総合芸術学科５コース（マンガ・イラスト、美術、声優、ファッション・ビューティー、ダンス＆ボーカル）と、美容師を養成する美容師学科の２学科で構成されている横浜芸術高等専修学校。
「今日の午前は普通科目の授業、午後はガールズ・ダンスの授業でした」とKさん（横須賀市立長井中学校出身）。同校の高等専修学校の卒業だけでは大学入学資格は付与されないところ、北海道芸術高等学校（通信制）との併修により、高校卒業資格も取得できる。
ダンス＆ボーカルコース２年のKさんは、幅広い表現活動を行うアーティストになるのが夢。もともと好きだった音楽に加え、高校からダンスを始めた。
実習ではヒップホップ、ジャズなど、それぞれのジャンルで活躍している先生から直接指導が受けられる。「実際にステージに立っている先生方なので経験豊富。テクニックだけでなくコツや裏話なども聞くことができ、授業時間はあっという間です」。ダンスに必要な柔軟性と筋力をつける「体づくり（バレエ）」、発声法や歌唱技術を習得する「歌唱実技」の授業もあり、基礎からていねいに学び、表現力につなげていく。
毎年開催される芸術発表会『アートコレクション』ではダンス＆ボーカルコース全員がステージに立ち、学習の成果を存分に発揮する。
学校の紹介でオーディションを受け、在学中のデビューも可能。Kさんも活動を開始している。「Ｋ—ＰＯＰのオーディションでは、最終審査の前にダンスとボーカルの先生に指導もいただきました。試しに先生の前で踊ったおかげで、本番は緊張しませんでした」と楽しいエピソードも。指導は手厚く、メンタル面まで相談にのってくれるそうだ。
ダンサーやミュージカル俳優、タレント、芸術系大学への進学と、生徒たちの夢はさまざま。「この学校ではそれぞれの個性を伸ばし夢の実現を応援してくれます」とKさんらしい笑顔で締めくくってくれた。
アートコレクションでの渾身のパフォーマンス
ダンスルームでは授業の動画を見ながら復習中。みんなで教え合うので、明るくにぎやか。
放課後の校舎前で
（よみうり進学メディア編集部）
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