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志望校選択が受験の最重要課題

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平成30年度入試 志望校選択が受験の最重要課題

県の助成金で、公私の授業料格差が僅差に。自由な志望校選択へ

夏休み前に「平成30年度の公立入試の各校の募集人員と選抜基準」が発表された。
前年からの、学力検査で理科と社会の実施時間が50分になることと、数学と英語で「学校選択問題」と「共通問題」が採用されることが継続され、新たな変更点はない。ただし、川口では市立3校が統合され、新たに川口市立高校が誕生することと、大宮西が募集停止になる。
夏休みが過ぎて、いよいよ志望校の選択の時期が待ち構える。
いろいろな機会を利用して、たくさんの高校を見て、感じて志望校を選定してほしい。

選択問題も共通問題も基本方針は変わらない

公立高校では、7月に各校の募集人員が発表され、さらに、募集要項、入試内容をまとめた「各高校の入試選抜の基準」が発表され、平成30年度入試の内容が、出揃った。
学力検査問題の出題の基本方針では、「基礎的な知識及び技能をみる問題とともに、思考力、判断力、表現力をみる問題の出題に配慮する」、「出題の内容、出題数に配慮するとともに、記述による解答を求めるよう配慮する」とされ、前年の方針と変化はない。
学力検査の問題で、数学と英語で「学校選択問題」と「共通問題」が採用され、前年と同じ20校が選択問題での実施を発表している。
選択問題は、『例外的に問題の一部に応用的な問題を含む』とされるが、出題の基本となるのが「中学校での学習内容」であることは変わらない。
応用的な問題の学習には、過去の入試問題の難問を見ておく必要がある、
出題の基本方針には「学校の授業を大切にして欲しい」というメッセージが込められている。

各高校の選抜基準は入試の大きなヒントだ

各校の選抜内容では、特別活動や英検・漢検などでの加点内容が注目されるが、ボーダラインともいえる第二次選抜で学力検査の得点を調査書の評定よりも重視する学校が80校余りとなっている。30年度入試も学力重視の傾向が強いようだ。
各校の選抜は、入試得点と、調査書の各学年の評定の割合を掛け合わせた累計に加点要素を加えたもの(内申合計)、に一定の割合を掛けて加えたものを用いて行われる。
また、選抜基準では、学校ごとに、学力検査の得点に加算される調査書の各学年の評定割合が公表されている。
3年生になると、既に1・2年生の学年評定は決定している。また、3年次の評定も12月中旬には、確定する。
①各学年の評定の扱い
学校ごとに1:1:2というように比で発表しているが、これは、1年次の9教科の評定合計(45点満点)×1+2年次合計×1+3年次合計×2を意味している。
②学力検査の得点(500点満点)と①で求めた評定合計に学校活動などの加算点を加えて調査書点とする。この時、面接や実技、資格・特技も発表されている項目で加点される。
③入試選抜は、第一次、第二次で実施される。また、第三次選抜を行う場合その割合と基準が発表されている。
 また、選抜ごとに学力検査の得点と②で求めた調査書点の取り扱いが定められている。
 調査書得点が300点で第一次選抜の調査書点が400点だった場合、調査書点を1・33倍して、学力検査の得点と合計し、上位から定員割合までを合格とするという意味だ。
 学力検査の得点は全校で5教科の得点合計がそのまま使われる。
学校によって、学力検査の得点を重視しているケースと、各学年の評定を大切にしているケースがあることが分かる。
志望する高校の選抜の基準を調べ、対策をとって欲しい。また、実技系4科目も各教科の評定としては、入試の大きな加点要素となることに留意する必要があろう。

3年次評定は、12月中旬に教えてもらえる

7月に、県内中学校の校長先生の会が、「12月15日までに調査書の評定を確定すること」、「決定した調査書の評定を受験生に伝えて良いこと」、「12月の最終授業日から1月22日までに通知書を各家庭に渡すこと」を申し合わせた。
通知書とは、調査書の内容と同じことになる。
3年次の評定を確認して出願校が決められるということだ。

県内私立高校生に対する県の学費助成制度が充実

既報の通り、私立高校生に対して国から就学支援金という助成金が付く。家庭の年収の目安590万~910万円未満が年11万8800円、350万~590万未満が17万8200円などとなっている。
また、埼玉県では、県内私学在校生に対して、「父母負担軽減事業」という名称の授業料などの助成金制度がある。国の支援金に加えて支給されるが、家庭の年収目安609万未満は、国とあわせ授業料37万5千円、入学金支援10万円が支給され、年収500万未満には、設備費等20万円が加算される。
詳細は、各私立高校または、県総務部学事課へ。
いよいよ志望校の選択の時期に差し掛かる。
公的な助成金の充実によって、学費にとらわれない、より自由に学校選択できる時代になっているのだ。
自分の適性や、将来の進路を考え、いろいろな学校を見て、本当に行きたい学校を見つけてほしい。

説明会・相談会参加して、単願・併願の意志決定を

9月以降、ほとんどの高校で、学校説明会や入試説明会・体験入学を実施している。受験生に学校の雰囲気や施設、部活などをみてもらい、学校選択の参考にしてもらおうという目的を持つ。
私立高校では、10月中旬から12月までに、これらの説明会に加え、生徒・保護者対象の個別相談を可能としている学校が多い。
個別相談とは、通知表や各種検定、ボランティア、その他の資料などの実績をもとに「合格の可能性を判定する機会」とする学校と「入試や学校に対しての個人的な質問に答える場」とする高校がある。
また、説明会や相談会は、学校と自分の相性や、高校生活の実態を垣間見る機会としても利用しておきたい。
私立高校には、学校ごとに異なるコース(類型)や入試制度があり、希望するコースや入試制度、出願基準などを聞き取っておくことが必要だ。
説明会や相談会に参加した報告を担任の先生にしておこう。きっと良いアドバイスがもらえるはずだ。
 9月末には、中学校で進路希望調査が実施される。これは、一人1校、行きたい高校を書いて提出するといったもので、結果は、11月上旬に新聞発表される。
 さらに、12月には、2回目の志望校調査が発表される。
これまで漠然としていた志望高校が、急速に現実味を帯びたものになって来ることになる。