過去問中心学習にシフトチェンジ
勉強を始めるのに「今さら遅い」はない
季節が一気に変わりましたが、皆さんいかがお過ごしですか。
食事と睡眠をしっかりとって体調を整えましょう。
今回は、非常に重要な11月から12月にかけての(冬休み前までの)学習法について
まとめてみました。

高校入試が近づくにつれ「今からでも間に合うのか」と不安を抱える受験生が増えてきます。
確かに、残された時間は限られています。しかし、今この瞬間からの取り組み次第で、結果は大きく変わります。
ここでは、11月から12月中旬にかけての学習のポイントを整理し、受験生の皆さんが効率よく実力を伸ばすためのアドバイスをお届けします。
この時期に最も大切なのは「間に合うかどうか」ではなく、「間に合わせる」という強い意志です。今からでも間に合うかどうかは、やってみなければ分かりません。
ですが、あきらめてしまえば、その時点で可能性は限りなくゼロに近づいてしまいます。逆に、最後まで努力を続けた人は入試本番だけでなく、高校入学後も良いスタートを切ることができます。
「出遅れた」と感じている人こそ、今からの巻き返しが重要です。高校入学後にまた出遅れないためにも、今の努力が未来につながることを意識しましょう。
受験勉強に力を入れるあまり、学校の授業を軽視してしまう人がいます。しかし、学校の授業は受験に直結する内容ばかりです。
特にこの時期は、入試に向けた実践的な内容が増えてきます。先生の解説や板書、配布されるプリントなどは、入試に役立つ情報の宝庫です。
また、授業で扱う問題は、基礎から応用まで幅広く、理解を深める絶好の機会です。授業中に分からなかったことは、その日のうちに復習する習慣をつけましょう。学校の授業を大切にすることが、受験勉強の土台を支えることになります。
11月以降は、過去問を中心とした問題演習に力を入れる時期です。過去問は、出題傾向や時間配分、問題の難易度を知るための最良の教材です。
まずは、各教科の過去問を年度ごとに解いてみましょう。時間を計って本番さながらに取り組むことで、実戦力が養われます。
さらに、同じ教科の同じ形式の問題を集中的に解く方法も効果的です。
たとえば、国語の大問1(漢字や語句)だけを数年分まとめて解くことで、出題パターンが見えてきます。こうした分析的な学習は、得点力を高めるうえで非常に有効です。
過去問を解いた後は、必ず間違い直しをしましょう。間違えた問題は知識が不足しているか、理解が不十分な可能性があります。解説を読んでも納得できない場合は、教科書に戻って確認することが大切です。
また、同じ問題を2〜3回繰り返して解くことで定着度が高まります。
1回目で間違えた問題を、2回目で正解できるようになれば、確実に力がついている証拠です。過去問は「解いて終わり」ではなく、「解いてからが勝負」と心得ましょう。
模試の結果を受け取ったら、必ず振り返りをしましょう。偏差値を見て、合格可能性を見て、それで終わりではもったいないです。
間違えた問題はもちろん、正解した問題も再確認するくらいの気持ちが必要です。確認することで理解が深まります。
模試の解説冊子は、良質な教材です。特に解説が詳しい問題は、教科書よりも分かりやすいこともあります。
また、模試の結果をもとに、苦手分野や単元を洗い出して重点的に学習することが大切です。
模試は「受ける→分析する→対策する」というサイクルを回すことで、最大限に活用できます。
11月から12月中旬は、受験勉強のラストスパートに向けた準備期間です。今からでも間に合うかどうかは、自分の行動次第です。
学校の授業を大切にし、過去問を中心に問題演習を重ね、模試を活用して弱点を補強する。これらを着実に実行することで、合格への道は確実に近づいていきます。
受験はゴールではなく、スタートです。今の努力が高校生活の充実にもつながります。最後まであきらめず、自分の可能性を信じて進んでください。
(よみうり進学メディア編集部)
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