よみうり進学メディア

入試情報
2019.4.22

<2020年度入試>受験生の疑問に答えるQ&A 「受験勉強はいつから始めたらいいですか?」ほか

編集部に寄せられた受験生の疑問に専門家の先生が答えます。

Q1 受験勉強はいつから始めたらいいですか。

好きな時に始めてください。何なら今日からでも。
最終ゴールの日付(入試日)は決まっていますから、早く始めれば、その分だけ有利になりますが、途中で息切れしては何にもならないので半年前くらい、つまり夏休みあたりからというのが、ちょうど良いところではないでしょうか。
ただし、それまでは遊んでいろという話ではありません。
生活の中心を受験におくような、そういう本格的な受験勉強は半年くらいが限度だろうということで、勉強そのものは、今すぐ、今日からです。
復習は欠かさずその日のうちにやっていますか?
ほんの少しでも、教科書サラッと見る程度でも、明日の授業の予習をしていますか?
定期テスト前は、計画を立てて勉強していますか?
受けたテストの見直し、やり直しをしていますか?
こういうのを「学習習慣」と言いますが、本格的な受験勉強というのは、その先にあるものです。いきなりは始められるものではありません。
やっぱり、今日からですね。

Q2 春休みの過ごし方についてアドバイスをお願いします。

3年の教科書に目を通しておくことです。予習してもいいですよ。
予習の中身は、たとえば英語や国語なら本文を音読してみるとか、数学なら例題を解いてみるとか、今までやったことがないことにチャレンジしてみることですね。
このチャレンジに失敗はありません。やった分だけ身になります。
すでに予習なんて当たり前となっている人は、1か月分くらいを目安に予習し、余裕を持って新学期を迎えましょう。
1・2年の復習はどうなんですか?
それはもちろんやった方がいいです。
予習の場合は、教科書にざっと目を通すくらいでもやった意味はありますが、復習となると教科書やノートを見直す程度では、あまり効果が期待できません。
簡単なものでもいいので問題集をやってみましょう。入試過去問というのも一つの方法ですが、知識の定着度を測るのが目的ですから、基礎(基本)問題集で十分でしょう。ただし、出来るかどうかは別として、入試過去問に目を通しておくことは大事ですよ。

Q3 1年、2年の成績が悪いのですが、これからがんばればまだ間に合うでしょうか?

間に合うも間に合わないも、本当の意味での受験勉強はこれからですよ。
すべてはこれからの努力にかかっているのです。
たしかに、学校の成績(いわゆる内申)が悪ければ、有利とは言えません。でも、その不利は3年になってからの勉強次第で十分取り返せます。
学校の成績が上がらない理由を考えてみましょう。思い当たることがあるんじゃないですか。
授業態度なのか。宿題や提出物なのか。テストの点数なのか。
成績を下げている原因を明らかにすれば、努力の方向が見えてきます。
今までが悪かったら、これからで挽回する。
これが当然の姿ですね。でも、中には今までが悪かったことを、これから頑張らないことの言い訳に使う人がいます。
なぜ頑張らないの?
どうせ今からじゃ間に合わないから。
こんな感じで。
そうじゃないでしょう。今までが悪かったと思うなら、人一倍努力すべきなんですよ。間に合うとか間に合わないとか、そういう問題ではありません。間に合わせてください。

Q4 塾に通っていないので、入試に関する情報不足が心配です。

塾に行っている人にも、行っていない人にも、平等・公平に情報を伝えようというのが、高校側(公立も私立も)の基本的な姿勢です。
ですから、その点での心配は無用です。
受験生の皆さんに必要な情報は、当然ですが中学校にも伝えられています。
公立に関しては教育委員会ホームページをチェックしておけば、それがもっとも正確な情報となります。加えて各高校のホームページを随時閲覧し、学校主催の説明会等に参加すればそれで不足はありません。
私立の場合は、各学校が発信する情報が中心になりますが、説明会のほか個別相談を実施する学校が多いので、分からないことや疑問点は、直接聞いてみればいいでしょう。
今の時代、情報があふれていますから、情報不足より、情報過多の方が心配です。