ys media

  • Check

ワイズメディア最新号

自由な学校選択ができる時代

2018年9月号ダウンロード

都の助成金で、公私の授業料格差が僅差に

6月に都立高校の平成30年度入試の共通問題の平均点が発表され、7月下旬には、31年度の都立入試の基本方針が、「入学者選抜検討委員会」から報告された。
まもなく入試選抜要綱が発表される。
28年度から、大きな入試改善が実施された都立高校入試だが、31年度では、前年と変わらない。
現在の入試の仕組みを理解して、調査書や推薦入試などの対策を考える時期がやってきている。
夏休みが過ぎて、いよいよ志望校の選定の重要な時期に差し掛かる。

学力検査は、大幅に平均点が上昇

6月末に都立高校の第一次・分割前期の共通問題の学力検査結果が発表された。
学校独自問題での実施を除き、国語と数学は約37,200人、英語は約37,000人、社会と理科は約41,600人の平均となっている。
国語65・9点(69・5)
数学66・5点(56・3)
英語68・0点(57・8)
社会61・5点(58・6)
理科61・5点(55・9)
( )は前年度の平均
5教科合計では、前年度より25点上昇していた。共通問題の平均点は、これまで、国語は65~70点、他教科は55~60点になることが多く、作問の目安と見られる。
31年度では、やや難化する可能性がある。

まもなく都立の入試要綱が発表される 入試の仕組みを知ろう


入学者選抜検討委員会」から発表された報告内容を基に都教育庁は、入試要綱の作成を行い、例年9月上旬には、入試要綱や、各校の選抜方法等が発表される。
28年度入試から「学力検査に基づく選抜の改善」が実施され、大きな入試変化があった。31年度入試は、前年に引き続き、この改善の定着の年度とされ、大きな変化は無い模様だ。
ただし、前年から、進学指導重点校グループと進学重視型単位制高校グループは、入試問題の作成が各校で作成する形に戻されている。
28年度からの大きな変更点(全日制課程)は、
①第一次・分割前期は、学力検査と調査書の比率を7対3とし、分割後期・第二次募集では6対4とする。
②調査書点の算出では、学力検査を実施しない教科の評定を2倍する。
③体育科・芸術科は、3教科に実技検査を加え、学力検査と調査書の比率を6対4とする。
④エンカレッジスクールは、調査書・面接・小論文(作文)・実技検査などを実施する。
⑤傾斜配点の実施...普通科・外国語系コース、科学技術科、ビジネスコミュニケーション科、国際科で実施できる。
等だった。また、学力検査の得点と答案は本人に開示される。
学力検査と内申のウエイトが全校・全学科で統一されたことで、これまでよりも学校の特色で学校選択されるようになったと評価されている。
また、実技系4教科の評定が2倍されるため、調査書対策では、提出物や実技への参加などに細心の注意が必要だ。
 第一次・分割前期の共通問題での学力検査は、マークシート方式で実施される。

単願・併願を視野に、説明会・相談会に参加しよう

 高校募集をするほとんどの学校で、9月以降、学校説明会や入試説明会・体験入学を実施している。受験生に学校の雰囲気や施設、授業風景、部活などを実際にみてもらい、学校選択の参考にしてもらおうという流れは急速に拡大している。
また、私立高校では、12月中旬までに、生徒・保護者対象の個別相談を実施している学校も多い。
個別相談とは、通知表や各種検定、その他の資料などの実績をもとに「合格の可能性を判定する機会」とする学校と「入試や学校に対しての個人的な質問に答える場」とする高校がある。
高校の先生方と接する機会としても、個別の相談は重要だ。
また、説明会や相談会への参加は、合否の予測だけでなく、学校と自分の相性や、高校生活の実態を垣間見る機会としても利用しておきたい。
私立高校には、学校ごとに異なるコース(類型)や入試制度があり、中学校での三者面談などの前に希望するコースや利用したい制度や出願基準などを調べておくことも必要になろう。
私立志望者は勿論だが、都立志望者も、併願を前提として,私立高校の個別相談に参加したうえで受験に臨むことが必須になってきている。
説明会や相談会に参加の希望や、その報告を担任の先生にしておいて欲しい。きっと良いアドバイスがもらえるはずだ。

私立入学者に対する学費助成制度が充実

私立高校生に対して国から就学支援金という助成金が付く。家庭の年収の目安590万~910万円未満が年11万8800円、350万~590万未満が17万8200円などとなっている。
また、東京都では、私立高校進学者(在校生も対象)に対して、授業料の助成金制度がある。国の支援金に加えて支給されるが、家庭の年収目安760万未満は、国とあわせ授業料44万9千円が支給される。
 詳細は、東京都私学財団まで
(03-5306-7925)
 私学入学者に対する公的な助成金の充実によって、学費にとらわれない、より自由な学校選択ができる時代になっているのだ。
 いよいよ受験生は、『志望校の選択』の時期に突入する。
 9月から各高校は文化祭のシーズン、先輩たちが生き生きと活躍する姿を見るチャンスだ。
 機会を見つけて是非訪問してみたい。高校を見て、触れて、感じて、目指す志望校と出合ってほしい。