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ワイズメディア最新号

すでに始まっている入試戦線

2019年3月号ダウンロード

平成31年度の入試が終わりました。平成32年度入試の主役は4月から3年生になる皆さんです。
本紙では入試本番まで、その時々に受験生が必要とする情報をタイムリーにお届けし、皆さんを応援して行きます。

◆スタートの合図がないレース
受験はしばしばレース(マラソンのような競走)にたとえられます。
が、このレース、ゴールは決まっていますが、スタートの合図がありません。
たとえば、ゴールを2月に行われる公立入試としましょう。受験生はこの日に向かって走り始めます。
ではスタートは?
自由です。一斉スタートではないので、いつでも好きな時にスタートを切ってください。
今すぐでも、3か月後でも半年後でも、どうぞご自由に。
受験をレースにたとえると、こんな感じになります。
受験は1年近い長丁場ですから、数日や数週間の遅れは、あまり気にする必要はないでしょう。
ただ、数か月となってくると話が違ってきます。
あまりにもスタートが遅いと、後半どんなに頑張っても、先行している人に追いつけません。

◆受験勉強いつから?
ここでは、受験勉強というものを、「入試出題傾向に合わせた問題演習中心の勉強」と
考えてみることにしましょう。その場合、受験勉強のスタートは夏休みからになるでしょう。
理由は二つあります。
第一に、入試で出題されるのは1年から3年までの全範囲ですが、
3年になった直後は、まだ習っていない分野・単元も多く、問題演習をやっても解けない問題が多いからです。
第二に、夏休みまでは部活を続けている人も多く、練習や大会のために時間を取られるからです。
毎日の予習や復習で精いっぱいで、とても受験勉強までは手が回らないというのが実際のところでしょう。


◆授業もまた受験勉強
そうか、夏休みからでいいのか。それまではノンビリできるのか。
いいえ、そうではありません。
ここで再び、レースのたとえになりますが、このレースでは、スタート位置は横一線ではありません。
かなり前の方からスタートする人もいれば、ずっと後ろの方からスタートしなければならない人もいます。
1・2年生でしっかり勉強してきた人は前の方から、
ちょっとサボってしまった人は後ろの方からのスタートになります。
このスタート位置の違いは、1・2年での授業の受け方、家での予習復習、
定期テストごとの集中的な学習、それらの積み重ねにより生じたものです。
夏休みまでは大丈夫と油断していると、その差がさらに広がってしまいますから、
「授業もまた受験勉強」という気持ちで取り組みましょう。
実際、入試に出題されるのは、学校の授業で習ったことや、
教科書に書いてあることだけですから、その意味からも、「授業もまた受験勉強」なのです。


◆実際の入試問題を見ておく
毎年のことですが、「3年生になるまでに何をやっておいたらいいか」という質問が読者の皆さんから寄せられます。
春休みの宿題をやった上で、さらに余裕と意欲のある人は、
基本的な問題集などを使って、1・2年の知識がどこまで自分のものになっているかを確認してみましょう。
出来なかった部分が、これからの課題になります。
もう一つ大事なのは、先ごろ行われたばかりの、今年の入試問題を見ておくことです。
あえて、「やってみる」と言わずに、「見ておく」と言っておきます。
前述したように「入試出題傾向に合わせた問題演習中心の勉強」は夏休みからです。
しかし、今の段階で、実際の入試問題というのは、どんな姿をしているのか、
どんな内容がどんな形で出されているのかを知っておくと、これからの勉強の方針や計画が立てやすくなります。
「すごく難しい」と感じる人もいれば、「案外易しい」と感じる人もいるかもしれません。
「忘れてしまったことがずいぶんあるな」と反省する人もいるかもしれません。
最後にもう一度、レースのたとえですが、これはコースの下見です。
本来は自分の足で走るところを、車で走っても十分下見になるように、
解けなくても、あるいは解いてみなくても、「見ておく」だけでも得るものは多いでしょう。

◆入試は学校で習ったことの確認
入試とは、「学校で習ったことの確認」です。それ以上、あるいは、それ以外のことを試すものではありません。
3年生になったら、今まで以上に授業と、その予習復習をしっかりやりましょう。