JR横須賀線衣笠駅から徒歩8分にある三浦学苑高校。1929年創立、今年で93周年を迎える歴史と伝統のある学校だ。
特に部活動は活発で全国レベルの部も多い。また、2019年(令和元年)には「国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(IBDP)」の認定校となっており、国際的な視野をもつ人間の育成にも取り組んでいる。
校門を入ると、人工芝のサッカーグラウンドや空調の効いた体育館、室内温水プールなど、施設環境は抜群。
卓球部員は20名ほど。卓球の強豪校だが、部員は全員県内出身者で自宅通学だという。
エアコンの効いた卓球部専用の広い室内練習場に入ると、選手たちの気合の入った掛け声に交じり、激しく床を鳴らすシューズの摩擦音が視覚と聴覚を刺激する。
今夏のインターハイのダブルスでペアを組む、主将のYさん(3年・秦野市立南中学校出身)と副主将のSさん(3年・横須賀市立不入斗中学校出身)の2人に話を聞いた。
2人とも小学校の時から卓球を始めており、入学前から卓球を通してお互い良きライバルであったそうだ。同校の志望理由としてYさんは「中学の関東大会で卓球部監督の渡辺優樹先生と出会ったことです。自宅の秦野からは約2時間かかりますが、渡辺監督が率いる卓球部で腕を磨いてみたいと思いました」と話す。また、Sさんは「父が同校出身で、渡辺監督とは同級だったことから三浦学苑に進学したいと思いました」と、親子2代に渡る同校との縁について話してくれた。
ふだんの練習について、「中学の時に比べると練習量は多いですが、夕方6時半には下校します。本気で卓球をやりたい生徒が入部してくるので、自分たちで考えて練習しています。渡辺監督からは常に『何のために練習をするのか、自分の課題を見つけ、納得するまで練習する。時間があれば卓球のことを考えるように!』と指導を受けています」と2人は話してくれた。
当面の目標はインターハイでベスト8以上を目指したいという。また3年生のふたりは「大学へ進学し、将来は社会科の教員を目指します」とYさん、「大学へ進学しても卓球を続けたい」と、Sさんも卒業後の抱負について語ってくれた。
そして、同校卓球部ではYさん東海林さん以外にも、団体戦、シングルス他2名、ペア他1組など、のべ15人がインターハイに出場する。
最後に、三浦学苑高校の高校生活について「よく挨拶をするようになったこと、部活は違うけれど、生徒同志でお互いを励ましあい、試合があれば先生たちも声をかけて全校で応援してくれるとても雰囲気が良い学校です」とふたりは話してくれた。
グラウンドでは真夏の陽射しを浴びながら練習に励む、多くの運動部の生徒たちの声が響く中、同校を後にした。
2人の夢はまだ続く。
(よみうり進学メディア編集部)
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