八千代松陰高校書道部は、愛媛県で7月23日に行われた「第16回書道パフォーマンス甲子園本戦」に出場、2年生11人が臨みました。
同部はこれまでに「書の甲子園」(国際高校生選抜書展)にも出展し、個別作品が複数入賞した実力派ですが、書道パフォーマンス甲子園には今回が初めて。
初出場にもかかわらず関東ブロック予選を勝ち抜き、本選へ進出しました。
書道パフォーマンスとは、6分間という限られた時間の中で、縦4メートル、横6メートルの用紙に、音楽に合わせチームで文字を書いていく競技です。
審査は文字の美しさ、全体のバランス、一体感など紙面構成に関するもの、筆使いの正確さといった書道に関するもの、さらに所作の美しさ、演技の組み立てや独創性、身体表現についても含まれます。チーム全員で素早く、誤字無く、良い書を仕上げることが求められます。
音楽に合わせた振り付けひとつだけでも容易ではありませんが、あらゆる要素の練習を重ねたうえで、優れた作品を完成させるのです。
大会に向けて作品は一から作り上げました。選んだ文字は「尊尚親愛」の『尊尚』です。『書道を通じて互いを知り、尊び合う』思いから選んだそうです。
そして8か月間練習を繰り返し本戦に出場、結果は全国107校中11位でした。
大会の感想を聞くと、部長のKさん(千葉市立花見川中出身)は「今まで何十回もやった練習を無駄にしたくない。指先まで全部を見てほしいという気持ちでやりました」と言います。
副部長のYさん(習志野市立第七中学校出身)は「体勢も字のバランスもナレーションも、全部難しかったです。周りの高校も強豪ばかりでしたが、練習量は負けてないと強気で挑みました」。
同副部長のFさん(印西市立木刈中学校出身)は「書きながら『本当にこの11人で来れてよかった』と思っていました。終わった瞬間、練習風景が思い浮かんで自然と涙が出てきました」と感極まったことを話してくれました。
3人とも「心の底から楽しかった」と話し、できることならまた来年もチャレンジしたいと話していました。
そんな3人は同校が第一志望ではありませんでしたが、今では全国大会に出場するなど貴重で充実した毎日を送っていることも紹介してくれました。
中学生へのメッセージとして「今はとにかく頑張る時です。でも一番大切なのはどこに行くかではなく、行った先でどんなことをするかです。松陰に来たらぜひ書道部を見に来てください」と話してくれました。
(よみうり進学メディア編集部)
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