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編集部特選!

テレビ金沢アナウンサーインタビュー

 石川県にあるテレビ局、テレビ金沢で働く2人の先輩に話を聞いてきました。学生時代のことから、希望の職業で働く現在のことまでをインタビュー。皆さんのこれからにとって、アドバイスになるような思いや言葉が、伝えられればうれしいと思います。(編集部)

自分で描く『未来地図』

北村 まあさ さん(報道制作局 アナウンス部)

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神奈川県生まれ。成城学園中学・高等学校を経て成城大学文芸学部卒業。2011年㈱テレビ金沢入社。現在、『となりのテレ金ちゃん』でメインキャスターとして活躍中。

 学生時代の自分を表すと、『お調子者!』と、屈託のない笑顔で答えてくれた。その表情に思わず引き込まれそうになる素敵な女性である。
 テレビ金沢の女性アナウンサーとして、今、最も注目されているイチ押しアナウンサーだ。  
 毎日、夕方からの情報番組のメインキャスターを担当している。また、月1回のコーナーのため、取材やリポートで県内外を飛びまわり、ディレクター業務も兼務する。泥まみれのレンコン掘りも経験し、脂肪燃焼トレーニングにも体当たり。かなりタフなようだが、すべてひっくるめて楽しい仕事なのだと話す。
 自らを「生まれてからずっと、楽しむことが得意」と言う、活きのいい彼女の生き方を紹介しよう。

人間大好きです でも数学は嫌いかも

 「中学・高校時代は、学園内の同学年すべての人と会話したと思います」と、驚くことをいう。中学は同学年約200人、高校での同学年は約300人になるのだから、多数の学園行事などに積極的に参画していた彼女ならではのことだ。人間が大好きなんですと話す北村さんに、苦手は?と聞いてみたら、「数学」と返ってきた。ちょっとだけ、分かるような気がする。

部活動があったから今の私がある

 中学・高校とバレー部に所属し、バレー一筋。副部長として、部活動に燃えていたという。全国を狙うことはできなかったが、ここで人とのコミュニケーションや礼儀、そして思いやりなど、今の彼女を支える人格が培われたようだ。大学でもスポーツは続け、それに歌うことが加わった。
 「父親が親父バンドを作っていて、ボーカルで参加したり、ジャズバーで共演したりしていました。ここでも人とのつながりを大切にしました」

横浜育ちが石川県で頑張る理由

 アクティブな学生時代を過ごし、いよいよ就職活動。この時期まで、漠然と事務系の職種を考え、会社訪問を重ねたという。しかし、うまくいかなかったようだ。そんな折、部活動の先輩に「アナウンサーがむいてるよ」の一言をもらった。
 「その時は、女子アナに対して偏見があって、全くイメージができませんでした。それでもアナウンサーという職業を本気で調べていくうちに、自分がどうしてもやりたい仕事へと変化しました」
 自分の個性を活かす職場を求め、家族や友人と離れ石川県にやってきた。東京のテレビ局では経験できない仕事が、ここテレビ金沢にはあったようだ。

マイナスの感情は文章にしよう!

 悩んで落ち込む。友達とけんかした。寂しくなった、腹が立った時などの、すべてのマイナス感情を書き出すのだという。
 「たとえば学生の頃、母親に口うるさく注意されて、腹が立つことってありますよね。そんな時は、母親にすぐにぶつけないで、いったん、自分の気持ちを書き出します。自分しか読まない手紙を自分で書く。だから格好つけなくていい。そして読み返す」
 自分の文章を読むうちに、相手の気持ちが理解でき、自分の欠点も見えてくるのだという。友人とのいさかいも同じだし、部活動での悩みもしかり。心の叫びを読んでいて、可笑しくって笑えるときもあるという。自分を大切にする方法として、試してみる価値はあると思う。

石川県の魅力を伝えたい

 「アナウンサーという仕事は、各部署のスタッフが協力して形にしたものを、最後に放送にのせ伝える仕事。いわば最後のバトンをつなぐアンカーです」と、大勢の方に支えられ働く北村さん。新幹線も開業目前と、話題の多い石川県を、存分に楽しく、全国へ世界へ発信していくだろう。



新岡 智昭 さん(報道制作局 報道部兼アナウンス部)

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神奈川県生まれ。愛知県半田市乙川中学校、愛知県立半田高等学校を経て、早稲田大学教育学部国語国文学科を卒業。2013年4月㈱テレビ金沢に入社。7月より夕方のニュース番組を担当する。

 記者兼アナウンサーとして活躍している入社1年目のホープ。4月に入社し、すでに7月から夕方の5分間のニュース番組を担当している。また、記者としては、警察を担当し事件や事故などを主に取材している。
 突発的な深夜の火災や事故、事件など、いつでも対応できるよう、やっと心身とも慣れてきたという。ただし、情報を迅速にしかも正確に伝えなくてはならない職場は、いつも緊張感がみなぎっている。
 「アナウンサーだけの立場では決して気付けないことが、記者という仕事により、さらに明確にニュースの内容や、伝えたい核心部分を押さえることができ、カメラの前に立ったときに活かされます」

小学5年生からの夢

 アナウンサーになりたいと、はっきり思ったのは小学校5年生の時だという。テレビゲーム『プロ野球JAPAN』でのアナウンサーの実況中継に心を奪われたからだ。新岡少年はそれから「アナウンサーになること」を公言し続けた。ただ、周りの人間は、やや冷ややかに受け止めていたようだ。中学に入学してからもその思いは募るばかりで、一人練習の日々が続いたという。学校の登下校時には、自転車にまたがり実況中継の練習をした。目に見えるものを、手当たりしだい実況中継していく。そして、もうひとつのことも実践し続けた。それは標準語を意識して話すこと。当時、愛知県に住んでいた新岡さんにとって、多感なこの時期、かなり大変なことであったと思う。
 現在、あこがれのアナウンサーは、日本テレビの河村亮氏。テレビではジャイアンツ戦の中継やワールドクラスのゴルフの実況放送と、中継のスペシャリストで、まだ、雲の上の人だという。

アナウンサーになりたいがすべて

 アナウンサーになるためには、早くからアナウンススクールに通うことが夢の実現には有効だ。そのため大学は地元ではなく早稲田大に進学し、スクールへ通いながら大学生活を送った。
 就職活動では、日本全国のテレビ局やラジオ局をまわり、移動中に、体が悲鳴をあげ倒れたときもあったという。

早く目標を決めて口に出す大切さ

 「いろんな人にアナウンサーになるなんて絶対無理だと言われ、悔しくて。その悔しさが私の原動力だと思います。壮大な夢を語ることは大切なことだと思います。みんなに否定されたことで『絶対なってやる!』と、頑張れたのだと思います。だから中学生の皆さんにも、やりたい夢や希望を、目指す前に決してあきらめてほしくありません」と、自分の経験を重ねてアドバイスを贈る。

見る人の心に残る実況中継を目指して

 一方、小学生の新岡さんを魅了したスポーツの実況中継。今もしてみたいあこがれの仕事なのだという。全国高校サッカー選手権では県大会の優勝校、星稜高校のベンチリポートを担当した。県の代表として、全国大会決勝まで進んだ星稜高校を取材した経験は、あこがれに一歩近づけたようだ。「石川県は、名選手を輩出しスポーツの盛んな土地柄です。相撲、野球、サッカーが特に盛んなので、必ず実況中継ができる力をつけ、出番を目指し日々精進していきます」と、意気込みが伝わる。学生時代、5000メートル競歩の選手として鍛えた粘り強さで、"あこがれ"を実現する日も近いだろう。



株式会社 テレビ金沢

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開局は1990年。日本テレビ系列局として、石川県全域をカバーするテレビ局。テレ金(テレきん)の愛称で親しまれている。

テレビ金沢ホームページ:http://www.tvkanazawa.co.jp/