よみうり進学メディア

埼玉 入試情報
2024.10.1

※現在中1の学年の情報です※<2027年度>埼玉県公立高「入学者選抜実施基本方針」-令和9年度

こちらの情報は、2024年4月に中学1年生になった学年が対象です

皆さんが中学1年生である、2024年4月~2025年3月 の期間を「2024年度(令和6年度)」と呼びます。4月の西暦〇年/令和〇年が「〇年度」とよばれる、と覚えると分かりやすいです。

この学年は、2027年4月~2028年3月に高校1年生になる学年ですので
皆さんが受ける入学試験は「2027年度(令和9年度)入試」です。主に2027年(令和9年)2月ごろに入学試験が実施されます。

皆さんが受検する
「2027年度(令和9年度)埼玉県公立高校入学者選抜」では
選抜方法が変わります

まず、埼玉県教育委員会が発表した「埼玉県公立高校入学者選抜方法リーフレット」を確認しましょう。2027年度(令和9年度)入学者選抜からの、新しい選抜方法がまとめられています。

■リーフレットはこちら:埼玉県教育委員会
令和5年度小学校6年生向けリーフレット(令和6年1月24日掲載)(PDF)
■詳しくはこちら:よみうり進学メディア
※4月から中1になる学年の情報です※<2027年度>埼玉県公立高「選抜方法の変更」-令和9年度

2024年9月26日に「入学者選抜の基本方針」が公表され、学力検査の取扱いや面接の実施方法、調査書の様式なども確認できるようになりました。以下、「入学者選抜の基本方針」から要点を抽出し、確認していきます。

・PDF:令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施基本方針(PDF)

 

「入学者選抜実施基本方針」について

・2024年9月26日、埼玉県教育委員会は「埼玉県公立高等学校入学者選抜方法の改善について」を公表しました。
・令和5年12月に令和9年度埼玉県公立高等学校の入学者選抜(主に令和6年度の中学1年生が受検する入学者選抜)における変更点等について定められたものです。

これを踏まえ、学力検査の取扱いや面接の実施方法などについて「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施基本方針」が決定されています。

 

令和9年度埼玉県公立高等学校の入学者選抜の実施については、
令和6年10月に「入学者選抜実施要項・入学者選抜要領」の暫定版を公表
・令和8年5月に同要項・同要領の公表
となる予定です。

Ⅰ 令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜日程/学力検査:令和9年2月下旬に実施
※その他、出願及び入学許可候補者発表等の日程の詳細は令和7年5月に公表予定
Ⅱ 募集人員
各高等学校の課程別、学科別等の募集人員は、令和8年6月末までに公表予定

Ⅲ  一般募集

①選抜の種類
(1) 共通選抜:学力検査、調査書及び面接
(2) 特色選抜:学力検査、調査書、面接及び特色検査※1
※1 特色検査(実技検査又は作文(小論文))は、各高等学校が学科、コース等の特色に応じて実施する場合がある。

②検査内容及び提出資料
(1) 学力検査
・国語、社会、数学、理科及び外国語(英語)の5教科。外国語(英語)にはリスニングを含む。
・数学及び外国語(英語)は、各高校の判断で、問題の一部に応用的な内容を含む「学校選択問題」に変更することができる。
・特色選抜においては学力検査の得点を傾斜配点することができる。詳細は、Ⅲ-3

(2) 調査書
調査書の記載項目は「各教科の学習の記録」(9教科5段階の評定)「総合的な学習の時間の記録」とする。(別紙1参照)

(3) 自己評価資料
・受検生は、これまでの自分の体験を振り返り、力を注いだことや努力をしたこと、また高等学校入学後や将来取り組んでみたいこと、自己PRなどについて、自ら考え、県教育委員会が定めた様式に記載する。(別紙2参照)
・受検生は、志願する高等学校が「選抜実施内容」※2の面接の欄に学校独自の項目を設定している場合は、その項目についても記載する。
※2 「選抜実施内容」とは、各高等学校が選抜の実施内容等を定め、事前に公表するもの。令和7年 12 月に公表予定。(別紙3-1、3-2参照)
・自己評価資料そのものは評価せず、面接の際に参考とする。

(4) 面接
・全受検生に個人面接又は集団面接を実施する。
・受検生は、これまでの自分の体験を振り返り、力を注いだことや努力をしたこと、また高等学校入学後や将来取り組んでみたいこと、自己PRなどについて、自己評価資料を参考に、自らの言葉で表現する。
・各高校は、県教育委員会が定めた共通の評価の観点及び評価規準を基に評価する。(別紙4参照)なお、「選抜実施内容」の面接の欄に学校独自の項目を設定している場合は、その項目について各高等学校が評価の観点及び評価規準を定め、併せて評価する。

(5) 特色検査
各高等学校の学科、コース等の特色に応じて、受検生が備えている資質・能力について測る必要がある場合、実技検査又は作文(小論文)のいずれかを実施し、特色選抜における資料とすることができる。

 

③各選抜における検査の配点及び得点の算出

(1) 共通選抜

「ア 学力検査の得点」、「イ 調査書の得点」及び「ウ 面接の得点」の総合点を算出。

ア 学力検査
学力検査の得点は各教科 100 点、5教科合計 500 点満点。

イ 調査書
・調査書は、各教科の学習の記録のうち、「評定の各学年別合計」(9教科×5段階=45 点満点)に、次項の①~③から選択した各学年の比率をそれぞれ乗じて加えた数(点)を共通選抜における調査書の基本点とする。
各々の満点は、各学年の比率の数値の合計に 45 を乗じて得た数(点)となる。
・各学年の比率(1年:2年:3年)は、学科、コース等の特色に応じて、各
高等学校が、次の①~③から選択する。
① 1:1:1(135 点満点)
② 1:1:2(180 点満点)
③ 1:1:3(225 点満点)
・ 学科、コース等の特色に応じて、各高校は、前述の(ア)(イ)で定めた基本点を、次の①~③から選択した得点に換算して調査書の得点とする。① 200 点 ② 300 点 ③ 400 点。

 

ウ 面接
・面接は、30 点満点を基本点とする。
・各高等学校は、学科、コース等の特色に応じて、前述の基本点に、次の①又は②から選択した倍率を乗じて、面接の得点とする。① 1倍(30 点満点) ② 2倍(60 点満点)

 

(2) 特色選抜

・「ア 学力検査の得点」「イ 調査書の得点」及び「ウ 面接の得点」の総合点を算出。
・特色検査を実施する場合は、「エ 特色検査の得点」を加えて総合点を算出する。
・特色検査を実施しない場合は、「ア 学力検査の得点」、「イ 調査書の得点」及び「ウ 面接の得点」について、一部又は全てを共通選抜における県教育委員会で定めた得点の算出方法とは異なる取扱いとする。

ア 学力検査
・学力検査の得点は各教科 100 点、合計 500 点満点を基本点とする。
・ただし、各高等学校があらかじめ、学科、コース等の特色に応じて、3教科を超えない範囲で定めた教科について、傾斜配点を実施することができる。
・傾斜配点を実施する各教科の学力検査の配点は、1教科ごと 150 点又は 200点とし、各高等学校が設定する。

イ 調査書
・調査書における各教科の学習の記録のうち、「評定の各学年別合計」の取扱いに用いる各学年の比率(1年:2年:3年)は、学科、コース等の特色に応じて各高校が定め、各学年の比率をそれぞれ乗じて加えた数(点)を特色選抜における調査書の基本点とする。ただし、各学年の比率の数値は1以上の整数とする。また、各学年の比率の数値の合計は、10 を超えない範囲とする。
・各高校は前述で定めた基本点に、135点満点を下回らない範囲で、学科、コース等の特色に応じて定めた数を乗じて調査書の得点とする。その際、得点の合計の取扱いは、次のオによる。

ウ 面接
・面接は、30 点満点を基本点とする。
・各高校は、前述の基本点に、30 点満点を下回らない範囲で、学科、コース等の特色に応じて定めた数を乗じて、面接の得点とする。その際、得点の合計の取扱いは、次のオによる。

エ 特色検査
特色検査を実施する高校は、学科、コース等の特色に応じて、特色検査(実技検査又は作文(小論文))の問題及び得点を定める。得点の取扱いは、次のオによる。

オ 得点の合計
・調査書の得点及び面接の得点の合計は、学力検査の基本点(500 点満点)の合計の 1.5 倍を超えない範囲で、各高校が定める。
(学力検査の基本点×1.5 ≧ 調査書の得点+面接の得点)
・特色検査を実施した場合、特色検査の得点は、学力検査の基本点(500 点満点)、調査書の得点、面接の得点の合計を超えない範囲で、各高等学校が定める。
(学力検査の基本点+調査書の得点+面接の得点 ≧ 特色検査の得点)

 

4 選抜の手順及び各選抜における入学許可候補者数の割合

(1) 共通選抜及び特色選抜の両方を実施する学科、コース等では、特色選抜による入学許可候補者を決定した後、共通選抜による入学許可候補者を決定する。
各選抜における入学許可候補者の人数割合は、特色選抜は募集人員の 20~80%(10%刻み)、共通選抜は残りの 100%とする。なお、その人数割合は、令和7年 12月に公表予定。

(2) 共通選抜のみ又は特色選抜のみを実施する学科、コース等では、学科・コース等の特色に応じて多様な選抜であることが望ましいことから、入学定員を区分して複数の尺度に基づく異なる選抜方法を実施するため、第1次選抜、第2次選抜の段階を設ける。
それぞれの段階における入学許可候補者の人数割合は、第1次選抜は募集人員の60~80%(10%刻み)、第2次選抜は残りの 100%とする。なお、その人数割合は、令和7年 12 月に公表予定。
ただし、第 1 次選抜と第2次選抜では、選抜の過程における得点の取扱いに差を設けるものとする。(別紙3-1、3-2参照)

5 追検査

・追検査においては、面接・特色検査は実施しない。
・ただし、追検査においても、不登校の生徒などを対象とした特別な選抜、帰国生徒特別選抜による募集、外国人特別選抜による募集及び定時制の課程における特別募集では、面接を実施する。

 

Ⅳ その他
1 不登校の生徒などを対象とした特別な選抜
自己申告書(別紙5参照)を提出した者を対象に、調査書を資料とせず、学力検査の得点の合計、面接の得点、特色検査の得点※3及び自己申告書の内容を資料とする特別な選抜を行う。
※3 特色検査(実技検査又は作文(小論文))を実施する高等学校においては、特色検査の得点も資料とする。
2 その他
第2志望、欠員補充、帰国生徒特別選抜による募集、外国人特別選抜による募集、定時制の課程における特別募集、県立大宮中央高等学校における募集、秋季募集並びに障害のある志願者に対する配慮事項及び配慮が必要な場合の手続等については、原則として、現行の制度と同様とする。

 

■詳しくは:埼玉県ホームページ報道発表資料
令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施基本方針について

■掲載ページはこちら:埼玉県教育委員会https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/nyushi/r9nyushijyoho.html

 

(よみうり進学メディア編集部)

 

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