吹奏楽をやっている中学生であれば、誰もがその名を聞いたことがあるでしょう。今回は名門中の名門、埼玉栄高校吹奏楽部を訪ねました。
同校はJR埼京線「西大宮駅」から徒歩4分と立地に恵まれています。敷地も広大で、各部活がそれぞれ専用の練習施設を持っています。
同部には現在150人を超える部員がいますが、これだけの人数なので指導陣も常勤の先生4人、非常勤の先生2人の計6人で担当しています。
同部が目指す最も大きな大会は全国の強豪が集う全日本吹奏楽コンクールです。地区大会・県大会を経て西関東大会(埼玉群馬・山梨・新潟)に臨みますが、ここから全国に駒を進められるのはわずか3校です。
なお、この3校は同校を含む埼玉勢が長い間独占しており「御三家」などと言われているようです。
こうした情勢ですから同校の視線の先にあるのはもちろん全国出場です。そして金賞受賞です。
取材当日はそのメンバー、55人を決めるための追加オーディションがあったそうです。このレベルだとメンバー入りすることも容易ではありません。もっともこれは強豪部活の常で、この切磋琢磨が成長につながるのでしょう。
平日の練習は毎日19時半まで。放課後7~10時間目まで講座や演習が開講されている同校なので、練習後に補講に参加する生徒や、最終下校の21時まで学校に残って自習して行く生徒も多いといいます。このあたりは「駅近」の強みが十分生かされています。
過去20回もの全国金賞を受賞している同校ですが、コロナの影響を受けた3年生にとっては最初で最後の大舞台であり、練習にもより一層力が入ります。
練習後、部長のSさん(鶴ヶ島市立藤中学校出身)に話を聞きました。テナーサックス担当です。
泉名さんからは、「吹奏楽がやりたくてこの学校を選びました。中学時代は県大会出場レベルだったので、全国を目指せる学校に入りたいと考えました」と聞きました。強豪校だけに「自分の力でついて行けるかどうか不安があった」そうですが、それどころか今は立派に部をまとめています。同部の演奏の特長は「歌声のようなサウンド」だといいます。10月の全日本では「これまででいちばんの名演を披露したい」と意気込みを語ってくれました。
(よみうり進学メディア編集部)
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