「受験生の心構え」
受験本番は思いのほか早くやって来る
やるべきことは先送りせず、今すぐに
現中学3年生が対象となる2026年度(令和8年度)入試戦線がスタートしました。
受験本番はあっという間にやって来ます。
先を見通して、その時その時、やるべきことを確実にやっておきましょう。
今回は、受験生が今やるべきことについてのアドバイスです。
令和8年度入試戦線が幕を開けました。
今は年度で言えば令和7年度ですが、現3年生の皆さんが受ける入試は和歴で言えば「令和8年度入試」、西暦で言えば「2026年度入試」となります。
前号でもお伝えしましたが、この数字は今後いろいろな場面で出てきますから頭に入れておきましょう。
新年度・新学期が始まって約1か月。
皆さん、受験勉強に取りかかっていますか。また、受験に向けての行動を始めましたか。
来年と言うとずっと先に思えますが、残り1年を切っています。あと9か月か10か月ほどしかありません。
何をやるにしても「早過ぎる」ということはありません。できることはどんどんやっていきましょう。
受験生の皆さんが取り組まなければならない二大テーマは「学校選び」と「学力向上」です。このふたつは並行して進めていく必要があります。
まず「学校選び」ですが、これは早くから始めたほうがいいです。本格的な受験勉強も早くから始めたほうがいいのですが、それよりももっと早くから始めたほうがいいでしょう。
「学校選び」のためには進学イベント(フェアなど)に参加したり、各校が実施する学校説明会に参加したりする必要がありますが、これらはすでに始まっています。5月、6月に説明会を予定している学校もたくさんあります。また、さまざまなフェア等も計画されています。
まだ受験勉強を始めていないとか、志望校のこともあまり考えていないとか、そういう人も多いと思いますが、だからこそ行ってみてほしいのです。ものごとを始めるにはきっかけが必要です。フェアや説明会への参加がきっと良いきっかけになるでしょう。
3年生の1学期(夏休み前)は、さまざまな学校行事があったり、人によっては部活の大会があったりして、なかなか受験勉強中心の生活になりにくいものです。それは仕方ありませんし、それらも大事なことなので、思う存分やってください。
ただ、だからと言って受験勉強をまったくやらなくていいということではありません。
夏休みからは受験勉強中心の生活に移っていくと思われますが、今はそのための準備期間です。
飛行機が飛び立つ前の助走期間のようなものです。しっかりと助走しないと高く飛ぶことができません。
夏休みには十分な時間があるにもかかわらず、それを活かせない人が多いものですが、いきなりやろうとするからです。今までやって来なかった人が急に5時間、6時間の勉強などできるはずがありません。
行事や部活で忙しくても、少しずつ勉強時間を増やして行きましょう。
受験では正しい情報を獲得することが重要です。間違った情報を元にすると判断を誤る恐れがあります。
皆さんはまず各都県の教育委員会サイトを見る習慣をつけてください。
多くの受験生は公立高校を受験すると思われますが、公立入試に関わるすべての資料・データは各教育委員会のホームページにあります。
学校の特色や教育内容などはそれぞれの学校のホームページで確認することができます。
ときどき受験生の方から「教育委員会サイトを見ても私立の情報が出ていないのですが」というお問い合わせがあります。たしかに教育委員会サイトには私立の情報は出ていません。なぜかというと、教育委員会は都立や県立など公立高校を管轄している機関であって、私立高校は管轄外なのです。
私立高校の情報は、各都県の私学団体のサイトにもありますが、詳しい内容は各私立高校のサイトから入手することになります。
近年はホームページのほか、SNS(インスタグラムやエックスなど)やユーチューブなどで情報発信する学校も増えてきました。これはこれで大いに活用すべきですが、どうしても学校側が知らせたい情報が中心になりがちです。
さらに言えば、良い部分のみが強調されがちになります。こうした点を意識しながら上手く利用しましょう。
(よみうり進学メディア編集部)
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