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編集部特選!

駒込高等学校(東京都文京区)

『一隅を照らす人間』の育成

駒込の教育で未来を拓く

埼玉からも交通の便が良く、また、都内でありながら緑豊かな環境に恵まれた駒込高等学校。 
同校は、仏教主義による人間教育をバックボーンに、生徒は教師と一体となり自学自習に導かれ、大きな躍進を遂げつつある。
そんな、同校の現在を取材した。

江戸を感じる寺町の風情が残る千駄木に、ひときわ美しい校舎が映える。千代田線千駄木駅から徒歩7分、南北線本駒込駅5分、三田線白山駅7分等、通学アクセスの点でも好立地である。
330余年という伝統ある同校だが、ここ数年、急伸長しているという。
同校の今春の進学実績は、東京大学理㈵合格を筆頭に目標として定めた「GMARCH以上を3桁」を早々と達成した。難関大学に100人以上の合格者を出したということである。
詳しくは、下の表を見て欲しい。
進路部に文系・理系プロジェクトチームを発足させ、入試動向の分析や強化指導の向上に努めた。ただし、河合孝允校長は「まだまだスタートライン。入学した生徒全員に、8割以上の満足度と達成度を与えられるよう、進路体制をさらに推進したい」と言う。
同校では、普通科を目標大学の進路に合わせ3コースで編成をする。3年前より導入した『スーパーアドバンス』は、国公立及び早慶などの最難関大、『アドバンスA』は、GMARCHレベル、『アドバンスB』は、中堅及び上位私大をターゲットにする。いずれも授業中心主義とした、生徒に段階的、主体的な学習へと促す取り組みを活性化させているのだ。『スーパーアドバンス』㈵期生の卒業する来春が楽しみだ。
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駒込の教育の根幹にあるもの

同校は、江戸時代(1682年)に上野寛永寺境内に出来た学問所『勧学講院』の流れをくむ学園である。当時、大きな災害が相次ぎ江戸の町に孤児や被災者が溢れ、彼らに寝食を提供し、いわゆる「読み、書き、そろばん」や仏教、儒教を教えたのが勧学講院の始まりだという。つまり『慈悲』のふた文字を建学の理念とする教育機関として、産声をあげたのだ。

『温古知新』を座右の銘に

時代は移り昭和となると「開成のバンカラ、駒校のリベラル」と称されるようになり、自由で伸びやかな校風の学園として評価されていた。また、東大を中心に卒業生を送り出す進学校でもあったという。多くの著名な芸術家や文化人が巣立って行ったのは、やわらかで風通しの良い校風で育ったことも大いに関係がありそうだ。
現在でもその伝統は受け継がれ「鋳型打抜機にかける教育ではなく、自由の根幹である『成りたい自分に成る』という自己決定権が保障されている学園なのです」同時に『古きを訪ね新しきを知る』を座右の銘として「高度情報社会のニーズに対応した国際理解教育の推進にウイングを広げています」と校長は言う。
取り組みは多岐に渡り、ハワイセミナー(短期語学研修)、イマージョン授業(他教科を英語で学ぶ講座)、英語キャンプ(英語漬け海外擬似留学体験)、オーストラリア・ニュージーランド留学制度、シンガポール・マレーシア修学旅行、さらに今年から、オックスフォード大学の学生をインターンシップで招待し、授業指導に入ってもらうなど、グローバルな視点を持つ人材の育成にも力を注ぐ。
また、勉強面の補習講習や勉強合宿の充実も図られ、自主参加方式の講習や合宿に卒業生がチューターとして駆けつけ盛り上がるという。「仲良くみんなで志望大学突破を図って行く学園です」(河合校長)
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文武両道で躍進を続ける駒込

ただし、同校の学園生活は、決して勉強一本槍という訳ではない。部活動も盛んで、体育系、文科系を問わずレベルの高いクラブが元気印で活動している。「和太鼓部は全国大会出場。野球部もベスト8に入っています。サッカー、アメフト、バドミントン、テニス、バレー、バスケ、演劇、美術、書道などいずれも賞状やトロフィーを山のようにもらっています」と校長は胸を張る。
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仏教主義が打ち出す駒込独自の就学支援

同校の特筆すべき点として、同校独自の就学支援がある。中高ともに年収760万円未満世帯(標準4人家族)は授業料無償化を制度化している。これは勧学講院以来の建学の理念である『慈悲の教育』の制度化であると校長は言う。
「保護者の収入差で行きたい私学に行けないのは、『国の宝』を失うことに他ならないからです」加えて、成績優秀者に入学金免除+年間12万円学費免除が受けられる特待制度もある。
「本校がこれらの支援策を打ち出せるのは、本校が『営利追求型私学』ではなく、仏教的な『理念体私学』であるからです」すなわち、我が子の為にこのような学校があってくれたら良いのに、という父母の祈りに寄り添っているからであると、校長は説明する。
時代の先端を走りながら、温故知新を忘れない伝統校のこれからに注目だ。

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駒込高等学校プロフィール

所在地:東京都文京区千駄木5-6-25
連絡先:TEL:03-3828-4141
交通案内:千代田線千駄木駅 徒歩7分
     南北線本駒込駅 徒歩5分
     三田線白山駅 徒歩7分
ホームページ:http://www.komagome.ed.jp/
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