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必見!神奈川公立入試問題(共通選抜)

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その傾向と対策は?


◆全体傾向
選択問題が増え、平均点は上昇
これからの勉強を計画的・効率的に行っていくためには、入試問題の特徴をもう一度確認しておく必要がある。
そこで今回は、前年度(29年度)の公立入試問題(共通選抜)をふり返りながら、傾向と対策を考えてみることにしよう。まず、全体の問題構成を見てみよう。
国語 大問5小問29
数学 大問7小問22
英語 大問9小問30
社会 大問6小問31
理科 大問8小問28
小問数は数え方により若干のずれがあると思われる。
大問ごとの出題内容(分野)については30年度入試においても変化はないであろう。
次に平均点を見てみよう。カッコ内は前年との比較である。
国語73・1(+8.4)
数学63・5(+11.8)
英語51・9(+8.9)
社会54・5(+2.5)
理科46・9(+0.4)
29年度では、国語・英語・数学が前年(28年度)より大きく上がり、理科・社会が前年よりやや上がった。英語は一昨年(27年度)並みまで回復した。理科は26年度、27年度と30点台が続いたが、ここ2年間は45点以上と回復の兆しが見える。
理科や社会の平均点が思ったほど伸びないのは、受験生の対策や遅れにも原因があるようだ。後から追い上げられると考える人が多いようだが、現実は必ずしもそうなっていないことを知るべきだろう。
以下、教科ごとに傾向、特色を見て行こう。

◆国語
記述問題の条件は書き方のヒントにもなっている
大問1は漢字の「読み」「書き」が中心で配点は20点。ここは確実に点数を取っておきたいところだ。漢字の「読み」では、「頒布(はんぷ)」が正答率49・9%と出来が悪かった。マークシート方式の採用に伴い、「読み」については、同じ漢字が使われている熟語を選択する形になったので、正答率は非常に高かった。文法(助詞の用法)もよく出来ている。
大問2は古文の読解。問題文は要所に現代語訳もついており、取り組みやすいだろう。各小問とも正答率は高い。
大問3は文学的文章(小説)の読解。設問では、主人公の「気持ち(どう思ったか)」や、その変化を問われることが多いので、主人公になったつもりで、そこに注意を払いながら問題文を読むといいだろう。すべて記号選択になったため、どの小問も正答率は高かった。
大問4は論理的な文章(論説文)の読解。受験生がもっとも苦戦したのは、(オ)の2つの指定語句を使って45字以上55字以内で記述する問題だった。正答率は28%ときわめて低かった。与えられた2つの条件(2つの語句)は解答のためのヒントにもなっている。
大問5は資料(グラフ)を読み取った上で答える問題だったが、(イ)の記述問題の出来が悪かった。65以上75字以内という条件のほか、書き出しの語句が指定されている。 
前述のとおり、示された条件は、書き方のヒントにもなっているので、それを頼りに書いて行けば得点できるはずの問題である。

◆数学 
証明は5年連続で三角形の相似
大問1は基本的な計算問題。数字が入れ替わっているだけで、毎年同じ問題と言っていい。
大問2も、因数分解・二次方程式・確率など標準的な計算問題でパターンはほぼ一定。
大問1、大問3までで50点の配点があるので、数学が苦手という人は、ここまでで着実に点数を積み重ねておきたい。高得点を狙う人は、「うっかりミス」に注意しながら、後半の問題に余裕を持って取り組めるよう、短時間で解けるようにしたい。
高得点を目指すには大問4から大問7までの出来がカギとなる。29年度の出題内容は次のとおり。
大問4 関数
大問5 確率
大問6 空間図形
大問7 平面図形
それぞれ2~3問の小問で構成されているが、そのうち一問はやや難しい設問が含まれている。
大問5(イ)は、2つのさいころを投げ、石の面に書かれた数の積が条件を満たす確率を選択するという問題だったが、正答率は25・1%とかなり低かった。
大問7は平面図形で、三角形の相似を証明する問題だった。完全証明問題が出題されるようになってからは5年連続で相似の証明問題が出題されている。

◆英語
「聞く「読む」「書く」の基本的な力が問われる
大問1は放送を聞いて答える問題(リスニング)で配点は19点。会話文が中心なので、難しい表現はほとんど使われていない。文を聞いた後に、「Why」「What」「Which」などの形で問われるので、そこに注意しながら会話を聞きとるようにすればいい。
放送時間は約10分かかるので、残りの40分でそれ以降の問題を解かなければならないが、小問数が多く、長文を読んだり、作文を書いたりしなければならないので、時間配分が難しい。
大問2は対話文の完成。対話の流れを理解して適語を入れるが、最初の一文字が示されているので分かりやすいだろ。スペルの間違いに注意しよう。
大問3も適語補充だが選択技があるので、難しくはないだろう。小問が4問あるが、いずれも正答率は60%を超えている。
大問4は整序問題。単語を並べ替えて、正しい文章を作る問題だ。各問とも1語ずつ不要な言葉が含まれているが、基本的な文法事項を理解できていれば、それほど難しくはないだろう。
大問5と大問6は、ともに作文中心の出題になっている。条件作文と呼ばれるもので語数や書き出しの文章が決められている。内容もさることながら、条件をはずさない英文を書くことに注意を払いたい。
作文では、教科書に出てくる重要構文や慣用表現を覚えておくと役に立つだろう。言えるだけでなく、書けるようにしておかないと点数にはつながらない。
大問7から大問9までは長文読解である。
記号選択問題ばかりであり、極端な難問もないので、確実に点数を積み上げたいところだ。

◆社会
資料を読み取り、思考・判断し表現する力を問う
全体の構成は次のとおりだ。
大問1 世界地理
大問2 日本地理
大問3 歴史(古代から近代の日本と世界) 
大問4 歴史(近代~現代の日本と世界)
大問5 公民
大問6 公民
地理・歴史・公民の3分野からまんべんなく出題されている。
記号選択問題の割合が多いので、比較的取り組みやすいと考えられるが、その割には平均点が伸びない。
その一つの理由として考えられるのは論述問題への対応が不十分であるということだ。
29年度では大問4に2問(各4点)大問6に1問(6点)の論述問題が含まれていた。ここで試されているのは、知識があるかどうかではなく、資料やグラフを読み取った上で、思考・判断し、文章で表現する力である。
知識の内容は教科書レベルで十分だが、考える習慣や、文章を書く習慣をつけておかないと高得点は望めない。

◆理科
教科書にある実験や観察を中心にした問題
大問1から大問4までは各分野からの小問集合で、ここまで36点。基礎的な知識を問うもので、かつ記号選択式問題なので点数は取りやすいはずだが、点数を伸ばせない人も多い。前述したように、対策の遅れが影響していると考えられる。
大問5以降は各分野に関する問題だ。
大問5 物理
大問6 化学
大問7 生物 
大問8 地学
この中では、大問5(物理)と大問6(化学)に出来の悪い問題が多かった。大問5(物理)の運動とエネルギーに関わる記述問題、大問6(化学)の物質の質量を求める問題などは、非常に正答率が低かった。例年この2分野の正答率は低いので、高得点を目指す人は、物理分野と化学分野の攻略がカギとなるだろう。
出題は教科書に出てくる実験や観察が中心になっているので、実験や観察の目的、手順、結果などをていねいに復習しておく必要がある。

◆まとめ
効果抜群、過去問学習
一見難しそうに見える入試問題も、整理してみると、実は同じ形式、同じ内容の繰り返しであることがわかる。
そこで重要なのは過去問題による反復学習である。過去問で練習する場合は、大問ごとに集中してやってみるとよい。たとえば社会の大問1と決めたら、それを3年分とか4年分続けてやってみる方法だ。ある単元や分野の問題を集中的にやると効果が出やすい。