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入試情報
2022.12.1

〈2023年度入試〉12月のテーマ「今からの勉強法」-本番まで残りわずか 限りある時間をどう活かす

今月のテーマ「今からの勉強法」

本番まで、残りわずか限りある時間をどう活かす

とうとう12月に入りました。
年が明ければ、いよいよ入試本番。残り時間は少なく、一時も無駄にできません。
この限られた時間をどう活かすか。それには綿密な作戦計画が必要です。
今回は、これからの勉強の仕方を中心にアドバイスを送ります。

残り日数を明確に意識する

入試当日を受験勉強のゴールと考えると、残された時間は短い人で50日程度、長い人でも80日程度ではないでしょうか。私立が第一希望の人、公立が第一希望の人、それぞれ目標とする試験が異なりますので、各自計算してみてください。

大事なことは、残された日数を明確に意識することです。それによって、これから何をすべきか、また、何ができるかがはっきりしてきます。

 

マイナス10日で考える

仮に試験まであと80日である場合、その日数をそのまま受験勉強に充てられる日数と考えるのは好ましくありません。

ひとつには、コロナやインフルエンザが流行する中、体調不良により勉強できない日が発生する可能性があるからです。また、これも体調に関することですが、本番を万全の状態で迎えるためには、試験直前の勉強はややゆとりを持ったものにすべきであり、それまでの半分くらいの勉強量に抑えたほうがいいと考えられるからです。

こうしたことから、試験まで80日であれば、そこから10日程度を差し引き、70日の勉強計画を立てることをお勧めします。

 

大事なことから先にやる

受験勉強はどこまでやっても完成はありません。次から次にやりたいことが出てきます。しかし、時間には限りがあります。

最悪なのは、自分にとってもっとも重要なことを先送りし、そこを完成しないまま本番を迎えてしまうことです。

「1日何時間勉強する」などというのは、計画でも何でもありません。

何と何をやるか、それをどういう順番でやるか、また、どういう方法でやるか、それが計画です。

自分にとって、もっとも重要と考えられることから始めましょう。

さほど重要ではないことは後回しです。もしかしたら、不十分なまま本番を迎えることになるかもしれませんが、重要なことはやってあるのですからそれで構いません。

 

得意を伸ばすか、不得意を補うか

得意を伸ばすべきか、不得意を補うべきかについてはいろいろな考え方があります。そこに正解はありません。

ただ、そこで忘れてはいけないのは、総合点(合計点)を伸ばすということです。

入試の学力検査では総合点(合計点)のみが重要なのであって、各教科の内訳は基本的には関係ありません。

ですから、得意を伸ばした方が総合点(合計点)を上げられるか、不得意を伸ばした方が総合点(合計点)を上げられるかの選択となります。どちらが効果的かは、得意、不得意の程度とも関係します。一般論に惑わされず、自分自身の結論を出して下さい。どちらが有効か判断に迷っている人は、今すぐ先生に相談してください。

 

絶対やるべき模試の解き直し

ここまで皆さんは、模試や学校の定期考査などたくさんのテストを受けてきました。それらのテストをすべて保存してありますか。

たぶん、整理されていないにしても、どこかには取ってあるでしょう。

その中で解けなかったり間違ってしまったりした問題は、本番までに解き直し、絶対に出来るようにしておきましょう。特に模試の問題は、過去の出題傾向に沿って作られたもので、予想問題としての性質も持っています。そっくり同じではないにしても、非常によく似た問題が出る可能性は大いにあります。

一度やったことがある問題が本番で出て、それをまた間違えたとしたら、これほど残念なことはありません。

 

焦らず、繰り返す

初見(しょけん)の問題、つまり初めて見る問題を次々にやって実力をチェックしようとする人がいますが、問題を解くという行為そのものは直ちに実力に結びつくものではありません。

出来ても出来なくても、解答・解説をじっくり読む、念のため教科書を読み返す、その後でもう一度解いてみる、というプロセスの中で実力はついていくものです。

先に進めたいとか、できるだけ多くの問題を解きたいという気持ちはよく分かりますが、焦る気持ちを抑えて、一歩一歩確実に歩みを進めて行きましょう。残り日数が少なくなってきた今こそ、このような考え方が求められます。

(よみうり進学メディア編集部)

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