よみうり進学メディア

入試情報
2019.5.20

〈2020年度入試〉5月のテーマ「夏休み前が重要な理由」

後半グングン伸びた人は
この時期、何をやっていたのか

入試本番まですでに1年を切りました。思ったより短いですね。
この時期、まだ焦る必要はありませんが、それは、まったく何の準備もしなくてもいいという意味ではありません。
そこで今号では、前半戦(夏休みごろまで)にやっておきたいことについて考えてみます。

「えっ、まだ受験勉強始めてない?」大丈夫かな

受験生の皆さんからの質問に、「受験勉強はいつ始めたらいいのですか?」というのがあります。
たしかに、スタートの合図もないし、開演のベルが鳴るわけでもないし、始めるタイミングに悩みますね。
その点、終わりの方は、はっきりしています。志望校の入学試験が終わったら、それが受験勉強の終わりです。
始まりは各自が自由に決めていいのが受験勉強です。
ですから、すでに始めている人も多いでしょう。冒頭の質問ですが、これが中3生からのものであったら、「えっ、まだ始めてないんですか。そんなにノンビリでいいんですか。今すぐ取りかかってください」が回答となります。

後半の追い上げは言うほど簡単ではない

皆さんの中に、まだ先の話だから、「後半に追い上げれいいだろう」と考えている人がいるかもしれません。
しかし、前半戦はややゆっくりペースで進み、後半戦に勝負をかけようというのは、多くの受験生が考えていることです。つまり、ラストスパートをかけるのは全員同じなのです。
後半戦、特に入試直前期は、誰だって必死です。そんな状況を想像してみれば、「大丈夫、後半追い上げるから」と、のんびり構えている場合ではないと分かるでしょう。
後半戦では、みんなが全力で頑張っているので、差は広がりもしないし、縮まりもしない。そう考えると、むしろ「真の勝負は前半戦にあり」と言えるのではないでしょうか。

今のうちに1・2年の復習を

後半に伸びるのは土台がしっかりした人です。土台というのは1・2年生の勉強のことです。
1・2年の基礎ができていないと、その上に3年の知識を積み上げられません。
できれば夏休み前までに1・2年生の弱い部分を復習しておきたいところですが、それが無理そうな人は、夏休みの終わりまでに1・2年の総復習を終えましょう。
それが出来ないと、後半に追い上げるどころから、どんどん引き離されます。

勉強は毎日やるもの。休日は3倍やる

勉強は気分でやるものではありません。
その日の気分でやったりやらなかったりという人が成績を伸ばせるわけがありません。
気分が乗らなくても、疲れていても、他のことで忙しくても、勉強は毎日やる。休日は平日の3倍はやる。
ただ、やる分量は、時期によって、または日によって変わっても仕方ないでしょう。
特に夏休み以前は、部活の重要な大会があったり、修学旅行など学校行事もあったりしますから、たくさん出来ない日もあるでしょう。ですが、伸びる人は、少ないながらも必ずやります。伸びない人は、それらを理由にしてやりません。

勉強法は試してみて自分で見つける

「勉強のやり方が分かりません」
これもよくある質問ですが、中学に入って2年間、今まで何をしていたのでしょう。
受験勉強と言っても結局は普段の勉強の延長です。定期考査前の勉強とそれほど変わりません。範囲がものすごく広いだけです。
成績の良い人は自分なりの勉強法を確立しています。試行錯誤を経て確立しました。
やり方は教わるのではなく、自分で見つけるものです。いろいろ試すのは今です。自分に合ったやり方が見つかれば、後半にグングン伸びるでしょう。