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横浜芸術高等専修学校(横浜市港北区)

芸術分野を入口に、自ら学ぶ生徒に!

全国でも数少ない芸術系の高等専修学校

2021年4月、港北区大豆戸町に総合芸術学科・美容師学科を持つ横浜芸術高等専修学校が開校する。「高等専修学校」とは学校教育法に定められた「専修学校」の高等課程のこと。中学卒業者を対象に、「職業もしくは実際生活に必要な能力を育成し、教養の向上を図る」ことを目的とする学校だ。
同校の前身は、全国に通信制高校の拠点を展開する北海道芸術高等学校の横浜サテライトキャンパス。イラストや演技、美容といった芸術分野を専門的に学ぶことができるが、不登校経験者などに対しても、芸術を通して自立へ導く教育を提供してきた。岡田キャンパス長は、その様子を次のように語る。
「普通科目の理解や意欲が続かない子であっても、自分が興味ある芸術分野に関しては強い意欲を持ち、努力を続けられる傾向があります。例えば国語が苦手な生徒が声優コースでアフレコの授業を受講し、台本に読めない漢字があったとします。すると生徒自身が漢字の必要性に気づき、自主的に国語の勉強に取り組んでいく。こうした動機は成長の大きなきっかけとなり、生徒の中に自律的な行動を育成していきます」
高等専修学校は全国に471校ある(2019年度)が、芸術に関するコースを複合的に設置する学校はごく少数だ。同校は「これからの時代を生き抜く力を育てる」という理念のもと、芸術に主軸を置いた教育にこだわる。「人の仕事がコンピューターやAIにとって代わられつつある現代、『創造力やイノベーションを起こす力』が求められています。また、個人の思いや考えを、如何にして表現し、感じ取るかを模索することで身につく『コミュニケーション力や感性』は、芸術を通した鍛錬や交流の中で自然と磨かれていきます。数値だけでは測れない生徒の本来の能力を伸ばし、今後の人生を切り拓くエネルギーを引き出すことができます。」と岡田キャンパス長は力説する。

総合芸術学科から大学への進学も可能

同校の総合芸術学科に設置されるのは「マンガ・イラスト」「声優」「ファッション・ビューティー」「ダンス&ボーカル」「美術」の5コース。高等専修学校の卒業だけでは大学入学資格は付与されないが、北海道芸術高等学校(通信制)との併修により、高校卒業資格を同時に取得できる。卒業後は各コースでの学びを活かした就職、プロデビューの他、各分野をより深く学ぶ為に大学へ進学する道も拓けている。 一方、美容師学科「美容師コース」は美容師養成教育に特化し、卒業までに美容師国家試験受験資格が取得できる。高校➡専門学校進学のルートより2年早く、18歳で美容師として就職することが可能になる。
開校に備えて、同校では2020年7月に校舎を新設。8月から体験入学も実施している。
気になる進路について学園内の実績を見ると、美容師コースでは例年7~8割が地域の美容室などに就職する。その他のコースでは、「卒業後すぐにその道一本で生計を立てるのは容易ではない」としつつも、なかには在学中から声優プロダクションに所属し、プロとしての活動を開始する生徒も存在する。大学等へ進み、より高い技術や資格の取得を目指す生徒も多いそうだ。
「自分が何に興味があり、どんな道なら心底打ち込めるのか。早い時期からプロの先生方の指導を受け本気で取り組むことで、生徒自身が自分の新たな可能性に気づきます。それが仮に思っていたような道でなかったとしても、10代でそのことに気づくことができる価値は計り知れません。ひとりでも多くの生徒が好きな道に進み、心豊かな人生を歩めるよう学びの場を提供していくつもりです」(岡田キャンパス長)。

横浜芸術高等専修学校のホームページはこちらから

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