東京 入試情報
2021.5.12
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令和3年度 東京都内私立高入試の概況  大学附属高校の動向は・・・

令和3年度の高校入試はコロナ禍の中で行われました。また、令和2年度より私立高校の授業料に対する国の就学支援金と東京都の授業料軽減助成金制度が拡充され、授業料に関しては多くの生徒が無償化されている中での入試でもありました。
このふたつのことが都内私立高入試にどのような影響を与えたのでしょうか。ここではその動きの中から3つ取り上げてみていきましょう。

安全志向で難関校は敬遠傾向

コロナ禍の影響のひとつとして安全志向が挙げられます。不合格者が大量に発生する難関校の応募者が減り、上位大学附属校や出願基準に達していれば合格の可能性が高くなる学校への応募者が増加しました。
中央大学附属、中央大学杉並、中央大学の中大系の3校や早稲田実業、明治大学中野八王子は推薦、一般入試ともに応募者が減少しました。例年は推薦、一般とも実質倍率が2倍〜5倍にもなる難関校です。一般入試の応募者が減少した学校では早稲田高等学院、明治大学付属中野、国際基督教大学などがあり、これらの学校も不合格者が多いところは共通しています。
一方で、法政大学は推薦、一般入試ともに応募増、芝浦工業大学附属の一般入試も応募者は増加しました。これらの学校も実質倍率が高い学校ですが、前年度に倍率ダウンしたため、その反動が表れた形です。また成蹊や淑徳巣鴨、拓殖大学第一、文教大学付属、明星なども応募者が増加しており、学力上位層が安全志向で、より確実な志望校を選択している様子がうかがえました。

推薦応募者は増加

私立高の授業料助成金制度の拡充を背景に、コロナ禍によって中学校が休業・分散登校する中で受験生は学力試験に不安を感じ、面接や作文、適性検査などの簡単な検査で、しかも出願基準をクリアすれば合格の可能性が高い私立推薦入試に向かう流れが生じました。日本大学豊山が前年度比で153人、55・0%の増、日本大学櫻丘が127人50・4%の増、日本大学豊山女子のA推薦が49人46・2%の増、日本大学第二が29人27・9%の増など、日本大学系の多くで推薦入試の応募者が増加したのをはじめ、二松学舎大学附属、東京成徳大学、成城学園などの大学附属校、進学校でも共学2年目の品川翔英や3年目の明法、そして朋優学院、東亜学園、豊南、修徳、大成なども応募増となりました。

一般入試の2回目・3回目の応募者減

一般入試は2月10日から始まりますが、11日以降の2回目、3回目の応募者が減少する学校が目立ちました。明治学院は1回目の2月10日の応募者は32人5・2%の減ですが、2回目の2月18日は132人25・9%の減、淑徳は1回目の2月11日は51人21・9%の増となったものの2月14日の2回目は246人30・3%の減、正則も1回目は応募増で2回目は減、東京も1回目は前年度並みで、2・3回目を合わせた応募者数は22人29・7%の減になりました。
これは1人当たりの私立併願校数が減ったことを示します。コロナ禍で受験会場への移動による感染のリスクを減らすため、確実な学校を少ない回数で受験する生徒が増えたということです。

「併願ドットコム」から見た検索校

昨年度11万ユーザーが利用した検索サイト「併願ドットコム」のデータから都内私立高校のエリア別検索ランキングを見てみると、次の様な学校が上位にきています。
【23区エリア】
東洋・淑徳巣鴨・日本大学鶴ヶ丘・日本大学櫻丘・専修大学附属・目黒日本大学・二松学舎大学附属・朋優学院・豊島学院・品川翔英
【多摩エリア】
八王子学園八王子・八王子実践・錦城・拓殖大学第一・昭和第一学園・桜美林

例年以上に受験生が安全かつ確実な志望校選択をしていたことがうかがえます。
今年は、可能な限り多くの学校に足を運び、自分にあった志望校選びをしていきましょう。
監修:高校入試活性化委員会(株式会社 リヴィジョン)