コロナ禍もようやく下火になり、
皆さんの学校生活も平時に戻りつつあるのではないでしょうか。
まだまだ予断を許す状況ではありませんが、
今は気候的にはすごしやすく勉強のための条件はそろっています。
ここで大いに飛躍し、志望校合格を一気に引き寄せましょう。
今回は11月から12月にかけてやっておきたいことをまとめました。
調査書点アップ、期末がラストチャンス
11月下旬に期末考査を迎える学校も多いかと思います。その場合、調査書点(9科の成績)を上げる最後の機会となります。
入試の仕組みはさまざまですが、学力検査点と調査書点の合計で決まるケースが多いので、1教科でも、またワンランクでも上げておきましょう。
期末考査の範囲は、入試の範囲でもありますから、この頑張りが無駄になることはありません。
模試は弱点発見装置
模試が終われば順位や偏差値が出ます。志望校の合格可能性も出ます。おそらく皆さんはそれらの数字に一喜一憂することと思います。しかし、成績には波があるものです。
皆さんにとって大事なのは入試本番で自己ベストをたたき出すことです。模試はあくまでも途中経過ですから、極端に落ち込んだり、逆に安心したりするのは良くありません。
それよりも大切なのは、出来なかった問題の解き直しです。模試は弱点発見装置です。皆さんが次に取り組むべき課題を示すものでもあります。順位や偏差値、合否判定を見るだけで終わらせないことです。
過去問は最初にやるか最後にやるか
過去問は受験勉強の初期段階でやった方がいいか、それとも最終段階でやったほうがいいか。
これについてはさまざまな意見があります。受験勉強にはさまざまなやり方がありますから、自分にとって向いていると思った方法をとればいいでしょう。
ただ、どちらにしても、受験レースはそろそろ最終コーナーに差し掛かりますから、最初派であろうが、最後派であろうが、これからは過去問抜きの受験勉強はあり得ないでしょう。
過去問学習については前号(10月号)でも触れました。手元に残っている方はぜひもう一度読んでみてください。本紙ウェブサイトでも読むことができます。
志望校、数校は名前を挙げられるように
さすがにこの時期になって、まだどこの学校にも行ったことがない人は少ないでしょう。
志望校決定時期は人それぞれで、願書提出直前まで悩む人もいます。ですから、決まっていないからといって焦る必要はありません。ただしこの時期、ひとつも思い浮かばないというのでは困ります。1校に絞ることはできなくても、数校の候補は挙げられるようにしてください。
コロナの影響を受け、説明会の回数を減らしたり、人数制限を設けたりしている学校が多いのが現実です。しかし、学校側としてもできるだけ多くの受験生と接点を持ちたいと考えており、臨時や追加の説明会なども開かれているようです。参加のチャンスが全くないわけではありません。
説明会や相談会、参加するのは今
昨年の今頃、コロナ感染者はちょうど現在と同じくらいまで減少し、世の中の動きも一時元に戻りました(トラベルキャンペーンも行われていました)。
しかし、12月に入ると再び感染が拡大し、年明け早々緊急事態宣言が発せられる事態となりました。そのため1月に予定していた説明会や相談会を中止する学校もありました。
過去2年間、コロナ禍であっても入試そのものは予定通り行われました。ただ、説明会や相談会はかなりの影響を受けていたので、万一に備え、「同じ行くなら早い回」と考えた方がいいでしょう。
疲れたら思い切って休む
人は誰でもモチベーションが下がることがあります。どんなに強い気持ちを持っている人でも、やる気が減退する時があります。
たぶん、心と体のバランスが崩れているのです。そんな時は、無理にやる気を出そうとするより、思い切って休みましょう。中には、むしろ運動で体を動かした方がいいという人もいるでしょう。いずれにしても、いったん、いつものペースをリセットしてしまったほうが回復は早いでしょう。
ただし、心と体を休めつつも、規則正しい生活は維持してください。特に睡眠と食事です。コロナ対策という意味でも、また、去年は話題になりませんでしたがインフルエンザ対策としても大事なことです。