令和4年度入試
オリンピックの感動を胸に、戦う時がやってきた。今は全力で志望校を探し、出会おう
コロナ禍の中、東京オリンピックはフィナーレを迎えた。アスリートたちの活躍に心躍らせた人も多かったと思う。次は、君たちが本気で受験に挑戦する番だ。7月上旬に、令和4年度公立高校入試における各校の募集人員、選抜基準、入試選抜要項が発表された。入試全体については、前年からの大きな変更はない。夏休みが過ぎて、いよいよ志望校の選択の時期が来た。9月末には中学校を通じて、進路希望調査が実施される予定だ。コロナ禍が続いている状況ではあるが、いろいろな機会を利用し、たくさんの高校を見て、感じて志望校を選定してほしい。
県教育局から、5月に入試の出題の基本方針と選択問題実施校、7月末に各校の募集人員、募集要項、各高校の入試選抜基準が発表された。これで令和4年度入試の内容が、出揃ったことになる。
学力検査問題の出題の基本方針では、「基礎的な知識及び技能をみる問題とともに、思考力、判断力、表現力をみる問題の出題に配慮する」、「出題の内容、出題数に配慮するとともに、記述による解答を求めるよう配慮する」とされており(6月号既報)、前年度の方針と変化はない。
前年度は新型コロナウィルス感染予防のため長期の臨時休校があった。そのため各教科で出題しない単元があった。本年度においては、現時点では中学校で正常授業が実施できているため、全範囲から出題されることになる。前年の入試問題を調べる場合には、出題単元の変化に注意が必要だ。
学力検査では、数学と英語で学校選択問題が採用されており、令和4年度入試では大宮北が参入し、合計22校が学校選択問題を実施する。
学校選択問題は『問題の一部に応用的な問題を含む』とされているが、出題の基本となるのは「中学校での学習内容」であることは変わらない。
県教育局の出題の基本方針には「学校の授業を大切にして欲しい」というメッセージが込められている。
公立の受験では入試の得点だけでなく、各学年での調査書の各教科の評定合計が、各校ごとに定めた一定の比率で得点化され、入試得点と合計して選抜に利用される。
評定の学年ごとの比率の違いや、入試得点との合算の仕方が「入試選抜の基準」に発表されているので、確認しておきたい。選抜基準を調べると、学力検査の得点を重視している学校と、各学年の評定を大切にしている学校があることが分かる。
志望する高校の選抜の基準を調べ、対策をとって欲しい。
9月末には、中学校で10月1日現在の進路希望調査が実施される。これは、一人1校、行きたい高校を書いて提出するもので、結果は10月末から11月上旬までに発表される。
ただし9月末の調査ではまだ漠然としている人も多く、必ずしも受験生の志望動向を表したものではないことに注意が必要だ。
12月には2回目の志望校調査が実施される。冬休み後に発表されるが、こちらは私学の個別相談がほとんど終了していることもあり、信頼できる資料となるようだ。
これまで漠然としていた志望高校が、2回の志望校調査で、急速に現実味を帯びたものになってくる。
新型コロナ禍の状況が厳しい中ではあるが、9月以降、ほとんどの公・私立高校で、学校説明会や入試説明会・体験入学が実施される予定となっている。申し込み制にしたり、密を避けるため短時間での実施にしたりするなど、制約は多い。しかし受験生に学校の雰囲気や施設、部活などを見てもらい、学校選択の参考にしてもらおうという目的だ。
こうした貴重な機会をとらえること、インターネット等も上手に利用して学校選択の機会として欲しい
また私立高校では、10月中旬以降12月頃までに、説明会に加え、生徒・保護者対象の個別相談を実施している学校が多い。
個別相談とは、通知表や各種検定、ボランティア、その他の実績をもとに「合格の可能性を判定する機会」とする学校と「個人的な質問に答える場」とする高校がある。
さらに説明会や相談会への参加は、合否の予測だけでなく、学校と自分との相性や、高校生活を垣間見る機会としても利用しておきたい。
私立高校には、学校ごとに異なるコース(類型)や入試制度があり、希望するコースや入試制度、出願基準などを聞き取っておくことが必要となる。
担任の先生には説明会や相談会へ参加した結果を報告しておこう。
令和3年3月の公立中学校卒業生の進路状況が発表された。新型コロナ禍での受験だったため、
・長期の臨時休校によって、1学期の授業で大幅な遅れがあったこと。
・大規模な進学フェアが中止となり、その後の学校説明会なども著しく制約を受けたものとなっていたこと。
・学校行事や部活の大会が中止となり、調査書の特記事項を使用しない入試となったこと。
など、志望校の選定については、大きな影響があったようだ。
卒業生は、61,178人と前年より1,345人減少したが、高校等への進学者は99・1%と前年と変わらなかった。
内訳は全日制進学者91・3%、公立高校が56・5%、県内私立が26・6%、県外私立が7・6%だった。
来春の国・公・私立中学の卒業予定者は、今春より約1,450人増加する見込みだ。(埼玉県学校便覧より)
公立高校の募集増や、新型コロナウィルスの影響もあり、今後の変化から目を離せない。
9月、いよいよ志望校の選択の時期に差し掛かる。色々な機会をとらえて、将来の進路を考え、本当に行きたい学校を見つけてほしい。 オリンピックの感動を胸に、戦う時がやってきた
今は全力で志望校を探し、出会おう
コロナ禍の中、東京オリンピックはフィナーレを迎えた。アスリートたちの活躍に心躍らせた人も多かったと思う。
次は、君たちが本気で受験に挑戦する番だ。
7月上旬に、令和4年度公立高校入試における各校の募集人員、選抜基準、入試選抜要項が発表された。入試全体については、前年からの大きな変更はない。
夏休みが過ぎて、いよいよ志望校の選択の時期が来た。9月末には中学校を通じて、進路希望調査が実施される予定だ。
コロナ禍が続いている状況ではあるが、いろいろな機会を利用し、たくさんの高校を見て、感じて志望校を選定してほしい。
県教育局から、5月に入試の出題の基本方針と選択問題実施校、7月末に各校の募集人員、募集要項、各高校の入試選抜基準が発表された。これで令和4年度入試の内容が、出揃ったことになる。
学力検査問題の出題の基本方針では、「基礎的な知識及び技能をみる問題とともに、思考力、判断力、表現力をみる問題の出題に配慮する」、「出題の内容、出題数に配慮するとともに、記述による解答を求めるよう配慮する」とされており(6月号既報)、前年度の方針と変化はない。
前年度は新型コロナウィルス感染予防のため長期の臨時休校があった。そのため各教科で出題しない単元があった。本年度においては、現時点では中学校で正常授業が実施できているため、全範囲から出題されることになる。前年の入試問題を調べる場合には、出題単元の変化に注意が必要だ。
学力検査では、数学と英語で学校選択問題が採用されており、令和4年度入試では大宮北が参入し、合計22校が学校選択問題を実施する。
学校選択問題は『問題の一部に応用的な問題を含む』とされているが、出題の基本となるのは「中学校での学習内容」であることは変わらない。
県教育局の出題の基本方針には「学校の授業を大切にして欲しい」というメッセージが込められている。
公立の受験では入試の得点だけでなく、各学年での調査書の各教科の評定合計が、各校ごとに定めた一定の比率で得点化され、入試得点と合計して選抜に利用される。
評定の学年ごとの比率の違いや、入試得点との合算の仕方が「入試選抜の基準」に発表されているので、確認しておきたい。選抜基準を調べると、学力検査の得点を重視している学校と、各学年の評定を大切にしている学校があることが分かる。
志望する高校の選抜の基準を調べ、対策をとって欲しい。
9月末には、中学校で10月1日現在の進路希望調査が実施される。これは、一人1校、行きたい高校を書いて提出するもので、結果は10月末から11月上旬までに発表される。
ただし9月末の調査ではまだ漠然としている人も多く、必ずしも受験生の志望動向を表したものではないことに注意が必要だ。
12月には2回目の志望校調査が実施される。冬休み後に発表されるが、こちらは私学の個別相談がほとんど終了していることもあり、信頼できる資料となるようだ。
これまで漠然としていた志望高校が、2回の志望校調査で、急速に現実味を帯びたものになってくる。
新型コロナ禍の状況が厳しい中ではあるが、9月以降、ほとんどの公・私立高校で、学校説明会や入試説明会・体験入学が実施される予定となっている。申し込み制にしたり、密を避けるため短時間での実施にしたりするなど、制約は多い。しかし受験生に学校の雰囲気や施設、部活などを見てもらい、学校選択の参考にしてもらおうという目的だ。
こうした貴重な機会をとらえること、インターネット等も上手に利用して学校選択の機会として欲しい
また私立高校では、10月中旬以降12月頃までに、説明会に加え、生徒・保護者対象の個別相談を実施している学校が多い。
個別相談とは、通知表や各種検定、ボランティア、その他の実績をもとに「合格の可能性を判定する機会」とする学校と「個人的な質問に答える場」とする高校がある。
さらに説明会や相談会への参加は、合否の予測だけでなく、学校と自分との相性や、高校生活を垣間見る機会としても利用しておきたい。
私立高校には、学校ごとに異なるコース(類型)や入試制度があり、希望するコースや入試制度、出願基準などを聞き取っておくことが必要となる。
担任の先生には説明会や相談会へ参加した結果を報告しておこう。
令和3年3月の公立中学校卒業生の進路状況が発表された。新型コロナ禍での受験だったため、
・長期の臨時休校によって、1学期の授業で大幅な遅れがあったこと。
・大規模な進学フェアが中止となり、その後の学校説明会なども著しく制約を受けたものとなっていたこと。
・学校行事や部活の大会が中止となり、調査書の特記事項を使用しない入試となったこと。
など、志望校の選定については、大きな影響があったようだ。
卒業生は、61,178人と前年より1,345人減少したが、高校等への進学者は99・1%と前年と変わらなかった。
内訳は全日制進学者91・3%、公立高校が56・5%、県内私立が26・6%、県外私立が7・6%だった。
来春の国・公・私立中学の卒業予定者は、今春より約1,450人増加する見込みだ。(埼玉県学校便覧より)
公立高校の募集増や、新型コロナウィルスの影響もあり、今後の変化から目を離せない。
9月、いよいよ志望校の選択の時期に差し掛かる。色々な機会をとらえて、将来の進路を考え、本当に行きたい学校を見つけてほしい。