よみうり進学メディア

入試情報
2020.11.6

Q&A 面接試験対策で、よくある質問、評価されるポイント、注意することなど教えて下さい。

Q1 面接試験の対策について、よくある質問や、評価されるポイント、気をつけなければいけないことなど教えてください。

A1 私は元高校教員でしたから、実際の入試で面接官を経験しています。それを元に話します。

質問内容はそれぞれの面接官が決めていいのですが、あらかじめ必ず聞く質問を決めてあります。その第一は「志望動機」、つまり、なぜこの学校を受けたのかということです。これを聞かれない面接はないと考えてください。次に「中学時代に頑張ったこと」、「高校に入ってやりたいこと」。以上3問については答えを用意して臨んでください。学校や塾の先生にお願いして、少なくともここまでの練習はしておいたほうがいいでしょう。

あがってしまい考えてきたことがうまく言えなくなる子もいますが、そのことで減点するようなことはしません。事前に志望理由書などを提出してもらっているので、それを見て助け舟を出します。

基本受験生が答えに困るような質問はしないことになっていますが、困ったときは「分かりません」、「深く考えたことはありません」と正直に答えてくれればそれでいいです。ただし、最初にあげた3つの質問に関しては「分かりません」や「考えたことはありません」という答えは許されません。

集団面接の場合、他の受験生が答えている時は、それを聞くようにしましょう。何人かいる面接官のうちの一人は、答えていない時の様子を観察しています。

面接官は、答えの内容よりも態度に大きな関心を寄せています。もし面接で「×」が付くとしたら、誠実さや真剣みが感じられないときです。

Q2 模試の結果があまり良くありませんでした。どうしても行きたい志望校の偏差値に8足りませんでした。最後まで頑張るつもりなのですが、併願校も見学に行っておらず不安も感じています。合格するために何をすればよいでしょうか。

A2 どうしても行きたい学校があるなら簡単にあきらめてはいけません。「最後まで頑張るつもり」の「つもり」を取って「最後まで頑張る」と言い切ってください。入試はある意味「勝負事」ですから、強い気持ちを持たなければなりません。

偏差値を上げるには、得点を上げればいのです。ただし、その上がり方は平均点の上がり方以上でなければなりません。得点を上げるには、二つの方法があります。一つは得意教科の得点をさらに引き上げる方法、もう一つは苦手教科の得点を人並みに引き上げる方法です。要は5教科(又は3教科)の合計点を上げればいいわけですが、どちらの方法をとるべきかについては、あなたの実力や性格をよく知っている学校や塾の先生に相談してみてください。

得点を引き上げるには問題練習が欠かせません。得点が伸びないのは練習不足の可能性があります。時期的に考えれば、過去問中心の問題練習でいいと思います。基礎を十分固めてから問題練習という考え方もありますが、残りの時間を考えると、問題練習をやりながら基礎を固めて行くという方法に切り替えた方が良いと思います。

併願校の件ですが、第一希望校であれ併願校であれ、見学には必ず行ってください。新型コロナの影響で見学できる機会が少ないのが実情ですが、通常の説明会以外でも、たとえば平日放課後などでも対応してくれる学校は少なくありません。困っている時に助けてくれる学校を選ぶのがいいと思います。

Q3 入試が近くなって焦ります。このタイミングでやった方がいい勉強について教えて下さい。

A3 受験生に迷いや不安は付き物です。この時期に何の不安もなく楽しい日々を送っている人がいたら、その方が心配になります。

皆さんの迷いや不安は入試当日に向けて、日を追うごとに増して行きますから覚悟しておいてください。入試というのは学力だけでは乗り切れません。体力も精神力も必要なのです。

さて、このタイミング(=この時期)の勉強ということですが、入試当日から逆算して考えてみるといいと思います。

年が明けてから入試当日まではあっという間です。実際には1~2か月はあるわけですが、そんな気分になると思います。したがって、この時期、すなわち直前1か月あたりの勉強は、体調も考えながら、内容的にも時間的にもややセーブしたものにしておいた方がいいです。部活で運動をしていた人は分かると思いますが、試合直前にハードな練習はしないものです。

自分を追い込むハードな勉強をするなら、冬休みが終わる頃までです。始まりは今です。時間をかけないとできない内容。苦手意識から避けてきた内容。これらは直前に持ってくるべきではなく、精神的にも時間的にもまだ多少の余裕がある今の時期にやるべきです。

多くの受験生が「もう少し早めにやっておけばよかった」と言います。ともすれば、「まだ早い」「これはもう少し後で」と課題解決を後ろに持って行きがちですが、この時期に来て、後回しでいいものなどありません。これまで先送りにしてきた内容があると思いますから、それを直ちにやってください。

(回答者 教育ジャーナリスト 梅野弘之)