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平成30年度 志望校選択が受験の最重要課題

2017年9月号ダウンロード

都の助成金で、公私の授業料格差が僅差に。自由な志望校選択へ

7月下旬に、平成30年度の都立入試の基本方針が、「入学者選抜検討委員会」から報告された。
28年度から、大きな入試改善が実施された都立高校入試だが、30年度では、前年と変わらない。
従って、現在の入試の仕組みを理解して、2学期に向けて、調査書や推薦入試などの対策を講じておきたい。
夏休みが過ぎて、いよいよ志望校の選定の重要な時期に差し掛かる。

まもなく都立の入試要綱が出そろう―入試の仕組みを知ろう

「入学者選抜検討委員会」から発表された報告内容を基に都教育庁は、入試要綱の作成を行い、例年9月上旬には、入試要綱や、各校の選抜方法等が発表される。
28年度入試から「学力検査に基づく選抜の改善」が実施され、大きな入試変化があった。30年度入試は、前年に引き続き、この改善の定着の年度とされ、大きな変化はないもようだ。
ただし、進学指導重点校グループと進学重視型単位制高校グループは、入試問題の作成が各校で作成する形に戻される。
28年度からの大きな変更点(全日制課程)は、
①第一次・分割前期は、学力検査と調査書の比率を7対3とし、分割後期・第二次募集では6対4とする。
②調査書点の算出では、学力検査を実施しない教科の評定を2倍する。
③体育科・芸術科は、3教科に実技検査を加え、学力検査と調査書の比率を6対4とする。
④エンカレッジスクールは、調査書・面接・小論文(作文)・実技検査などを実施する。
⑤傾斜配点の実施...普通科・外国語系コース、科学技術科、ビジネスコミュニケーション科、国際科で実施できる。
等だった。また、学力検査の得点と答案は本人に開示される。
学力検査のウエイトが全校・全学科で統一されたことで、これまでよりも学校の特色で学校選択されるようになったと評価されている。
また、実技系4教科の評定が2倍されるため、調査書対策では、提出物や実技への参加などに細心の注意が必要だ。
第一次・分割前期の学力検査は、マークシート方式が、共通問題実施の全校で実施されている。

都内生の私立進学者に対する学費助成制度が充実

既報の通り、私立高校生に対して国から就学支援金という助成金が付く。家庭の年収の目安590万~910万円未満が年11万8800円、350万~590万未満が17万8200円などとなっている。
また、東京都では、私立高校進学者(在校生も対象)に対して、授業料の助成金制度がある。国の支援金に加えて支給されるが、家庭の年収目安760万未満は、国とあわせ授業料44万2千円が支給される。
詳細は、東京都私学財団育英資金課まで(03-5206-7929)
公的な助成金の充実によって、学費にとらわれない、より自由に学校選択できる時代になっているのだ。
いよいよ受験生は、『志望校の選択』という大切な時期に突入する。
また、9月から各高校は文化祭のシーズン、先輩たちがいきいきと活躍する姿を見るチャンスだ。
機会を見つけて是非訪問してみたい。高校を見て、触れて、感じて、目指す志望校と出合ってほしい。

説明会・相談会参加して、単願・併願の意志決定を

高校募集をするほとんどの学校で、9月以降、学校説明会や入試説明会・体験入学を実施している。受験生に学校の雰囲気や施設、授業風景、部活などを実際にみてもらい、学校選択の参考にしてもらおうという流れは急速に拡大している。
また、私立高校では、12月中旬までに、生徒・保護者対象の個別相談を実施している学校も多い。
個別相談とは、通知表や各種検定、その他の資料などの実績をもとに「合格の可能性を判定する機会」とする学校と「入試や学校に対しての個人的な質問に答える場」とする高校がある。
高校の先生方と接する機会としても、個別の相談は貴重だ。
また、説明会や相談会への参加は、合否の予測だけでなく、学校と自分の相性や、高校生活の実態を垣間見る機会としても利用しておきたい。
私立高校には、学校ごとに異なるコース(類型)や入試制度があり、中学校での三者面談などの前に希望するコースや利用したい制度や出願基準などを調べておくことも重要になろう。
私立志望者は勿論だが、都立志望者も、併願を前提として、私立高校の個別相談に参加したうえで受験に臨むことが必須になってきている。
説明会や相談会に参加した報告を担任の先生にしておこう。きっと良いアドバイスがもらえるはずだ。

平成29年度私学進学相談会、今年も盛況

8月19日・20日の2日間に東京都私立中学高等学校協会が主催する「進学相談会」が東京国際フォーラム(千代田区)で開催された。
都内全私立小学校、中学校、高校が一堂に会する全国でも屈指の入試イベントだ。
2日間の総入場者数は、5万3400人(主催者発表)で、各校のブースでは、担当教員の説明に、耳を傾ける保護者・生徒が終日列を作っていた。
同協会では、10月22日にも池袋サンシャインシティで「池袋進学相談会」を予定している。(問い合わせは、同協会03-3263-0543まで)