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平成29年度 全日制公立高校入試分析 前編

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連休が終わり、いよいよ受験に向けて始動!

大型連休が終わり、いよいよ中学3年生は受験に向かってスタートをきる時期に差し掛かった。
29年度入試では「理科・社会の検査時間の増加と、数学と英語の一般問題と学校選択問題の実施」という入試改善が実施された。
30年度は、大きな変更はないと思われる。
今回と次回、平成28年度の公立入試について総括する。
入試を知ることで、来春の入試対策が見えてくるはずだ。

公立の要項は7月に、募集人員は、10月末に発表

30年度の入試は、ほぼ前年に準じた日程で実施されることが決まっている。
また、入試選抜についての方針に変化はないとみられる。
例年、学校ごとの入試選抜基準や、選抜要綱は,7月上旬に発表される。
また、公立高校の募集人員は10月末までに公表される予定だ。
30年度入試に臨む来春の公立中学校卒業予定者は、およそ6万1200人,前年から約千人減少する。
公立高校全日制の募集人員は、それに伴い16~18学級程減少すると見られる。

29年度入試から、入試改善が実施された

入試選抜は、調査書と学力検査の得点の総合評価(合計得点)で行われるということだ。
受験生には、得点力を高めるための自ら学ぶ力と、評定を確保するための努力(中間・期末考査のがんばりや授業への集中力)が求められている。
前年から、学力検査で、次の2点の変更が実施された。
① 理科・社会の実施時間をこれまでの40分から50分にする。
② 数学と英語で、共通問題(取り組みやすい問題が増加)と、一部に応用的な問題を含む学校選択問題を学校判断で実施する。
①では、問題の出数や難易度はこれまでと同じとしている。
➁の学校選択問題の採用校は、29年度では,浦和、浦和第一女子、浦和西、市立浦和、大宮、蕨、川口北、川越、川越女子、川越南、所沢、所沢北、和光国際、熊谷、熊谷女子、熊谷西、不動岡、越ケ谷、越谷北、春日部の20校で、理数科・外国語科を含める。また、採用校全校で両科目の実施となっていた。
いわゆる難問が入る選択問題だが、受験生は、志望校が一般問題実施校だからといって、難しい内容の勉強をしなくてよいということではない。
難問まで含めて、中学校での学習範囲であり、高校での学習は、そこからの積み重ねだからだ。
選択問題採用校の受験でも、全部難問で構成されるわけではない。一般問題と同じ問題が多く出題されていた。
30年度の選択問題採用校は、7月上旬までには、発表されると思われる。
早めに過去の入試問題を入手して、見ておくことが必要となるだろう。

第一回の志望校調査は9月末、12月上旬には、第一志望が確定

埼玉県では、毎年10月1日と12月15日日付で、国・公・私立の中学3年生の進路希望調査を実施している。
1人1校第一志望校を中学校に提出した結果が集計される。
10月1日付けは11月初旬、12月15日付けは、1月中旬に新聞発表されることになる。
皆さんが、初めて公式に志望校を明らかにするのは、この時点となる。
12月15日付けの調査は、ほぼ全員が第一志望の高校を決定しているため、その年度の入試の動向が分かる資料になっている。
12月15日付けの高校等進学希望者は、98・7%、県内公立希望者は、71・9%であり、公立希望者は、前年から211人(0・5%) 減少していた。
 

公立高校受験には、一定の不合格の可能性がある

平成29年度の公立高校(全日制)の入試では、3万9520人(転編入枠240人を含む)の募集人員に対し、4万6613人が出願した。
出願日は2月20日・21日、県内私立高校だけでなく都内・近県の国立・私立高校の入試も終了している。
12月の進路希望調査の公立希望者98・0%が出願したことになる。出願倍率(出願者÷募集人員)は1・19倍で前年の1・20倍より下降した。
受験当日の欠席者が22人、当日までの志願取り消し者が61人出たが、受検倍率は1・19倍だった。
合格発表で506人の欠員補充が発表されたが、転編入枠を含め、募集人員を上回る合格者を出す学校が多く、実質倍率は、1・19倍となっていた。
29年度入試の不合格者は、7,318人だった。過去10年間では、前年に次ぎ2番目の多さとなっていた。
公立高校は、進学希望者のおよそ65%を定員としている。
在籍のおよそ73%が公立希望者のため例年7~8%の不合格となる確率があるいうことになる。
公立志向で志願者が増加するほど不合格者が増える厳しい入試になるということだ。
倍率的には、大きな変化はないように見えるが、今春の入試は、不合格者数でみる限り、決して甘くはない厳しい入試だったといえよう。
普通科の学校ごとの実質倍率で1・5倍を超えた高校は、市立浦和1・64倍を筆頭に、所沢北1・60倍、蕨1・59倍、浦和西1・54倍、県陽1・54倍、など前年の9校から5校に減少していた。

県内私立高校 入試開始日は変化なし

埼玉県内の私立高校の入試開始日は、1月22日と決定しており、29年度入試と変わらない。
また、東京都内私立も1月22日推薦入試、2月10日一般入試と開始日は決まっている。
受験生は、各種のフェアなどで学校を知り、体験入学などに参加する必要がありそうだ。
例年、9月以降に実施される学校説明会で、各学校の基準(受験の目安)を聞き取り、個別相談(合格の可能性を聞く機会)に参加する受験生は多い。

県内私立高校生に対する県の学費助成制度が充実

私立高校生に対して国から就学支援金という助成金が付く。家庭の年収の目安590万~910万円未満が年11万8800円、350万~590万未満が17万8200円などとなっている。
また、埼玉県では、県内私学入学生に対して、「父母負担軽減事業」という名称の授業料などの助成金制度がある。国の支援金に加えて支給されるが、家庭の年収目安609万未満は、国とあわせ授業料37万5千円、入学金支援10万円が支給され、年収500万未満には、設備費等20万円が加算される。
公的な助成金の充実によって、学費にとらわれない、より自由に学校選択できる時代が来ているのだ。
詳細は、各私立高校または、県総務部学事課へ。