都立高校を受験する皆さん、試験がいよいよ3日後に迫ってきました。
よみうり進学メディア編集部から、応援のメッセージです。
この段階で皆さんにアドバイスをすることはそう多くはありません。
いや、本当を言うとあれも言っておきたい、これも念を押しておきたいと限りなくあるのですが、
あまり多くを語っても、かえって混乱を招くだけでしょう。
ですから、ただ一つだけお伝えします。
試験の直前まで、極端な話、試験開始のチャイムが鳴るその瞬間まで勉強する。その心構えは大切です。
しかし、その場合の勉強は、決して新しい知識を手に入れるものであってはなりません。
それよりも、すでに頭の中にしっかり叩き込まれているはずの知識を、
念には念を入れて、もう一度確認してください。
やり残した内容から出題されて出来なかったときの後悔と、
やったはずの内容から出題されて出来なかったときの後悔は、
どちらが大きいと思いますか。
もちろん、やったはずの内容から出題されて出来なかったときですね。
今までやって来なかった内容を試験前日や当日の朝に見ておいたら、
それがたまたま出題されたという話を耳にすることがあります。
たしかに何十回、何百回と試験を受ければ、そんな奇跡が起こるかもしれません。
しかし、たった一回の試験でそれが起こる確率は限りなく低いでしょう。
それに、その人が合格できたのは、その奇跡の一問が出来たからではなく、
他の問題が確実に解けたからかもしれません。おそらく、その可能性の方が高いでしょう。
模試や過去問練習などで出来なかった問題に取り組むよりも、
出来た問題の再確認の方が合格の可能性を高めるでしょう。