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入試情報
2024.5.1

〈2025年度入試〉5月のテーマ「受験生、何から始める」-令和7年度

志望校選びは早いほうがいい
自ら足を運び自分の感性で学校を見る

現中学3年生が対象となる2025年度(令和7年度)入試戦線がスタートしました。
受験本番まであと約10か月。ある意味短期決戦です。
時間を有効に使い、第一志望合格を勝ち取りましょう。
今回は、受験生に今すぐ始めてもらいたいことについてです。

令和7年度入試は予定通りに

ちょうど1年前、連休明けの5月8日から新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行しました。

それにより学校生活も徐々に活気を取り戻し、入学試験やそれに関わるイベントなども概ね(おおむね)コロナ以前の状態に戻りました。皆さんが受ける令和7年度(2025年度)入試も、当初の予定どおり実施されることになるでしょう。

 

説明会情報は早めにチェック

コロナの約4年間で大きく変化したことのひとつに学校説明会等の実施方法があります。

かつての説明会は特に参加人数の制限はありませんでしたが、今では人数制限付きの事前予約制があたり前になりました。参加希望者の多い学校は先着順や抽選制となっています。早めに情報をキャッチしないと、目指す学校の説明会に参加できないケースも出てきます。

また、高校側も行事や授業の合間を縫っての実施となるので、複数の学校の開催日が重なることも多いです。

すでに説明会等の年間予定(申し込み開始時期も含め)を公開している学校もありますから、学校ホームページで確認しておきましょう。

 

ネット情報を利用する場合の注意点

ホームページやSNS(インスタグラム、エックスなど)、あるいはユーチューブなどによる高校側の発信量が飛躍的に増加したのもコロナ禍を経ての変化と言えるでしょう。結果、必要な情報が居ながらにして手に入るようになりました。

ただ、ここで注意しなければならないのは、これらは作られた情報であることです。学校側が受験生を騙そうなどと考えるはずはなく、すべて本当の情報ですが、どうしても良い部分だけが強調されがちです。また、受験生が知りたい情報より、学校側が知らせたい情報が中心になりがちです。こうした点を踏まえながら上手く利用する姿勢が求められます。

ネットの世界にはさまざまな情報があふれています。その中には有益なものもありますが有害なものもあります。

どんな立場の人が、どんな意図で発信しているかには注意を払いましょう。自分で判断できないときは学校や塾の先生、ご両親など身近な大人の人に聞いてみましょう。スマホやタブレットの扱いは皆さんの方が上かもしれませんが、ものごとの真偽の見極めは経験豊富な年長者の方が優れています。

 

行けば分かる、行かないと分からない

入試において皆さんが必要とする情報の中には、実際に学校に行ってみないと分からないことがあります。

志望の決め手として学校の雰囲気をあげる人は多いのですが、これなどは実際に行ってみないと分かりません。コンテンツを読んでも、動画や写真を見ても、なかなか伝わってきません。

ですから、行く前の予習としてネット情報を活用するのはいいですが、最後は必ず自分の目で確かめてください。

説明会で何を見てくるかについては、いろいろな方がアドバイスをされています。それらはぜひ参考にしてください。大事な点を見落とさないためです。

ただ一方で、自分だけの観点があってもいいでしょう。他の人はあまり気にならないようだが、自分はここにこだわるというようなことがあるかもしれません。3年間通うことになる学校ですから、自分の感覚も大切にしてください。

よく、まだ志望校が決まっていないので説明会に行かないと言う人がいますが、逆です。説明会は決めるために行くものです。決まっていないから行くのです。

 

学校選びを先行

受験生の課題はふたつ。ひとつは志望校選びで、もうひとつは合格のための学力アップ、つまり受験勉強です。

これから、このふたつを同時並行で進めて行かなければなりませんが、どちらかと言うと志望校選びを先行させるのがお勧めです。

後半になると、どうしてもその時点での学力に合わせた学校選択になりがちです。それが一概に悪いとは言えませんが、本来は行きたい学校があって、そこに合格するために頑張るべきなのです。1校に絞ることはありませんが、候補選びは今から始めましょう。

 

(よみうり進学メディア編集部)

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