よみうり進学メディア

埼玉 入試情報
2025.5.12

〈2026年度入試〉埼玉県 公立・私立高校「合格を目指す人に伝えたい4つのヒント」-令和8年度

合格を目指す人に伝えたい4つのヒント
勉強内容・勉強方法・情報収集・学習計画

入試本番まで残り約10か月
今すぐスタートし、合格を勝ち取ろう

令和8年度(2026年度)入試戦線が幕を開けました。
このレースは一斉スタートではありません。スタートの合図もありません。だから、すでに走り始めている人もいます。
すでに1月から3月に説明会を行った学校もあります。そこには予定を上回る受験生(当時2年生)が集まりました。5月の連休明けにも多くの学校が説明会や授業公開などを開催します。
受験生の動きも、学校側の動きもここ数年、少しずつ早くなっています。皆さんも今すぐ行動しましょう。

【勉強内容】
「量」と「質」、両方を追求する

まず「量」を増やし、次に「質」を高める

受験勉強では「量」が重要か、それとも「質」が大事か。昔からある論争です。
いろいろな意見がありますが、ここでは両方を追求すべきだと言っておきましょう。
たくさんやって満足している人には、「質を高めるのも大事ですよ」とアドバイスしておきます。短時間で効率よくやって満足している人には、「量を増やすともっと伸びますよ」とアドバイスしておきます。

ひとつの提案ですが、勉強の「質」を高めたい人は、まずは「量」を増やしてみることを勧めます。ただ時間を増やすのではなく、いろんなやり方を試してほしいのです。ああでもないこうでもないと試行錯誤し、自分に適した方法を発見するには時間がかかります。「量」を増やすとはそういう意味です。

実際の入試問題をみたことがあるか

これから受験勉強を始めようと思っている皆さんにまずやってほしいのは、今年行われた入試の実際の問題を見ることです。公立の問題はネットを調べれば見ることができます。(市販の過去問題集も5月以降、順次発売されます)。
今の段階で時間を計って解いてみる必要はありません。ざっと見るだけでも十分です。
なぜそれが必要かというと、これから自分が何を勉強したらいいかが、なんとなく見えてくるからです。
何を勉強したらいいか分からないという質問をしばしば受けますが、覚えるべき内容や知るべき技法は実際の入試問題の中にすべて示されています。だから最初に見ておくのです。解けるようになるのはもう少し後でも大丈夫です。

 

■昨年度(令和7年度)、一昨年度(令和6年度)の、実際の入試問題を見てみましょう:よみうり進学メディア
〈2025年度入試〉埼玉県 2025年度 公立高学力検査「入試問題&正答」-令和7年度
〈2024年度入試〉埼玉県 2024年度 公立高学力検査「入試問題&正答」-令和6年度

 

【勉強方法】
授業は最強の受験勉強

教科書だけで乗り切れる

高校入試問題は教科書の範囲内からの出題となります。それを超えた問題は原則出題されないと考えていいでしょう。
ということは、教科書さえ完全にマスターしていれば乗り切れることになります。
そして学校の授業は教科書に基づいて行われていますから、授業は最強の受験勉強ということになります。

入試問題と定期考査問題の違い

授業をしっかり受けて教科書の内容を完全に理解していれば合格に必要な力がつくのですが、そこにもうひとつ付け加えなければならないことがあります。
それは入試過去問を中心とした問題練習です。実際の入試問題を見てもらうと分かりますが、入試問題は中学校の定期考査問題と出題形式が異なることがあります。

あくまでも一般論ですが、入試問題は皆さんが普段受けている定期考査よりも問題文が長めです。複数の資料やグラフ、写真や図などを読み取らないと答えにたどり着かないような問題も多いです。ですから、そういうものに慣れておく必要があります。皆さんはこれから、過去問練習の重要性や模擬試験を受ける必要性について聞かされることになると思われますが、それにはこのような理由もあるのです。

授業の予習・復習は必要か

授業理解を深めるには予習と復習が必要だと言われます。
先生方の中には、特に予習は求めない方もいらっしゃるので、そのあたりは今習っている先生の指導に従ってください。ただ、まったく予習の習慣がないまま高校に入ると苦労する可能性があります。内容も高度になり授業スピードも速くなるので予習は必須になるだろう、とだけ言っておきます。

復習については不要だとする先生はいらっしゃらないでしょう。せっかく覚えたことも間を置かずに復習しておかないと忘れてしまいます。また、しばらく放っておくと忘れてしまいます。
入試では1・2年生の知識も問われますが、久しぶりに教科書やノートを見返してみると結構忘れているものです。
3年の内容は授業のペースに合わせて勉強していれば自動的に受験勉強になる部分もありますが、1・2年の内容については自分で計画を立て、時間を作り、1人でやっていかなければなりません。具体的には問題集を用いての勉強になると思われますが、開始は早い方がいいでしょう。

【情報収集】
情報は行動により手に入れる

受験生に必要な情報はこのふたつ

受験生に必要な情報は大きくふたつあります。
ひとつは入試の制度やしくみに関する情報、もうひとつはそれぞれの学校に関する情報です。

1 入試制度やしくみに関する情報
入試の制度やしくみ、あるいは試験方法や内容について正しく理解しておく必要があります。理解が不足していたり、誤解があったりすると、受験勉強の仕方を誤ってしまう恐れもあります。
公立の場合、入試情報はかなり詳しく公開されています。秘密の情報や裏情報などは一切ありません。
2 学校に関する情報
各学校の特色や教育内容などに関する情報です。入試情報以上に重要かもしれません。
これらは各校のホームページや学校案内パンフレットなどが主な情報源となりますが、近年はSNS(インスタグラムなど)やユーチューブ動画などでも情報を入手することができます。
他にもありますが、受験生が最低限集めなければならないのは以上のふたつです。

情報の在りかはここ

公立入試情報に関してはふたつのサイトをおさえておきましょう。
ひとつは埼玉県教育委員会のサイトです。※1
本紙にも公立入試の制度やしくみについてさまざまな質問が寄せられますが、その答えはすべてここにあります。その意味でもっとも重要なサイトと言えます。
もうひとつは県立総合教育センターのサイトです。※2
こちらは県教育委員会の関連機関です。過去3年間の入試問題とその分析などが見られます。
このふたつのサイトはいつでもアクセスできるようにしておきましょう。

私立入試に関する情報はここで紹介したふたつのサイトにはありません。私立入試は学校ごとに制度やしくみが異なるので、各学校のホームページなどで情報収集しましょう。

 

※1 埼玉県教育委員会のサイト
(トップ~入試・転編入学~高等学校~令和8年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報)
令和8年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報
※2 県立総合教育センターのサイト
(トップ~入試情報へ進むと「過去の入学者選抜学力検査結果」「令和8年度入試情報」「学校説明会情報」などのコマンドがあります)
県立総合教育センター

行動で得られた情報が大事

ここまで紹介したのはインターネットで得られる情報ですが、特に学校選びでは自分の目と耳で集めた情報、すなわち行動によって得られる情報が重要です。
その機会となるのが進学イベント(彩の国進学フェアなど※3)や、各校が開催する学校説明会や体験入学などです。

学校説明会の開催時期は年々早まる傾向にあり、5・6月にも多くの学校が説明会や授業公開を実施します。
説明会は人数限定、事前予約制となっており、一般的に約1か月前から予約開始となります。

■※3 今年の彩の国進学フェア今年は2025年7月12日・13日(土・日)に開催。
情報は順次、こちらのページに掲載予定です。
2025彩の国進学フェア(公立・私立)

 

【学習計画】
目標を定め、計画を立て、実行する

計画が実行できない理由

皆さんは今までにも学習計画を立てたことはあるでしょう。ただ、そのとおり実行できたかと問われると、ちょっと疑問符が付いてしまう人もいるかもしれません。
計画が実行できない原因は何なのでしょう。

「意志が弱い?」
たしかにそれもあるかもしれません。しかし、もっと大きな理由は、「実現したい目標が明確になっていない」ことです。時間は無限にあるわけではないので受験生としては、限られた時間をできるだけ有効に使いたいものです。
そのためには実現したい目標を明確にすることが重要です。

細かすぎる計画は実行しにくい

計画はあまり大ざっぱ過ぎるのも考えものですが、細かすぎも実行の妨げになります。
まずは年単位の計画。これはごく大ざっぱなものでいいでしょう。次いで学期単位、月単位と期間を短縮した計画を立てていきます。週単位くらいになったら、かなり細かく具体的なものにしなければなりません。
起きる時間や寝る時間など生活に関することも計画には違いありませんが、それよりも目標実現のための「工程表」を作りましょう。

中間考査前計画で練習

間もなく中間考査という中学校も多いでしょう。そこで、テスト前1週間ないし10日間の学習計画を作り、それを実行しましょう。
計画を立てることの良さは、後でどのくらい実行できたかを検証できることです。計画なしに勉強したのではこれができません。「目標→計画→実行→検証」の繰り返しで学力が伸びて行くでしょう。

 

(よみうり進学メディア編集部)

 

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