津田沼、市川東など11校で募集定員が減に
令和2年度入試の前期・後期の各学校の検査内容、募集定員が発表された。令和2年3月の県内国・公・私立中学校の卒業予定者は、今春より約480人減少し、およそ5万3420人になる見込みだ。
このため、全日制課程で、11学級440人の募集減となった。
また、2年度入試では、専門学科・総合学科の前期募集定員が、100%とした学校・学科(全日制)は、41校81学科となる。これらは、原則、後期選抜は実施されない。
夏休みが過ぎて、いよいよ志望校選択する時期が到来した。
定員変化と学校の再編は入試にも変化が
千葉県教育庁は、令和2年度公立高校の募集定員を発表した。
全日制課程では、津田沼、市川東、鎌ケ谷西など11校で1学級、440人の減となった。
定時制課程では、統合再編により、市川工業、機械電気・建築・工業と千葉工業、機械・電気・工業が、それぞれ1学級減となり工業科として募集する。また、木更津東は商業科が停止となり、普通科のみの募集となっている。
募集定員合計では、全日制は、440人減の3万2560人、定時制では、120人減の1,320人の募集となった。
学校の定員の減少は、当該校の倍率だけでなく、競合する学校の応募者にも影響する。今後の志望者の動向に注意が必要だ。
各学校の検査内容を知ることが入試対策の第一歩
3年度入試から前期・後期制から1回募集に変わるため、2年度入試が最後の前後期制となる。
前期募集の定員割合(全日制)では、普通科は、特別入学者選抜を実施する関宿が20%程度、他は全て60%となる。
また、専門学科では、学校・学科ごとに60%から100%の実施となる。
全体では、100%とするところが主流だ。
総合学科では、小金、幕張総合が60%、君津青葉が80%、他は100%となる。前期選抜で欠員にならない限り100%の学校・学科は、1回の募集機会しかない。
前期選抜2日目に面接、適性検査、自己表現、作文・小論文などの検査が全校・全学科で実施される。また、面接と自己表現、作文など複数の課題を採用する学校も多い。
前期選抜では、希望する学校によって学力検査以外の対策も必要となる。
一方、後期選抜は、学力検査のみとする学校と、学力検査と面接を実施する学校に分かれる。
後期選抜は、学力と人物を重視する入試選抜ともいえそうだ。
説明会・相談会・体験入学に参加しよう
県内公・私学の高校募集するほぼ全校で、学校説明会や入試説明会・体験入学を実施している。
また、私学では、12月中旬までに、生徒・保護者対象の個別相談を可能としている学校もある。
個別相談とは、通知表や各種検定、その他の資料などの実績をもとに「合格の可能性を判定する機会」とする学校と「学校に対しての個人的な質問に答える場」とする高校がある。
説明会や相談会への参加は、合否の予測だけでなく、学校との相性や、高校生活を垣間見る機会としても利用しておきたい。 参加したらその報告を担任の先生にしておこう、よいアドバイスがもらえるはずだ。
県内私立高校の入試は、前期選抜と後期選抜に分かれる。前期は、1月17日から、後期は2月5日からとなる。
前期も後期も単願・推薦・併願の入試制度は学校ごとに定められる。
公立高校の前期選抜の出願は2月3日に開始されるが、公立希望者のほぼ全員が、前期から受験していくと見られる。
また、既報のように前期選抜の平均倍率は、1・74倍と厳しい。
このため、出願の前に併願私立の合格通知を求める受験生は多いようだ。
31年度入試では、全日制課程54校で募集が実施されていたが、9割を超える受験生が前期に集中していた。
志望校選択は学校を見て、触れて、感じて
夏休みも過ぎ、公・私立高校の2年度の入試要項、募集定員が出揃った。
いよいよ受験生にとっては、『志望校の選択』の大切な時期に突入する。
各高校は文化祭のシーズン、先輩たちが生き生きと活躍する姿を見るチャンスだ。機会があれば是非参加しておこう。