よみうり進学メディア

千葉 入試情報
2024.7.29

〈2025年度入試〉千葉入試情報 「志望校選択の夏、計画をたてて着実に」-令和7年度

志望校選択の夏、計画をたてて着実に
説明会に参加して、志望校とめぐり合おう

1学期も後半となり、受験生の夏が到来した。

公立・私立高校のホームページなどで、学校説明会・体験入学等の日程が発表され始めている。
コロナ以降、申し込み制になったり、定員制になるなど制約はあるが、ぜひ参加しておきたい。

夏休み直前、日々の授業に集中して取り組み、全力で部活の大会、検定などに挑戦してほしい。

多忙な日々が続くが、いろいろな機会を生かして情報を集め、高校生活を体験し、第一志望の高校とめぐり合おう。

 

学力検査の平均点は4教科で前年より上昇

令和6年度の学力検査の各教科の平均点は次のように発表された(カッコ内は前年度)。※1
▽国語 50.4(47.9)
▽社会 57.5(54.5)
▽数学 51.9(47.0)
▽理科 59.1(60.7)
▽英語 56.4(47.6)
平均点の5教科合計は、前年より17・6点上がり275.3点になった。

6年度入試では記述式部分の採点は、初めてデジタル採点システムが採用された。
マークシートに合わせた出題になるが、平均点は上昇しており、これまでよりも多少解きやすくなっていたようだ。

今後は自分の考えをまとめるような論述問題が増え、難度が増してくる可能性がある。

 

■※1 令和6年度学力検査の平均点について詳しくは:よみうり進学メディア
千葉県 公立高校「令和6年度(2024年度) 学力検査平均点を発表」

 

令和6年度の公立高校入試は高倍率で推移

令和5年度の県内中学校卒業予定者は、53,190人で4年度より約110人増加した(5年度学校基本調査から)。
それに対し、6年度入試の公立高校の全日制募集人員は、280人減の30,840人だった。

6年度入試では、出願が34,590人で応募倍率1・13倍、志願確定が34,478人で確定倍率1・12倍、実受験は、当日欠席が389人で34,089人となり、1・11倍で推移した。また、感染症の罹患者などを対象とする追試験には156人が受験していた。

3月4日に発表された合格者は28,422人で、実質倍率は1・21倍となっている。不合格者は5,778人で、5年度入試より73人減少していた。 ※2

現在の中学3年生は、前年より約1,100人減少し、約52,050人となる。再度の定員減になると見られ、例年8月下旬に発表される募集人員が注目される。

 

■※2 本検査終了時(2次募集前)の実質倍率ついて、詳しくは:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉千葉県 公立高校合格おめでとう「合格者数・各校倍率(本検査状況)」-令和6年度

 

調査書、ポイントを押さえてワンランクアップだ

調査書には、中学校3年間の成績(各教科の評定)、生徒会や学級活動、部活動の記録、特記事項、出欠席の記録などが記載される。また、3年次は12月中旬に各教科の評定が確定される。

調査書の各教科の評定は、観点別評価を基にして決定される。
「知識・理解」は定期テストが大きなウェイトを占める。
「思考・判断・表現」は、日々の授業の中で、問題意識を持って、自ら考え、判断し、発表することが必要となる。
「主体的に学習に取り組む態度」は、積極的に授業に臨むことや、宿題の提出などが重要な評価の対象となるだろう。
これから受験まで、定期テストだけではなく、日々の授業を真剣に、積極的に取り組む必要があるということだ。

受験生の皆さんは、小学校5年生の時から外国語が教科となるなど、教育内容の変化があった。
さらに、評定の基となる観点別評価の項目も変更になった。
新しい教科書で学ぶだけでなく、新しい観点で中学3年間が評価されることになる。
自ら考え、判断し、発表することや、主体的に学習に取り組むことは、今後ますます重要になっていくに違いない。

 

志望高校の決定は、学校を見て、聞いて、感じて

5月に公立高校の令和7年度入試の選抜要項が発表された。※3
7月には、各学校の検査内容が発表予定となっている。
私立高校も学科やコース、募集人員、単願や併願などの制度や基準などが決まってきている。
各学校のホームページで説明会の実施予定を調べ、参加を検討してほしい。

また、私学の学校を知る機会として大規模な私学展が予定されている。
7/27・28柏の葉
8/3・4幕張
8/18成田
9/1木更津
以上の各会場で進学フェアが予定されている(NPO親子進路応援センター主催)。

さらに9/16には県内私立全校が参加する進学相談会が幕張メッセで予定されている(千葉県私立中学高等学校協会主催)。

予約制や入れ替え制などの制約はあるが、話を聞いてみたい学校を絞り、聞くポイントをまとめて参加してみよう。きっと有意義な一日が過ごせるはずだ。

公立も私立も、各学校で学校説明会や相談会、見学会、体験入学、部活体験など、受験生に学校を知る機会が提供される。
インターネット等で色々な学校の機会を調べ、参加し、活躍する先輩たちの姿を見たり、高校での生活に触れ、志望高校を見つけてほしい。

 

■※3 公立高校の令和7年度入試の選抜要項ついて詳しくは:よみうり進学メディア
〈2025年度入試〉千葉県 公立高校 「県立高入学者選抜要項」を発表-令和7年度

 

計画を立てて、夏に伸びよう

夏休みを境に、受験で最も重要な時期に突入していく。9月になれば、私立高校の前期入試が開始される1月17日まで140日余りだ。
この間、定期テストや、会場テスト、校内実力テスト、各種検定などを受け、さらに各高校の体験入学や説明会に参加し、志望校を考えるなどの重要な事項が控えている。

体調に留意し、自分なりの計画を立てて、実行していってほしい。
実行できたなら、それが皆さんの、今後への自信に変わっていくに違いない。

体調に留意すること、2学期(後期)に向けての調査書対策、学力の向上、志望校を見つけること、この4つが皆さんの夏の課題だ。

(岩佐教育研究所 岩佐桂一)

 

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