令和2年度入試から3年度入試へ
受験スケジュールを確認して、スタートダッシュ
中学3年生になった皆さんは、新型コロナウィルスで、出口の見えない戸惑いを感じている人も多いと思う。しかし、皆さんの前には、高校受験が待ち構えている。
受験生に求められることは、『自分の適性や将来の志望を考える』、『適切な志望高校を選択する』、『学力の充実をはかる』の3点だ。
3年度の私立高校の入試開始まで、あと9ヶ月余り、入試までの流れをつかみ、目的意識を持って、計画を立て、充実した一年を過ごしてほしい。
公立入試に大きな変化はない。選択問題採択校増減の可能性はあり
埼玉県公立入試は、5教科の学力検査と調査書で選抜されるが、令和2年度入試では、数学と英語で選択問題が用意され、進学校を中心に21校で採用された。選択問題は、一般の学力検査問題と比較すると、より応用的な問題が出題され、記述部分が多く、難度は高い。
採用校の受験を目指す場合、過年度の問題を早めに調べ、対策をする必要があるだろう。
3年度では入試そのものに大きな変化はないが、各学校の選抜基準の見直しや、選択問題採用校が増減する可能性はあることに注意が必要だ。
大学入試改革がスタート、大きく教育も変化する
来春の大学入試から、大学入試改革が実施される。大学センター試験が廃止され、『大学入学共通テスト』が導入される。
これまでの学力評価に加えて、思考力・判断力・表現力などが評価され、グローバル化への対応力が求められる。
この改革だけではなく、現在、小・中・高の教育内容が見直され、大きく変わりつつある。
志望校の選定には、各学校の取り組み情報が必要になってくる。
自由な学校選択ができる時代へ
県内生が県内の私立高校に通う場合、家庭の年収目安720万円未満の場合、国と県で37万8千円までの7万8千円までの授業料補助が支給され、さらに、入学金や施設費等も助成対象となる。(県外に進学すると、910万円未満は約12万円、590万円未満は39万6千円など)。
授業料補助の大幅な増額によって、学費を気にせず、公立・私立を問わない自由な志望校選択が可能になっている。
年間の受験スケジュールを確認しておこう
予定が変更されることがあるかもしれないが、部活や修学旅行などの学校行事で3年生の1年間は忙しい。早めのスタートが何より重要だ。