ys media

  • Check

ワイズメディア最新号

平成29年度公立入試(全日制)強い公立志向は続く

2017年6月号ダウンロード

前期1.77倍、後期1.45倍に上昇
千葉県公立高校の29年度入試は、大きな変更はなかった。
しかし、28年度から前期募集人員の改善( 専門学科・総合学科50-80%を50-100%に変更)があり、入試動向が変化している。
専門学科・総合学科の多くが後期募集を実施しない入試一本化が実施されているからだ。
前期の実質倍率は、1.77倍(前年は1.76倍)とやや上昇し、後期も1.45倍(同1.43倍)となった。

29年度の入試動向に変化はあったか
29年度入試に臨んだ中学校卒業予定者は、約5万5190人、前年より約190人減少した。
公立高校の全日制募集定員は、これに合わせ5クラス減の3万3920人となった。但し、匝瑳・英語の募集停止を含む8校で1クラス減、木更津・理数の新設を含む3校で1クラス増を実施したため、11校に募集定員の変化がある。
また、前年からの、前期の募集人員を普通科定員の30-60%、専門学科、総合学科は50-80%としていたが、専門学科・総合学科を50-100%とする変更が継続された。
専門学科・総合学科高校53校(普通科併置を含む)中、40校86学科が前期募集人員を100%としていた。定員の縮小があったため前期募集人員は、46人減少したが、受験生は251人増加していた。
前期選抜の募集予定人員は、2万2706人。これに対して受験生は、3万9623人、合格内定は2万2346人で、1.77倍と前年より0.1倍高くなったが、27年度からは、0.05倍低くなっている。前期の不合格者は、1万7277人となっていた。
また、後期選抜の志願確定者は1万6619人。この時点で、前期不合格者の96.2%となっており、ほぼ全員が、前期からの受験を行っていたと考えられる。
受験者は1万6608人、出願辞退、当日欠席は11人だった。
合格者は、1万1467人で1.45倍となっていた。

高倍率は続く。前期・後期とも受けきる覚悟で
29年度入試の普通科では前期選抜の定員枠は、ほとんどの学校で、募集定員の60%が採用されていた。
30年度入試でも普通科60%、専門学科・総合学科では100%を採用する学校・学科が多いと思われる。
29年度入試での前期合格者の割合は、全合格者のおよそ66%だった。
受験生に2回の受験機会はあるが、選抜の割合いは、大きく前期に偏っているということだ。
前期選抜で普通科の実質倍率が高かった学校は、県立船橋の3.34倍、県立千葉3.22倍、松戸国際2.85倍、磯辺2.82倍、市立千葉2.81倍、千葉東2.80倍などだった。 全体では、1.77倍だったとはいえ、人気校では、2.5倍を超える厳しい入試となっていた。

勉強を開始する時期に差し掛かっている
前期選抜・後期選抜の入試制度は、2回の受験機会があるが、専門学科・総合学科受験生の多くは、志望校への受験機会は1回になる。
また、2回の受験機会でも募集定員が増える訳ではないため、前期選抜の倍率は高騰する。
また、後期の定員が少ない分、後期受験のプレッシャーは大きい。
公立高校を第一志望にする生徒も併願での受験を前提に私立高校をしっかりと調べることが必要なことはいうまでもない。
しっかりと日々の授業に臨み、計画を立てて内申対策を行うことと、実力を養成していく時期に差し掛かっていることを自覚してほしい。

30年度入試の募集人員はやや減少か
来春の千葉県内の国・公・私立中学校の卒業予定者は、5万4668人で、今春より470人余り減少する。(28年5月1日付学校基本調査)
これに合わせ、公立全日制の募集定員は10学級程度の減少になると見られる。ただし、臨時定員増、減あわせると15校を超える定員変化が予想される。募集定員は、例年8月に発表される。

学力検査の平均点は、隔年で上下降、来年は?
5教科での学力検査は、前期・後期とも全員に課すことになっている。
29年度の前期選抜での各教科の平均点は、次のように発表されている。(カッコ内は28年度の前期選抜)。
▷国語60.8(57.0)
▷社会53.8(56.6)
▷数学51.4(47.4)
▷理科56.4(46.3)
▷英語57.7(50.3)
社会以外の4教科で、前年より上昇した。
この結果、5教科合計の平均点は、前年の前期選抜より約19点高い276.1点になった。

また、後期選抜では、
▷国語67.2(56.7)
▷社会61.6(62.1)
▷数学58.8(57.9)
▷理科61.6(51.0)
▷英語53.7(60.9)
全体では、306.9点と前年より18.2点上がった。

前期選抜、後期選抜とも、受験生全員が同じ学力検査を受検していること、前期の合格者は、後期の学力検査を受けていないこと等を考えると、単純に平均点の高低で入試の難度を測ることは避けたほうがよさそうだ。
間もなく30年度入試の出題方針などが発表されるが、ほぼ前年通りになるとみられる。つまり、問題そのものは違うが、問題量、出題方法や解答の仕方は、これまでの入試問題が参考になるということだ。
入試問題は、中学校での3年間の学習内容から万遍なく出題される。
過去の入試問題を見ておくことで、1・2年生の復習に取り掛かる準備ができるはずだ。