2024年2月7日、千葉県教育委員会は
「令和6年度千葉県公立高等学校入学者選抜における配慮等について」
を発表しました。
以下、受検生本人にも分かりやすいよう、1~3を要約し編集部補足を加えます。
令和5年5月8日から新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことから、各学校の状況に応じて必要な感染症対策となります。
(1)感染症対策の考え方について
生徒の健康状態の把握/適切な換気の確保/手指衛生や咳エチケットの指導
(2)健康観察シートについて/提出は不要
(3)検査室の設定等
面接会場等の換気を実施するとともに、受検者が上着など暖かい衣服を着用することについては柔軟に対応されます。
(編集部補足)
・昨年度(2023年度/令和5年度)の千葉県公立高校入学者選抜では、コロナ感染症の対策が一斉で行われました。コロナ感染症が5類に移行したことから本年度は「各学校の状況に応じて/必要な対策を」になったということです。
・(2)の「健康観察シート」とは、昨年度は検査当日に「健康観察シート」の提出が必要でしたが、本年度は不要ということです。
志願者の受検機会を確保するために、特例的に追検査の受検が認められます。
・感染症罹患による発熱で別室での受検も困難である者/感染症の疑い/月経随伴症状による体調不良
・検査会場に向かう途中の事故等の理由により、本検査を全部又は一部受検することができず、未受検の教科等がある志願者
・学校生活において、忌引の扱いとする事由が生じた場合も、追検査の受検を認めるものとします。
(1)追検査の対象者
志願者のうち、次に示す(ア~ウ)により、別室での受検も困難で、本検査を全部又は一部受検できない受検者を追検査の対象者とします。
(ア) 本人に帰責されない身体・健康上の理由(出席停止となる感染症罹患及び罹患の疑い、月経随伴症状等)がある場合
(イ) 受検者が自然災害や検査会場に向かう途中の事故・事件に巻き込まれた場合
(ウ) 学校生活において、忌引の扱いとする事由が生じた場合
(2)追検査の手続き
・実施要項P.6及びP.7による。ただし、特に次の点に配慮するものとします。
[検査前日までの場合]
・やむを得ない理由により、別室での受検も困難である志願者は、中学校長へ相談。
※「医師の診断書を志願した高等学校の校長に提出」「本検査不受検理由証明書の提出」など手続きが必要です。
[検査前日まで/検査当日、検査会場に到着する前までの場合]
・志願者等から欠席や遅刻の連絡を受けた高等学校長は、中学校や保護者と連絡を取り、事実の確認を行い、追検査の適否について高等学校長から中学校長に伝えます。
[検査前日まで/検査当日、検査会場に到着後の場合]
・やむを得ない理由により、別室での受検も困難であり、本検査の全部又は一部を受検することができないと判断した高等学校長は、受検者の保護者及び受検者が在籍する中学校長に連絡し、 追検査の適否について高等学校長から中学校長に伝えます。
(3)新型コロナウイルス感染症に係る特例検査について
新型コロナウイルス感染症に係る特例検査は実施しません。
(編集部補足)
・「追検査」の対象となるのは
感染症罹患による発熱で別室での受検も困難な人/感染症の疑いがある人/月経随伴症状による体調不良の人/検査会場に向かう途中の事故等に合った人/忌引の扱いの事由が生じた人
・感染症罹患者であっても受験できそうな体調であれば、別室での受検の機会もあります。
・検査前日までの体調不良等は、中学校の先生に相談。検査当日の事故や交通機関の遅延は高等学校長に連絡とありますが、まずは中学校の先生に連絡すると説明しやすいかと思います。試験会場に着いた後は試験会場(高校)の先生に相談です。
いずれの場合であっても、追検査には諸手続きが必要になります。
・昨年度(2023年度/令和5年度)の千葉県公立高校入学者選抜では、新型コロナウイルス感染症に係る「特例検査」が実施されました。本年度は特例検査は無し、追検査のみとなります。
・千葉県公立高校の「実施要項」はこちらです:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉千葉県 公立高校「入学者選抜実施要項」発表-令和6年度
受検者の安全確保について、次の内容を踏まえ細心の注意を払うようお願いします。
(ア)会場に向かう際は細心の注意を払うとともに、万一、検査会場に向かう途中で、事故・事件に巻き込まれた場合や、痴漢の被害にあった場合等、緊急の事態が生じた場合は、警察等に連絡する等、事件・事故の対応を取るとともに、志願者から志願校に連絡を入れてください。
(イ)千葉県教育委員会では、入学者選抜等における受検者の安全確保のため、学校から管轄の警察署への要請に応じたパトロール等について、千葉県警察本部に依頼しています。また、各高等学校においても、関係者以外の検査会場への立入を禁止する等の警備体制を整えるとともに、必要に応じて近隣の警察署と連携を図りながら、検査会場における安全確保を徹底するよう通知しています。
(編集部補足)
・検査会場に向かう途中で、事故・事件に巻き込まれた/痴漢の被害にあったなど、緊急の事態が生じた場合は、まずは自分の安全を確保。警察等に連絡。志願者から志願校に連絡となりますが、可能であればまずは保護者や中学校の先生に相談してからのほうが志願校に説明しやすいかと思います。
・千葉県では受検者の安全確保のため、警察のパトロール要請/検査会場の警備体制が整えられています。安心して試験へ臨みましょう。
■詳しくは:千葉県教育委員会
令和6年度千葉県公立高等学校入学者選抜における配慮等について
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