受験生となって約2か月
これまでを振り返り、飛躍につなげる
周囲から受験生と呼ばれるようになって2か月が経過しました。
皆さんそれぞれが心構えと計画を持ってここまでやって来たはずですが、
今はちょうどいい見直しの時期です。
ここでいったん、これまでの生活や学習を振り返り、次の飛躍につなげましょう。
新年度・新学期が始まり、あっという間に2か月が経過しました。6月から7月にかけては受験戦線前半のヤマ場とも言える時期なので、いま何が重要かを確認しておきましょう。
学習計画は常に見直し、最善のものにしていかなければなりません。
来月(7月)後半には夏休みを迎える中学校が多いと思われますが、 夏休みに向けてどの科目を重点的に勉強するかは今のうちから考えておきましょう。
夏休みの学習については次号で触れる予定ですが、直前になって考えたのでは遅すぎるので、苦手分野の洗い出しなどは今この時期からやっておきましょう。
この時期の受験生の大きな悩みは、行事・部活と受験勉強の両立でしょう。受験生だって行事は楽しみたいし、部活では最後の大会に向けて頑張りたいですね。が、その一方で、そろそろ受験勉強に本腰を入れなくてはなりません。
大事なのは、行事や部活を受験勉強に手をつけない言い訳にしないことです。「受験勉強への取り組みが遅れているのは部活や行事で忙しいからだ」と自分自身は納得させられるかもしれません。ご家族はじめ身近な方たちは理解を示してくれるかもしれません。
しかし、皆さんのライバルたちはどうでしょう。両立に悩みながらもなんとか克服し、着々と受験勉強を進めている受験生も大勢いるのです。そういうライバルたちに対して「私は行事や部活が忙しいので…」と言えますか。これはある意味敗北宣言です。今こそ行事・部活と受験勉強の両立を実行すべき時です。
前号でもお伝えしたとおり、この時期は進路について本格的に考え、志望校についての情報を真剣に集めなければなりません。
具体的な高校が出てこない人や、行きたい学校のイメージが浮かばない人には合同説明会や進学フェアなど多くの学校が参加するイベントがおすすめです。
夏休み以前に行われるイベントも多いので参加してみましょう。
受験生からの質問でもっとも多いのは勉強の仕方についてです。「勉強の方法が分かりません」「効果の高い勉強法はどんなやり方ですか」などの質問が本紙にも寄せられます。
これらの質問に対する答えは、もうとっくに出ているとも言えますし、いまだに分からないとも言えます。それはなぜでしょう。
答えが受験生の数だけあるからです。Aさんに適した勉強法はBさんには当てはまらず、Bさんに適した勉強法はCさんには当てはまらずという具合で、どこまで行ってもひとつにまとまらないのです。もちろん共通に当てはまることもありますが、一人ひとり顔や性格が違うように、最適な勉強法も一人ひとり異なるのです。
人の勉強法を真似たり、人のアドバイスを聞いたりする態度は好ましいものですが、そのとおりやるだけでは効果はあまり期待できないので、時間をかけて自分に最適なものに作り替える必要があります。時間がかかる作業なので一刻も早く始めてください。
皆さんはあまり意識していないかもしれませんが、受験勉強で成功を収めるための秘訣(ひけつ)は、規則正しい生活を心がけ、生活習慣を整えることです。秘訣と言うとやや大げさですが、少なくとも成功するための条件のひとつではあるでしょう。
特に重要なのは睡眠です。睡眠は長さ(量)も大事ですが、中身(質)もそれと同じか、それ以上に大事です。寝る前のスマホなどは睡眠の質の低下につながると言われています。入試はまだ先なのでまだ大丈夫だろうと油断してはいけません。いったんついてしまった(悪い)習慣を元に戻すのは大変なので、身に覚えのある人は今のうちに直しておきましょう。
年間にわたり受験に対するモチベーションを維持するためには気分転換の方法を持つことも大切です。
散歩をする、本を読む、音楽を聴くなどさまざまなことが考えられますが、他人に合わせる必要がなく、好きな時に1人でできることが好ましいと言われています。
(よみうり進学メディア編集部)
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