト」(Kは改革と京北の頭文字から)について聞いた。


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哲学のある国際教育を 原点回帰と新生ビジョン

「大変です。が、やり甲斐もまた大きいです」。
今までとは一線を画した授業レベルで進められる各教科の指導。毎日の到達度テストと結果分析、個別補習のサイクルを基本に行なわれる「学力定着システム」など、進学校に向けた改革が成果を見せ始めてきた折りも折り、先生たちの意識も生徒の姿勢も、目に見えて変わっている手応えがある。それに加えて、石坂校長肝入りの英語力・国際教育プログラムである。
受験英語から始め、英検対策や東洋大留学生とのコミュニケーション教育、スピーチ・プレゼン訓練、そして異文化体験旅行や国際理解講座などを実施する。
こうした学びの礎石として、京北高校=東洋大学の建学の礎である「哲学」を学びの中核に据えるという。
哲学? と、意外に思う人もいるかも知れない。しかし、欧米ではギリシャ・ローマ時代以来、哲学がすべての学問の起点に位置づけられている。
人は何のために生きるのか。学ぶのか。家庭や学校、社会、ひいては世界の中で、自分はどういう存在として生き、どう社会貢献できるか。こうした問いへの解答のヒントが、古今東西の哲学には秘密の宝物のように隠されているのだ。
この秘密の宝物が、国際社会で異文化の人々とともに仕事をするとき、あるときは共通言語、またあるときは困難を乗り切る心の糧となる。
「国際理解教育をいう学校は多い。しかし、我々はまず日本人としての己を知り、その上で相手と議論し、相手を理解し、協働し合うための『国際教育』を行ないます。進学実績の躍進と哲学教育は、国際貢献ができる日本人づくりの第一歩なのです」(石坂校長)。


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改革の最前線に立つ 京北の精鋭教師陣

東洋大学をバックに据えて進行する京北の学校改革だが、実際その現場を担う教師陣の努力は並大抵のものではない。例えば、「進学実績躍進プログラム」。その数値目標は、国公立早慶上智に25%、GMARCHに50%、母体となる東洋大学はじめ日大・駒沢大・専修大に25%と志は高い。
が、現場の教師陣は、難題を突きつけられても、ひるむどころか目を輝かせ、心を合わせて新生京北づくりに意欲満々である。
あまたある「改革」分野の中で、石坂校長のプランを実現に導くための一例を紹介しよう。
インターネット回線を介した自学自習のためのweb学習システムである。
京北が導入した自学自習教材は、例えば、個々のレベルに合った英検学習を進められるなど、すでに全生徒の2/3が活用している。個別カルテの管理や分析も容易なことから、個別指導に大変役立っているほか、高2くらいで先取り発展学習に進むこともできる。むろん、用途は英語にとどまらない。理社や数学への応用や、門外不出の文物の教材化など、可能性は無限大だ。しかも、IDとパスワードを入れれば自宅でも勉強できる。
さらに、頼もしいことに、ここ京北ではICTに関し、日本最先端スキルをめざす教師たちが日々研修を重ねているという。
新生京北高校で学ぶ君は、いったいどんな先生のもと、どこまで伸びることができるのだろう。
京北高校の改革が次のステップに進むのは、2015(平成27)年度。
120年の歴史を誇った男子校が女子生徒を迎え、文字通り新たな歴史を刻み始める。

京北高等学校プロフィール

所在地:東京都北区赤羽台1-7-12
連絡先:TEL 03-5948-9113
交通案内:JR線 赤羽駅 徒歩:9分
ホームページ:http://www.toyo.ac.jp/keihoku-hs/
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