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神奈川 高校レポ
2022.10.12

横浜県立横浜国際高校(横浜市南区)「英語と第2外国語を身につけて国内・海外の大学に進学」-進学指導

県立横浜国際高校国際科は英語や第2外国語をはじめ多彩な科目が整い、高いコミュニケーション力を身につけた人材を養成している。さらに国際科国際バカロレア(ⅠB)コースは、海外大学の入学資格の取得を目指している。

英語にアドバンテージをもつ同校の進路指導について、ガイダンスグループの遠藤誠総括教諭は「特別なことは何もしていません。普段の教育活動がそのまま進路につながっています」と話す。

教育活動の特徴のひとつが、総合的な探究の時間に行われるエッセィの作成だ。SDGsに関連したテーマを設定して8000字の論文を作成する。

1年次は卒業生による講演会やワークショップを通して研究テーマを模索。例えば卒業生のひとりは「『核兵器』をテーマにするとき国際政治、経済、法律など、どの視点から見つめるかが重要で、その視点が大学の学部選びにつながることもある」と在校生に語りかけた。

これまでにジェンダー、ファストファッション、環境などのさまざまなテーマが取り上げられている。エッセィは2年次の12月に提出するが、それまでは担当のチェックを受けながら修正や推敲を繰り返す。

3年次になるとDR(ディスカッション&リサーチ)を通して、今度は英語のエッセィ作成に取り組み始める。このように日頃から思索とディスカッションを繰り返す中で、自然に高い進路意識が育まれるようだ。

大半の生徒は国内大学もしくは海外大学に進学する。海外大学希望者には情報提供や受験手続きのために、教員2名がカレッジカウンセラーとして生徒をサポートする。ガイダンスグループの北翔一教諭はカレッジカウンセラーのひとり。「ⅠBコース設置に伴い海外大学希望者が増えました。説明会をしたりセミナーの案内をしたり、オンラインの出願手続きの指導をしています」と話す。

また、チューター制を置き、生徒は担任の他に指導してほしい教員を選ぶことができる。「カナダに留学経験がある教員の話を聞きたい」など、進路につながるチューター選びが多いようだ。

受験に向けた学習は個別の補習があるが、1年次から定期的に実施している模擬試験の結果を分析し、学力アップの取り組みを行っている。生徒たちの進路は多様でエッセィ作成の効用もあり、他校に比べて総合型選抜で受験する者が多いという。

同校の根本工教頭は「語学の運用能力を身につけ、国内外で活躍できる人材を目指します。多角的な学びに意欲ある入学者を迎えたい」と話している。

ネイティブ教員による英語の授業 プレゼンテーション風景

県立横浜国際高校のホームページはこちらから

(よみうり進学メディア編集部)

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