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千葉 入試情報
2024.11.25

〈2025年度入試〉千葉入試情報「高校入試の展望 」-令和7年度

令和7年度の高校入試の展望
目標を定め、計画を立てて実行しよう

 いよいよ11月、志望校の決定の時期が近付いてきた。既に公立入試では、学校設定検査の内容、学力検査の出題方針、募集人員、入試選抜実施要項が発表されている。

学力検査は令和6年度入試からマークシートと記述の併用となり、7年度では、全校で出願がインターネット方式に変わるなどの変化がある。

また、私立高校も募集要項が出そろった。

今年も入試説明会や相談会が佳境に入り、学校に足を運ぶ機会が増えている。このような機会を活用して、各高校をよく調べ、自分なりの目標をしっかりと持って志望校を選んでほしい。

 

■ 千葉県公立高校「入試選抜実施要項」について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2025年度入試〉千葉県 公立高校「入学者選抜実施要項」発表-令和7年度

 

思考力・判断力・表現力の充実を目指せ

新しい学習の指針となる学習指導要領が令和4年から中学校で施行されているこの指導要綱では「グローバル」を合言葉に、「思考力・判断力・表現力」を重視し、「コミュニケーション能力」「問題発見・解決能力」などを養うという方針の下で現在の授業が実施されている。

読み取ること、聞き取ること、それを基に考えること、自分の言葉でまとめること、英語では「読む、聞く、書く、話す」という力が求められている。
このため「資料文の提示」や「対話形式での出題」「自分の言葉で説明せよ」といった出題・解答形式が増えてきている。
国語の聞き取り検査、英語のリスニングテストなどで、公立高校も新しい教育に合わせた入試選抜に移行してきている。

入試で重視される内容に合わせ、勉強の仕方も単に言葉や事象を覚えるのではなく、内容を理解し、自分の言葉で組み立てられるようにしておく必要がある。

過去の入試問題を解き、出題や解答方法などを確認し、早めに対策しておくことが重要となるだろう。そんな対策を研究する時期が到来している。

 

公立高校の出願は、全校でネット出願に移行

7年度公立高校入試の変更点では、出願が全校でインタ―ネット出願に移行する。※1

6年度では千葉や船橋、柏など15校で実施されたが、その結果を踏まえての全校移行と考えられる。
定時制への出願も同様となるが、定時制の追加募集などは対象外となる。

 

■※1 「インターネット出願」について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2025年度入試〉千葉県 公立高校「インターネット出願について」-令和7年度

 

公立入試の全体倍率は、やや上昇か

来春の県内の国・公・私立中学の卒業予定者は、約52,320人、今春の卒業生から870人程度減少する。そのため、県公立高校・全日制の令和7年度募集人員は、29,880人と、6年度の募集人員より24学級960人減少する。※2

これまでは卒業予定者の増減に合わせて募集人員が増減していたが、前年度は在籍の増にもかかわらず定員減となっていた。7年度も在籍減を上回る定員減が実行される。

このため公立の全体倍率は、やや上昇する可能性がある。

これは、私立高校への授業料助成制度が充実してきたこと、公立の1回入試への不安感などで早く私立に進学先を決めたい生徒の増加、通信制への志願者の増加などの理由が考えられる。

 

■※2 「公立高校の募集定員」について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2025年度入試〉千葉県 公立高「第1学年生徒募集定員」を発表-令和7年度

 

公立希望者は、私学の併願受験を心がけよう

県教育庁より、5月に公立高校の選抜要項※3が、7月に各校の学校設定検査の内容※4が、8月に募集定員が発表された。

また、9月までには、各私立高校の入試要項※5が発表されている。

公立高校受験には、一定の倍率がある。公立第一志望の人こそ、併願で私立高校を合格しておくことが、自信を持って受験本番に臨むためのポイントとなる。

 

■※3 「公立高校の選抜要項」について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2025年度入試〉千葉県 公立高校 「県立高入学者選抜要項」を発表-令和7年度
■※4 「学校設定検査の内容」について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2025年度入試〉千葉県 公立高入学者選抜 「学力検査の実施教科」「出題方針について」
■※5 「私立高校の入試要項」について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2025年度入試〉千葉県 私立高校「募集人数・募集要項」発表-令和7年度

 

志望する私立高校の入試変化に注意

7年度の県内私立高校では、前期選抜《1月17日開始》と後期選抜《2月5日開始》の入試期間を設けている。
しかし、公立の入試変化に伴って、後期募集を取りやめる私立学校が増加しており、前期選抜中心なってきているようだ。

県内私立高校では、学科・コースの改編や新設を行う学校がある。
県内私立高校の令和7年度の入試変更点をまとめた。まだ調査中のため、該当の学校の入試情報を確認して欲しい。

<学科・コースの変更>令和7年度
○桜林(千葉市)→総合進学コースを新設。特進・総合進学・総合の3コース制に再編。
○東葉(船橋市)→進学クラスを募集停止。特進・S特進の2クラス制に再編。
○茂原北陵(茂原市)→家政科(女子)をライフデザイン科(共学)に再編。

 

私学独特の入試制度や基準を調べておこう

7年度入試に向けて、私立高校の学校説明会が佳境に入っている。
これらの説明会では、各コースや類型などの内容、教育課程や、入試の単願や推薦、併願制度の内容や基準などの詳細な情報を得ることができる。

さらに、個別相談では、学校に対する個人的な質問をすることができたり、合格の可能性を教えてもらえたりする。

あらかじめ質問内容などをまとめておきたい。私学の入試を調べ、知ることが私立高校受験合格の秘訣となるだろう。

 

計画をたてて、強い意志で実行しよう

公立高校の出願まであと2か月と少々、これから皆さんにやってほしいことは、計画を立てて、それを実行していくことだ。

急速に朝晩冷え込む時節になってきたが、入試当日だけでなく、今日から受験までの日々の皆さん自身の健康管理も重要な入試の対策といえる。無駄を省いて睡眠時間を確保すること。

風邪の症状や腹痛、発熱などがあったら、早めに医療機関の受診をしましょう。

 

(岩佐教育研究所 岩佐桂一)

 

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