東京 入試情報
2021.9.3

〈2022年度入試〉東京入試情報 令和4年度 コロナ禍での入試-強い意志で乗り切れ

今は、全力で志望校を探し、出会おう

前年から続くコロナ禍で、不安を感じる人も多いと思う。
今春の中学校卒業生の進路状況が発表されたが、不安を克服して見事に進路を確定させた先輩たちの姿が、数字の中に垣間見える。
強い意志で計画を立てて、受験に臨んで欲しい。新型コロナウイルス予防のための制約が続くが、いよいよ志望校の選定の重要な時期に差し掛かる。

新型コロナウィルス感染症の動向に注意

夏休みが明け、いよいよ受験のための重要な準備期間に突入した。
例年、都の有識者による「入学者選抜検討委員会」から発表された報告内容を基に都教育庁が、入試要綱の作成を行い、9月上旬には、入試要綱や、各校の選抜方法等が発表される。
前年は、新型コロナの関係から9月下旬の発表になったが、今年も同時期になりそうだ。
中学校での授業がこれまで予定通り実施されているようで、令和4年度入試では、入試の出題範囲や調査書等への配慮は、発表されていない。
6月に発表された新型コロナ感染症への対応としては
・推薦・一般選抜への出願は原則郵送とする。
・推薦・一般選抜の検査は、原則1日で実施する。
・合格発表は、掲示とウェブサイト掲載とする。
・不合格者への得点開示は、入学手続き翌日からとする。
・推薦の検査で集団討論は実施しない。
・インフルエンザ、新型コロナの罹患者・濃厚接触者も追試験の対象。
などとされている。
新型コロナウイルス感染の拡大、緊急事態宣言の継続に伴い、今後の状況の変化に注意しておきたい。

今春の中学校卒業生の進路に先輩たちの姿が

令和3年3月の公立中学校卒業生の進路状況が発表された。新型コロナ禍での受験のため、
・長期の臨時休校によって、1学期の授業の大幅な遅れがあったこと。
・大規模の進学フェアが中止となり、その後の学校説明会などが著しく制約を受けたものとなっていたこと。
・学校行事や部活の大会が中止となって、調査書の特記事項を使用しない入試となったこと。
など志望校の選定に関して大きな影響があったものと思われる。
卒業生は、73,850人と前年より2,396人減少したが、高校等への進学者は98・5%になり、前年と同率で最近10年間では2番目に高い割合になっていた。
全日制進学者89・0%で内訳は、都立高校が約58%、都内私立が約37%だった。
来春の卒業予定者は、今春より約3,700人増加する見込みだ。(東京都教育人口推計値より)
都立高校の募集も大幅に増加されると思われるため、今後の変化から目を離せない。
 
オンラインを駆使して説明会・相談会に参加

新型コロナ禍ではあるが、9月以降、公・私立高校のほとんどの高校で、学校説明会や入試説明会・体験入学を実施される予定となっている。
申し込み制や密を避ける工夫がされており、制約は多いが、受験生に学校の雰囲気や施設、部活などをみてもらい、学校選択の参考にしてもらおうという目的がある。
こんな機会をとらえること、インターネット等の上手な利用も学校選択の機会として欲しい。
また、私立高校では、12月中旬までに、生徒・保護者対象の個別相談を実施している学校が多い。
個別相談とは、通知表や各種検定、その他の資料などの実績をもとに「合格の可能性を判定する機会」とする学校と「個人的な質問に答える場」とする高校がある。
各学校で工夫して、オンライン説明会やオンライン相談会としているケースも多くなっているが、高校の先生方と接する機会としても、個別の相談は重要だ。
また、説明会や相談会への参加は、合否の予測だけでなく、学校と自分の相性や、高校生活の実態を知る機会としても利用しておきたい。
私立高校には、学校ごとに異なるコース(類型)や入試制度があり、中学校での三者面談などの前に希望するコースや利用したい制度や出願基準などを調べておくことも必要になろう。
私立志望者は勿論だが、都立志望者も、併願を前提として、私立高校の個別相談に参加したうえで受験に臨むことが必須になってきている。
説明会や相談会に参加の希望や、その報告を担任の先生にしておいて欲しい。

学費を気にせず、学校を選べる時代が来た

私立高校生に対して国から就学支援金という助成金が付く。3年度では、家庭の年収の目安590万〜910万円未満が年11万8800円、590万円未満が39万6千円となっている。
また、東京都の令和3年度では、私立高校進学者(他県への進学者も対象)に対して、授業料の助成金制度がある。家庭の年収目安910万円未満は、国とあわせ授業料46万7千円が支給されている。詳細は、『東京都私学財団』のホームページで確認できる。
私学入学者に対する公的な助成金の充実によって、学費にとらわれない、より自由に学校選択できる時代になっているのだ。
いよいよ受験生は、『志望校の選択』の時期に突入する。
各高校の文化祭が中止になるなど、機会は狭められてはいるが、チャンスを見つけて、気になる高校や、目ざす高校をぜひ訪問しておきたい。
高校を見て、触れて、感じて、目指す志望校と出合ってほしい。
(岩佐教育研究所 岩佐桂一)