豊かな緑に囲まれ、吉祥寺など街のにぎわいにも手に届く武蔵野北高校。「学校の特色は?」の質問に、「勉強、部活動、行事に全力で取り組むことです」と間髪入れずに答えてくれたのは、2年生の平松萌茜さん(杉並区立天沼中学校出身)だ。
国公立・私立難関大学を目指す生徒が多く、勉強に力を入れる一方で、それぞれのスタイルで部活動にも励む。行事にも多くの生徒が主体的に関わっている。
平松さんは1年生で文化祭の副実行委員長、2年生では実行委員長の大役を務めた。「中学生のときに文化祭を見て、展示や飲食、3年生の演劇のどれもクオリティーが高く、私も文化祭に携わりたいと思いました」と振り返る。
今年の文化祭は8月31日、9月1日に「レボリューション」をテーマに開催。各部門の責任者を信頼し、平松さんは統括役として全体の進行をチェック。いずれの部門も例年以上に充実し、とくにラストの後夜祭ではダンスやバンド演奏で盛り上がり、打ち上げ花火が夜空を彩った。「終了後は達成感と充実感でいっぱいでした」と目を輝かせる。
今後は勉強に取り組む平松さんだが、間近な目標はアメリカ語学研修だ。春休みの10日間、約40名がユタ州でホームステイをしながら現地校に通う。英語力の向上はもちろん、アメリカの生活や文化を体感し、視野を広げて感動・チャレンジ精神を持ち帰ることが狙いだ。「まずは校内で、ネイティブ教員が常住するイングリッシュ・ラウンジに通って会話力をつけます。アメリカでは、さまざまな人と関わり豊かな経験をしたい」と期待に胸を膨らませる。