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編集部特選!

躍動ある学校改革に大きな期待

充実の新校舎、生徒たちの躍動

東洋大学との合併から4年経過し、いよいよ4月から文京区白山の地で新しい校舎、共学化のスタートを切った東洋大学京北高等学校を訪ねた。校門を入ると、人工芝に覆われた200メートルトラック。眼前にそびえる豪壮な新校舎が印象的である。

【現 在】

新校舎に教育プロジェクトの躍動

「(入学した)生徒たちが、『楽しい』と目を輝かせます。まだ3か月、勉強も部活もそんなに楽なはずはないんですが・・・」、学校長の石坂康倫先生は、共学一期生の入学後の感想に戸惑い気味だ。東洋大学京北中学高等学校の変化は、今春からの学校移転-新校舎、共学化だけではない。

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ノーチャイム制-授業の開始と終了にチャイムを鳴らさない。
一足制-上履きに履き替えない。などの生活面での改革を行うと同時に、教育面では、本当の教養を身に付けた国際人の育成教育が発動した。
①大学進学実績の躍進。
②グローバル社会に対応した教育として、英検・TOEICなどを積極的に活用した英語教育の充実。
③国際的視野をもつために留学制度の推進、国際機関などと連携した特別学習、海外への体験旅行の充実。
④スタディサポートを活用したキャリア教育の推進。
⑤文武両道の推進。

など学校活動の全領域にまたがる改革を始動している。
石坂校長は続ける「これらの実践のために授業時間は、45分7コマを採用、土曜日も5時間の授業を実施しています」。  同校のカリキュラムは、全教科履修型、これは国公立大学の5教科7科目型受験に対応するもので、幅の広い知識の習得を目指すことに繋がっており、その分日々の授業時間は増加するようだ。
中学時代より大幅に増えた授業時間、より専門的になった内容、自主性を求められる学校生活、電車などを使った通学、部活など高校生活のスタートには、強い緊張を強いられる。
石坂校長の心配に反して、新入生の「期待」と「意欲」に満ちた学校生活がうかがえる。
大学進学の躍進のため、東洋大学との高大連携-大学での受講や単位取得、英語教育では校内に英語ルームの設置やネイティブの先生の活用、国語教育での論理の充実など、その見直し、工夫、実践には、現在も全教職員のたゆまぬ努力が続けられている。

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【歴 史】

合併は、兄弟同士。時代の要請

明治32年に東洋大学の開祖井上円了によって創立された京北学園は、112年間の歴史を経て、平成23年に東洋大学と合併した。
戦前には、都内有数の進学校であり、戦前・戦後を通じ多くの文化人、実業家を輩出した実績のある伝統校でもある。  もともと昭和26年に東洋大学から独立した経緯があり、今回の再度の合併が双方の今後の発展を期してのことであることは、言うまでもない。

夢の学校創りを目指してまずは理念の再構築

学校の設立理念は、「諸学の基礎は哲学にあり」。中学生には、なじみのない学問だが、何のために人は生きるのか、向上心をもつのか、善悪の感情など、実験や実習では検証できない分野の学問であり、我々の生活のあらゆる面で存在する問題への回答とも言える。
東洋大学京北高等学校では、この哲学の理念を「思考する力と態度の育成」、「幅広い視野を養い、国際社会で活躍する素養を育成」、「人間性溢れる豊かな感性を涵養(かんよう)」として、教育方針に据える。
学力の向上は無論だが、それより豊かな人間性こそが最も重要と宣言しているようにも見える。
設立の理念を改めて、現代に解釈し直して新しい学校を創生するということだ。

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【そして未来へ】

「国公立へ1割」が当面の目標

今年のパンフレットに掲げる来春の入学生の目指す進路目標は、国公立25人、難関私大40人、GMARCH80人などとなっている。
今春の新入生は5割以上の生徒が系列の東洋大学への進学が可能となっているが、目指す目標は国公立・難関私立大学への進学実現である。

本当の教養を身に付けた国際人の育成を目指す

「大学を目指すだけならそれほど難しくはない」と石坂校長は断言する。
「我々の目指すところは、大学に合格させることだけではなく、本当の教養を身に付けた国際人の育成です」。
平成32年には、大学入試改革が実施される。
該当学年(現在の中学1年生)だけではなく、今後数年にわたって、全国で、国際教育(グローバル)や新たな教育方法(アクティブラーニング)などが模索されることになりそうだ。
東洋大学は、国からスーパーグローバルユニバーシティ(SGU)の指定を受けており、東洋大学京北高校は、それと連携したグローバル教育を目指す。

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また、アメリカ、カナダ、フィリピン等への語学研修やサマーキャンプ、英語コンテストや数学オリンピックへの参加など多様な実体験を通して、スケールの大きな国際人を育成して行こうとしているようだ。