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埼玉 入試情報
2024.7.9

〈2025年度入試〉埼玉県 公立高「各高校の選抜基準」を発表-令和7年度

2024年7月5日、埼玉県教育委員会は
令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜基準
を発表しました。
各高校別になっています、今から「選抜基準とは」を確認しておきましょう。

 

選抜基準を見るうえでの注意事項

各高校の基準を見る前に「選抜基準の見方(PDF)」で、選抜基準の注意事項を確認していきましょう。
■「選抜基準の見方(PDF)」はこちら:埼玉県教育委員会
選抜基準の見方(PDF:174KB)

 

選抜の基本方針:

・「学校選択問題実施校」の場合、記載されています
<参考>2025年度(令和7年度)学校選択問題実施校22校はこちら:よみうり進学メディア
〈2025年度入試〉埼玉県 公立高校「出題の基本方針」「学校選択問題実施校」を発表-令和7年度

選抜資料:

・学力検査の扱い:傾斜配点を実施する場合は、該当教科が記載されています
・調査書の扱い:学習の記録の得点については各学年9教科5段階評定、計算方法も記載されています/各高校は、調査書の得点の合計に、各高校が定めた係数を乗じて「②⑤換算点」を算出します。

一般募集:

※画像では吹き出しで見えなくなっていますが、3項目は「一般募集」の項です
学力検査と調査書の得点の比は、
<1>第1次選抜では4:6~6:4、第2次選抜では3:7~7:3の範囲の値になります。この範囲の中で、各高校が値を決めます。

各高校は、調査書の得点の合計に、各高校が定めた係数を乗じて、②の(調査書)換算点を算出します。
この「一般募集」項は、複数の高校で見比べてみるとより分かりやすくなります。

・この例では係数「400/250」です。調査書の得点②を計算する場合は、この「400/250」を乗じることになります。小数点以下の端数は四捨五入することを原則としています。第2次選抜の⑥の(調査書)得点も「600/250」を乗じて、同様に計算できます。面接及び実技検査の得点についても同様に計算できます。

・「面接」や「実技検査」行う場合、各々○○点と示されます。
面接や実技検査を実施しない場合「⑦その他」欄に「実施しない」と示しています。

 

この「例」では、
学力検査終了・採点終了ののち、<1>の値で④合計点を算出し第一次選考。70%の入学許可候補者(合格者)を決定します。
次に<1 第二次選抜>の値で⑧合計点を算出し第二次選考、25%の入学許可候補者(合格者)を決定します。

 

調査書の扱いの詳細:

・調査書には学習記録に加え、特別活動等の記録として「学級活動・生徒会活動 」「部活動」「資格」なども記載され、得点化されます。

学校別の選抜基準

埼玉県教育委員会のページで、各高校の選抜基準が検索できるようになっています。
志望校決定の際に必ず確認しておきましょう。

■学校別の「選抜基準」掲載ページはこちら:埼玉県教育委員会
・令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜基準


 

(編集部補足)

今の時期大切なのは、志望する高校によって選抜の基準が違うことと、選抜の「仕組み」を理解しておくことです。
一例として、「さいたま市立大宮北高校」の選抜基準を参考に見てみましょう。

選抜の基本方針:
・「市立大宮北高校」は学校選択問題実施校なので、数学と英語で実施する旨の記載があります。※(2)
・(1)には、「学力検査重視の選抜を行う」とあります。上位校では学力検査重視の学校が多くなる傾向にあります。
・(3)には、調査書で「特に部活動・生徒会活動に配慮する」との学校方針が記載されています。
一般募集:
・「さいたま市立大宮北高校」では面接を実施しないため、③⑦は点数記載はなし。
・第一次選考で70%、第二次選考で30%の入学許可候補者(合格者)を決定と記載されています。
・第二次選考では、第一次選考に比べ学力検査の比重が増していることが分かります。

このように、各高校には各々の「基本方針」があり、高校によって選抜基準が異なっています。

 

夏休みのこの時期、必要な知識をまとめます。
・「調査書」には学習の記録欄があります。中学校での学習状況が得点化され選考に用いられます。また特別活動の記録(生徒会・部活など)も同様に得点化されます。
・選考(合格)には第一次と第二次があり、各々で調査書の扱い比率が変わりつつ得点化されます。
・学力検査と調査書(と面接・実技)との扱い比率は各学校により異なります。

 

試験までの流れは、10月1日の進路希望調査、12月15日の進路希望調査、調査書の数値が確定したところで志望校の選抜基準も確認。出願校確定、学力検査(入学試験)を受けるという流れになります。

 

(よみうり進学メディア編集部)

 

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