よみうり進学メディア

千葉 入試情報
2023.8.8

〈2024年度入試〉千葉入試情報 「計画を立て、悔いのない夏を過ごそう」-令和6年度

説明会に参加して、志望校と巡り合おう

1学期も後半となり、受験生の夏がやってきた。
公立・私立高校のホームページなどで、学校説明会・体験入学等の日程が発表され始めている。

5類になったとはいえ、新型コロナの感染予防のため、相談会や学校説明会などは申し込み制や定員制になったり、ネット参加のみになったりなど、制約は多いがぜひ参加しておきたい。

夏休み前は日々の授業だけでなく、部活の大会や各種検定への挑戦など、落ち着かない日々が続くが、いろいろな機会を活かし、情報を集め、高校生活を体験し、第一志望の高校と巡り合ってほしい。

 

学力検査の平均点は下降、来年は?

令和5年度の学力検査の各教科の平均点は、次のように発表されている(カッコ内は前年度)。

▽国語 47・9(47・7)
▽社会 54・5(56・3)
▽数学 47・0(51・5)
▽理科 60・7(52・7)
▽英語 47・6(58・7)

平均点の5教科合計は、前年より9点低い257・7点になった。

3年度に教科書の改訂があり、新たな分野が出題範囲に加わったことや、これまでよりも自分の考えをまとめていく論述問題が増えてきたことなどが平均点の低下につながったと考えられる。

 

令和5年度(2023年度)の公立高校入試は高倍率で推移した

令和4年度の県内中学校卒業予定者は、53,080人で、3年度より約80人増加した。(4年度学校基本調査から)

それに対し、5年度入学者入試の公立高校の全日制募集人員は、360人減の31,120人だった。

5年度入試では、出願が34,946人で応募倍率1・13倍。志願確定が34,793人で確定倍率1・12倍。
実受験では、当日欠席が274人で34,424人となり、1・10倍で推移した。
また、新型コロナ罹患者などを対象とする追試験は、43人が受験していた。

2023年3月3日に発表された合格者は28,717人で、実質倍率は1・20倍となっている。不合格者は5,851人で、4年度入試より430余人増加していた。

現在の中学3年生は、前年より約100人減少し約52,730人となっている。例年8月下旬に発表される、募集人員に注目しよう。

■昨年度(2023年度/令和5年度)公立高校の最終倍率について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2023年度入試〉千葉県 公立高校合格おめでとう「合格者数・各校倍率(本検査状況)」-令和5年度

 

3年度からの新単元に注目、英単語の量は増加に

令和3年度からの教科書改訂では、数学では、中1の単元で「累積度数・累積相対度数」、中2で「箱ひげ算」「四分位数・四分位範囲」「反例」などが加わった。
英語では、単語数が増加するとともに、「感嘆文」「仮定法」「原形不定詞」「現在完了進行形」が、理科では「ダニエル電池の実験」が加わるなどの変化があった。

令和6年度入試で新たに加わる単元はないが、英単語数は増加する。

今から夏休み期間中にかけては、入試を意識し1・2年生の復習に取り組んでおきたい。計画を立てて家庭学習を進める時期に差し掛かっている。

 

調査書、ポイントを押さえてワンランクアップだ

調査書には、中学校3年間の成績(各教科の評定)、生徒会や学級活動、部活動の記録、特記事項、出欠席の記録などが記載される。
また、3年次の分は12月中旬に各教科の評定が確定される。

調査書の各教科の評定は、観点別評価を基にして決定される。

「知識・理解」は定期テストが大きなウエイトを占める。
「思考・判断・表現」は、日々の授業の中で、問題意識を持って、自ら考え、判断し、発表することが必要となる。
「主体的に学習に取り組む態度」は、積極的に授業に臨むことや、宿題の提出などが、重要な評価の対象となるだろう。

これから受験まで、定期テストだけではなく、日々の授業に真剣に、積極的に取り組んでいく必要があるということだ。

受験生の皆さんは、小学校6年生の時に、評定の基となる観点別評価の項目が変更になった学年にあたる。
新しい教科書で学ぶだのみならず、新しい観点で中学3年間を評価された、初めての学年となる。
自ら考え、判断し、発表することや、主体的に学習に取り組むことは、今後ますます重要になっていくに違いない。

 

志望高校の決定は、学校を見て、聞いて,感じて

5月に公立高校の令和6年度入試の選抜要項が発表された。大きな変更点はない。
私立高校も、学科やコース、募集人員、単願や併願などの制度や基準などが決まってきている。
学校見学会や相談会など、各学校のホームページで実施予定を調べ、参加を検討してほしい。

また、私学の学校を知る機会として、大規模な私学展が予定されている。
7/29・30柏の葉
8/5・6幕張
8/20成田
8/27木更津
各会場で、進学フェアが予定されている(NPO親子進路応援センター主催)。

さらに、9月18日に幕張メッセ会場で県内私立全校が参加する進学相談会が予定されている(千葉県私立中学高等学校協会主催)。

予約の要・不要も含め、ネット等で調べ、できるだけ参加して、私学の情報をゲットしておきたい。
あらかじめ気になる学校をリストアップして、知りたいことをまとめておくことをお勧めする。 有意義な1日が過ごせるはずだ。

■夏休み中の学校説明会の日程(公立・私立)はこちら:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉千葉県公立・私立高校「2023年 夏の学校説明会 一覧」-令和6年度

 

計画を立てて、夏に伸びよう

夏休みを境に、受験で最も重要な時期に突入していく。9月になれば、私立高校の推薦入試が開始される1月22日まで140日余りだ。

この間、定期テストや、会場テスト、校内実力テスト、各種検定などを受け、さらに各高校の体験入学や説明会に参加し、志望校を見つけるなどの重要な事項が次々と控えている。

3年生の夏は忙しい。
普段の生活から健康に留意し、学力の向上と志望高校の選定を意識し、これからの日々を過ごしていってほしい。

■千葉県公立高校の「学校設定検査の内容」「出題方針について」が発表されています。夏休み中に確認しておきましょう:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉千葉県 公立高入学者選抜 「学校設定検査の内容」「出題方針について」等を発表-令和6年度

(岩佐教育研究所 岩佐桂一)

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