ys media

  • Check

ワイズメディア最新号

平成30年度都立入試(全日制)

2017年11月号ダウンロード

三田、戸山など11校で学級減、向丘、青山など3校で学級増

赤羽商業は募集停止。学級の増減は15校に

東京都教育庁は、平成30年度入試の都立高校の募集定員を発表した。
来春の公立中学校卒業予定者は、850人余り減少する。これに伴って、都立高校の募集人員は、全日制14学級530人、減少した。
30年度では、入試制度の変更はないが、分割前期・第一次募集では、共通問題実施校で全校マークシート方式になっていることや、一昨年から調査書の評定の扱いが変わるなど、注意点の多い都立入試となっている。

都立高校の募集学級増減は15校に

都立高校の全日制の平成30年度募集人員は、172校で4万1935人と前年より1校530人人減少した。
高校ごとでは、都立高校改革推進計画に基づき、赤羽商業(6学級)が募集停止となる。同校は33年に、家庭・福祉系の専門高校として生まれ変わる予定だ。
向丘、青山、江戸川の3校で1学級の募集増を実施する一方で、三田、戸山、石神井など11校で学級減となる。1学級40人の減だが、赤羽商業を含め、増減は15校に及ぶ。
募集定員の増減は、入試倍率だけではなく、受験生の動向の変化も引き起こされるケースが多い。
12月上旬に、中学校で、都立高校への希望状況の調査が実施される。
この時期には、調査書が、ほぼ決定していることや、私立高校の推薦や併願優遇などの制度の利用も、学校を通じて確定しているため、ほとんどの受験生の第一志望校は、固まっているようだ。
結果は、1月上旬に新聞発表されるため、受験生の動向を知るための、精度の高い資料として注目される。
なお、定時制課程の今年度の募集は、学年制38校、募集人員1710人で2学級60人の減、単位制の募集定員(4月入学)は2565人で90人の募集増となった。

30年度からの都立高校改革推進計画がスタート

2月に発表された「都立高校改革推進計画・新実施計画」では、
①国際色豊かな学校の充実。
②専門高校の改善。
③定時制・通信制課程の改善。
等の目標に向かって、統合再編が実行されることになる。
全日制課程では、前述の赤羽商業のほかに、荒川商業が34年度にチャレンジスクールに再編される。また、立川国際は、34年度に中等教育学校に転換される。
また、五日市は、商業科を停止し、普通科のみの高校に再編。中野工業は、エンカレッジスクールに指定される。
などの具体的な再編計画が発表されている。
また、グローバル人材の育成やタブレット等を利用したICT教育、アクティブラーニングの研究等の推進も同改革計画に盛り込まれている。

29年度は、推薦・第一次・分割前期とも高倍率に

今春の推薦入試では、全体で3.00倍、同普通科では3.26倍、第一次・分割前期募集では、全体で1.42倍、同普通科では1.46倍といずれも高倍率が続いていた。
特に、推薦入試では、平均3倍、学校によっては、5倍を超えることに注意が必要だ。
また、例年、中学3年生の在籍の増減に対して、募集人員の増減が実施されるため、入試全体としては、極端な倍率の変化はない。30年度入試でも、前年に続き、高倍率の学校が多くなると見られる。

私立への授業料補助金は大幅増に

3年前に、都立高校の進学者への「無償化」と私立高校に対する「就学支援金」が改訂された。また、前年から私立高校へ通う生徒への「授業料軽減補助」が大幅に見直された。
都立高校無償化については、世帯年収がおよそ910万円という限度額が設けられ、それ以上では、授業料が発生する。
私立高校の生徒については、限度額は同じだが、約760万円までは、これまでと同額の11万8800円。それ以下では国の支援金と併せ44万2千円が授業料負担として軽減される。(世帯年収は目安。住民税により決定。公・私立とも都外進学者も対象)
軽減内容についての詳細は、各私立高校に問い合わせてほしい。
「安い公立、高い私学」というこれまでの定説が大きく変わってきているのだ。
都内私学の平均の授業料は42万円程度といわれる。その他に入学金や施設設備費などが必要となる。国と都からの授業料助成の内容や、各学校の学費を改めて研究してほしい。
これまでより学費にこだわらない学校選択ができるようになってきていることに気づくはずだ。
悔いの残らない志望校選択がなにより重要となる。

続報 私立高校の入試変更点報告

10月号で私立高校の入試変更点を報告したが、その後の判明分を挙げる。(岩佐教育研究所調べ)
○ 潤徳女子(足立区)→福祉進学コースを募集停止
○ 小野学園女子(品川区)→子ども・福祉コース、食育・栄養コースを新設
○ 品川エトワール(品川区)→ネイチャースタディコースを新設
○ 東京(大田区)→文理・人文・理数・英語・体育の5コースを文系Ⅰ類(文系・芸術系)、文系Ⅱ類(国公立・難関私学)、文系Ⅲ類(スポーツ)、理系Ⅰ類(l理工・医療・家政系)、理系Ⅱ類(国公立・難関私学)に改編。
○ 日本体育大学荏原(大田区)→文理コースをアカデミックコースに改編。