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2024.6.6

〈2025年度入試〉6月のテーマ「6月はなぜ重要か」-令和7年度

6月は受験戦線前半の折り返し点
これまでを振り返り、夏への展望をもつ

新年度が始まり2か月が経過しました。
夏休みの終わりまでを前半戦と考えれば、ちょうど折り返しの時期にあたります。
これまでを振り返り、必要があれば計画を見直し、勝負の夏へと向かっていきましょう。
今回は6月をどう生かすかが主なテーマです。

 

6月は前半の折り返し点

入試本番までの1年間(実際は4月から翌2月までの約10か月)を考えると、前半はだいたい夏休み終わりまでとなります。
そうすると、中間考査が終わり、期末考査まではやや間がある6月を前半の折り返し点とみなすことができます。

そこで今回は、この時期に受験生として何をやっておけばいいかを考えてみることにします。

スタートダッシュは上手くいったか

4月初め、3年生になった瞬間、皆さんは「さあいよいよ受験生だ。勉強がんばろう」と心に決めたと思います。少なくとも今この記事を読んでいる皆さんはそう思ったでしょう。

では、この2か月間、皆さんは心に決めた生活や行動ができましたか。中には「なかなか思い通りにいかない」と少し自信をなくしている人もいるかもしれません。
でも大丈夫です。まだ前半戦の中間点ですから、少しの遅れは簡単に挽回できます。

大事なのは振り返り、そして立て直し

大事なのはこのままズルズルといってしまわないことです。

何が上手くいって、何が上手くいかなかったのか。また、上手くいかなかった原因はどこにあったのか。そのあたりを冷静に振り返ってみましょう。
たとえば、学校の提出課題や定期考査への対応に追われ、受験対策としての勉強が思ったほど進まなかったという反省があったとします。

しかし、よくよく考えてみれば、こうした状況は今後も繰り返しやって来ると思いませんか。いや、間違いなくやって来ます。
ですから、ここで対策を練っておかないと何度も同じ反省をすることになります。

要するに、皆さんが今後克服しなければならない課題や問題点のほとんどは、この2か月の中に詰まっているのです。
いま皆さんにもとめられているのは振り返りです。そして立て直しです。

夏休への展望もこの時期に

まだ少し先ですが、夏休みへの展望を持つのもこの時期やっておきたいことのひとつです。展望とは少し遠くを見ることです。

夏休みは受験の天王山などという言い方もあってとても大事な時期です。でも、直前になって「さてと、今年の夏休みは」などと言っているようではもう手遅れですね。厳しいようですが、それでは敗戦決定。

6月から7月中旬過ぎまで。そこでできることはできる限りやっておいて、夏休みにしかできないことをやるべきです。夏休みは、いまサボった分を取り返す時間ではありません。前進するための時間です。
夏休みは頑張ったと言っても、それが遅れを取り返すだけのものであったら合格には近づきませんね。

そろそろ学校選びのための活動も

学校選びのための活動もそろそろ始めなければなりません。

4月、5月の段階では進学イベントや学校説明会もあまり行われていませんでしたが、6月以降はかなり増えてきます。もちろん夏休みやそれ以降もそうした機会は数多くありますが、後半戦にできるだけ勉強に集中したいのであれば、この時期から動き始めたほうがいいです。

まだこの時期に志望校をひとつに絞らなくてもかまいませんが、候補となる学校をいくつか挙げられるくらいにはしておきたいものです。
まったく目標のないまま勉強するより、たとえうっすらとしたものであっても目標が見えたほうが勉強にも力が入るでしょう。

過去問題集を手元に

6月に入ると書店の学習参考書コーナーに受験ガイドや過去問題集などが並び始めます。

これらは今すぐに必要なものではありませんし、これがなくては受験勉強が始められないというものでもありません。
しかし、特に過去問題集などはいずれ必ず必要とする時期が来るでしょう。だとすれば、今のうちに購入し手元に置いておくことを勧めます。いつ何時、ちょっと見てみようという気持ちになるか分かりません。そんな時、目の前になければ、勉強のきっかけとなる大事な瞬間を逃してしまうからです。

 

(よみうり進学メディア編集部)

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