暑の夏から清涼の秋へ
今こそ活かそう、夏休みの成果と反省
皆さん夏休みは計画通りの勉強ができたでしょうか。
連日の猛暑で思うように進まなかった人がいるかもしれません。
でも大丈夫、これからは日に日に涼しさが増し、勉強もはかどることでしょう。
夏の成果と反省を基に、しっかりと実力を伸ばしていきましょう。
夏に十分な成果が得られた人もいれば、反省点が多いと感じている人もいるでしょう。いずれにしても、これらを土台として秋からの飛躍につなげなければなりません。
今回は、「夏のガンバリを秋に活かす」をテーマに、先輩たちの事例なども紹介しながら、いくつかアドバイスをしていきます。
Aさんは、夏休み中、毎日昼過ぎに起きて夜更かししていたため、学校が始まってから朝の授業に集中できずに苦しみました。
生活リズムの乱れは、学習効率に直結します。学校が始まれば自然に戻るでしょうが、早めに通常モードに切り替える意識が大切です。
まずは起床・就寝時間を学校に合わせ、朝食をしっかりとることから始めましょう。生活の安定が、秋からの学習の土台になります。
「夏休み中に英単語を1000語覚える予定だったのに、半分もできなかった…」と悔やむのはBさんです。
しかし、過ぎた時間は戻りません。もう一度夏休みをやり直すことはできません。
反省は必要ですが、過去にとらわれすぎるのは良くありません。それでは前に進めなくなります。
大切なのは、今日からどう行動するかです。昨日がうまくいかなかったなら今日から、今日がだめなら明日から。常に前を向いて歩む姿勢こそが、受験に向けた力になります。振り返りは受験が終わってからでも遅くありません。
Cさんは、毎週末に数学の過去問を解く計画を立てていましたが、突然出された「月曜提出のレポート」に時間を取られ、計画が崩れてしまいました。
こうした事態に備えるには、宿題や課題は常に出るものだと考えて、あらかじめ余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。たとえば、週の前半は学校の課題に集中し、後半は受験勉強に充てるなど、柔軟な計画が有効です。
宿題は期限が短いですが、受験勉強は長期的な取り組みです。今日の予定が明日にずれても、1週間単位、1か月単位で見れば大きな支障にはなりません。短期と長期のバランスを意識すれば、両立は十分可能です。
Dさんは、授業中に「これは受験に出るかもしれない」と思った内容をすぐにノートにまとめ、帰宅後に確認する習慣をつけました。
これから学校で習う内容は、すべて入試の試験範囲に含まれます。さらに、各教科の評定は調査書点として受験に影響します。つまり、授業そのものが受験対策なのです。
受験勉強では1・2年の復習も重要です。ですから3年生の内容は、授業中に完全理解を目指し、疑問はその場で解決するよう努めましょう。
定期考査はあらかじめ日程が分かっています。調査書点にもつながるので早めに準備にとりかかりましょう。テスト前からテスト終了までの1週間から10日間は、問題演習などの受験勉強を一時的にスローダウンさせても問題ないでしょう。
Eさんは、志望校の過去問を1年分だけ解いてみたところ、思った以上に記述問題が多いことに気づきました。そこで、記述対策を重点的に進める方針に切り替えました。
過去問に取り組む時期についてはこれまでも触れてきました。開始の時期は皆さんの志望校や現在の実力などさまざまな要素によって異なるでしょう。
ただ、過去問に取り組む目的が入試問題の傾向を知るということだった場合、できるだけ早い方がいいでしょう。出題のパターンや、よく出る分野・単元などが知れれば効果的な対策を立てられるからです。
夏休みの成果と反省を、秋からの学習にどう活かすか。それが受験成功への鍵です。
生活リズムを整え、過去にとらわれず、授業を最大限に活用しながら、受験勉強を着実に進めていきましょう。これからの勉強が皆さんの未来を変えます。
(よみうり進学メディア編集部)
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