よみうり進学メディア

埼玉 入試情報
2024.4.1

※4月から中1になる学年の情報です※<2027年度>埼玉県公立高「選抜方法の変更」-令和9年度

こちらの情報は、2024年4月に中学1年生になる学年が対象です

皆さんが中学1年生である、2024年4月~2025年3月 の期間を「2024年度(令和6年度)」と呼びます。4月の西暦〇年/令和〇年が「〇年度」とよばれる、と覚えると分かりやすいです。

この学年は、2027年4月~2028年3月に高校1年生になる学年ですので
皆さんが受ける入学試験は「2027年度(令和9年度)入試」です。主に2027年(令和9年)2月ごろに入学試験が実施されます。

皆さんが受検する
「2027年度(令和9年度)埼玉県公立高校入学者選抜」では
選抜方法が変わります

埼玉県教育委員会が発表した「埼玉県公立高校入学者選抜方法リーフレット」から、順に見ていきましょう。2027年度(令和9年度)入学者選抜からの、新しい選抜方法がまとめられています。

■リーフレットはこちら:埼玉県教育委員会
令和5年度小学校6年生向けリーフレット(令和6年1月24日掲載)(PDF)

P1 主な変更3点
1 受検生全員が自己評価資料を提出、受検生全員に面接が実施されます
2 調査書の様式が変わります
3 選抜の一部が特色化されます

1 主な変更点を現行と比較

現行と比較しながら、変更点を見ていきましょう。
左側が現行で、右側が皆さんが受検する令和9年度入学者選抜です。

・「調査書」とは、他都県で「内申書」と言われているものです。
調査書の様式を変更、基本的に各教科の学習の記録(9教科5段階の評定)のみとなります。
・新たに「自己評価資料」が加わります。「学校内外での活動や意欲等を自らの言葉で表現する自己評価資料」のことで、出願時に提出します。
・「面接」は「自己評価資料」に基づき、全ての受検生全員に実施されます。

次に選抜方法です。
・選抜の一部が特色化されます。
埼玉県公立高校は現在、学力検査1回の選抜でした。これが全校で実施する「共通選抜」と、一部の学校で実施する「特色選抜」との、2種類の選抜に変わります。
・特色選抜では、学力検査、調査書、面接に加え、特色検査(実技・小論文など)や、傾斜配点なども実施できるようになる予定です(共通選抜と特色選抜の入学定員の割合や選抜基準などについては今後検討)。

2 変更についての考え方(保護者の皆さまへ)

今回の変更については、埼玉県教育委員会のホームページ上で「令和4年度に開催された入試改善検討会議の「埼玉県公立高等学校入学者選抜方法の改善について(第16次報告)」(令和5年3月)を受け、令和5年度埼玉県公立高等学校入学者選抜方法改善協議会を開催し、具体的な改善策について検討されたものです」と発表されていたものです。
■該当ページ:埼玉県教育委員会
「埼玉県公立高等学校入学者選抜方法の改善について」及び県民コメント(意見募集)の結果について

・「これからの社会がどのような世の中になっても、子供たち自らが課題を見つけ、自ら学び、判断して行動し、それぞれに思い描く将来を実現してほしい」。
・「そのために埼玉県では、実際の社会や生活で生きて働く『知識・技能』だけでなく、未知の状況にも対応できる『思考力・判断力・表現力』や『学びに向かう力、人間性』などをバランス良く育むことが必要だと考える」。
・「さらに部活動では今後、学校単位から地域と連携した地域単位のクラブ活動の取組みとなることを視野に、子供たちの学校内外の活動がますます多様化することを見込んでいる」。
とあり、
「子供たちが興味・関心を持って主体的に進路選択ができるようにする必要があるため、2027年度の公立高校入試から新たな入学者選抜方法を実施する」と結ばれています。

リーフレットでは、小学6年生(※中学1年生)に向けて「将来の夢に近づくため、自分の興味や関心にあわせて自分の考えで高校を選び、やりたいことに挑戦しながら夢や希望をもって中学校生活を送ってください」とのメッセージに併せ、保護者に向けて理解を呼びかけるメッセージも記載されています。
選抜基準など、今後検討される事項については決定次第公表されていきます。

■「入学者選抜の改善について」まとめられたページは:埼玉県教育委員会
入学者選抜の改善に関する情報

(よみうり進学メディア編集部)

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