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2017年度 公立高校入試を振り返って

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全日制公立高校の募集定員は昨年より157人減の43、593人。受験者数は52、321人、合格者数は43、476人で全体の倍率は1・20倍。今春は、神奈川県立高校の再編が本格的に動き始めた年。多くの高校でコースや学科の改編・統合が行われ、入試情勢も判断しにくい状況の中で公立高校を希望する割合が男女ともにやや減少した。

特徴①
例年、応募者数が多い横浜翠嵐、市ケ尾、大船に加え、進路希望調査で1、000人越えの数を出した海老名もトップ10に入った。応募倍率トップ10は、翠嵐、新城、多摩など旧学区の代表的な高校が名を連ねた。高倍率で人気が固定している高校は例年変わらない。

特徴②
コース制や専門学科、総合学科では高校再編の影響が出た。川崎市立橘の国際やスポーツ、横浜サイエンスフロンティアの常連以外に昨年までは入っていなかった総合学科が入った。例年通り芸術系スポーツ系、理数系や国際系が多い中で実業系の中央農業・畜産科学が高倍率を示した。

特徴③
全日制の定員割れ校が18校20学科・コースとなった。専門学科で多いだけでなく、普通科でも瀬谷西、保土ケ谷、永谷、寒川、大和南、城山、津久井の7校が割れた。再編の影響で公立を避ける動きもあり、入りやすい公立高校の人気は下がり、学費助成や補助の拡充と面倒見のよさから私立を選ぶ受験生が増えたといえそうだ。

学力検査が変わった?!
共通選抜の合格者の教科別平均点が昨年度に比べ、英語、国語、数学で8点以上高くなった。学力検査の選択式問題にマークシート方式が導入された影響なのだろうか?確かに国語での書き取りと心情記述が選択式になったなども要因の一つと言えるが他にもある。
現在の公立高校入試問題における『思考力・判断力・表現力』は、きちんと問うものとして継続している。ただ、新方式を導入した年は採点ミス対応等のための慎重な問題作成だと言えなくもなく来春は今年のようにならないかもしれない。

受験対策は過去問を解くだけではない
現在の入試制度での学力検査の特色は思考力・判断力・表現力いわゆる「知識活用力」を測る出題だ。マークシート式導入とはいえ、この基本的な問題作成方針は変わらないのだから、こういった出題を意識してほしい。

対策①
現制度になっても問題はパターン化していない。基本的な知識に対して繰り返し演習し解いていくことは必須だが、ただ暗記するだけでなく、「なぜそうなるか」を説明できることが重要だ。

対策②
入試問題の文章量は今年、どの教科も若干減ったとはいえ、とても多い。そのため読む量は当然多くなる。設問は選択問題が中心だが、選択肢も似たように(間違わせるように)なっている。問題文、選択肢ともにじっくりと、そして時間配分を意識して読むことに慣れておく必要がある。

対策③
早く読むことに加えて、文章の中にある情報を処理し、分析する力が求められている。問題を読み解いて確かな知識の上に情報をキャッチ分析する。これらを組み合わせて正しい解答にたどりつく練習が必要となる。
中学3年間で習う内容はみな同じ、定期試験の後の復習もしっかり行い基礎はしっかり身につけておこう。
学力検査の合格者平均点や得点分布、出題のねらいは県教委で公表している。