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最適な計画の作り方

2017年5月号ダウンロード

目的地(志望校)と現在地(今の実力)その差がうまるかどうかは計画次第だ

入試本番まですでに1年を切っています。思ったより短いですね。
限りある時間を有効に使うには、計画が大事だということは誰もが気づくことですが、では、どんなふうに計画を立てればよいのか。そこで今号では、無駄なく力を伸ばせる「最適な計画」について考えてみます。 

現在地を見きわめるのが先決

今回は、最適な学習計画の立て方という話です。
最適というのは、無駄なく合理的で、もっとも成績を伸ばしやすい計画という意味であり、決して「楽をして」成績を伸ばせる方法ということではありません。その点は誤解のないようにしてください。
中学生の皆さんにはあまり縁がないかと思いますが、パソコンやスマートフォンのアプリで、電車の経路検索というのがあります。出発地と目的地、出発時間と到着時間などを入力すると、最短で着く経路や、最安で着く経路を探し出してくれるという、とても便利なアプリです。
このアプリの必須入力事項は、出発地(現在地)と目的地です。どちらか一方が欠けると検索機能を発揮してくれません。
さてそこで、このことを、学習計画にあてはめてみます。
多くの人は、目的地を定めることは強く意識します。目的地とは、もちろん目標校のことです。しかし、案外おろそかにしてしまうのが、出発地(現在地)の設定です。出発地(現在地)が、現在の自分の実力であることは言うまでもありません。
最適な学習計画は、目標校と現在の自分の実力、この二つが明らかになっていないと導き出せないのです。

実行できないのは意志が弱いからではない

計画が思うように実行できないのは、あなたの意志が弱いからではありません。ほとんどの場合、計画の立て方に問題があるのです。
目的地と出発地(現在地)の設定なしに、経路が検索できないのと同様、目標校と現在の自分の実力をはっきりさせない限り、最適な学習計画など出てくるはずがありません。意志の弱さではなく、杜撰な計画にこそ問題があるのです。

授業中にも分かる自分の実力

現在の自分の実力を知るための方法として、誰もが思い浮かべるのがテストの結果でしょう。模擬試験であれ、定期考査であれ、小テスト・課題テストであれ、およそあらゆるテストが、自身の現在地を知る物差しとなります。
しかし、それだけではありません。授業中に先生の質問に答えられなかった、周りのみんなは分かっているようだが自分はよく理解できなかった、といった体験も、現在の自分の実力を知る手がかりになるのです。

目的地が遠いほど早く出発すべき

誰にも「見たくない現実」や「認めたくない事実」というものがあります。「健康のために体重を減らさなければ」と言いながら、体重計に乗りたがらない大人はいくらでもいます。現実から目を背けて、どうやってダイエット計画を立てるというのでしょう。
しかし、中学生の皆さんも時々同じようなことをしているかもしれません。
目標校を定めるだけでなく、現在の自分の実力を正確に見きわめ、その上で計画を立てなくてはなりません。
その差が大きければ、いますぐ学習を始めなければならないし、相当な勉強量を自らに課す必要があります。一方、その差がわずかであれば、スパートをかけるのは、もう少し先でもいいという結論になるかもしれません。

最適な計画は人の数だけある

すべての人にとって最適である計画というものはありません。百人いれば百通りの最適な計画があるのです。
人の意見を聞いたり、他人を見習ったりするのは大変いいことですが、最終的には「自分独自の計画」すなわち「自分にとっての最適計画」を作らなければなりません。