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埼玉 高校レポ
2023.11.17

埼玉県立和光国際高校(埼玉県和光市)「国際派高校がめざす最先端の授業」-これが高校の授業だ

和光国際高校を訪ねました。
校門をくぐると、すぐに目に飛び込んでくるのが国旗掲揚塔です。日の丸以外に数か国の国旗が掲げられ、いかにも国際高校にやって来たという気分にしてくれます。

学校独自の特色ある授業

この日の授業見学は「グローバルイシューズ」という科目でした。
聞き慣れない名称ですが、それもそのはず、この学校独自の科目です。元々は外国語科の科目だったということですが、普通科にも取り入れられました。
担当するのは山崎勝先生。今回の特集で取材した中では一番のベテラン先生です。
この科目、広い意味では英語と考えられなくもないですが、言葉として英語を使っているだけで、学んでいる内容は理科や社会や、その他諸々の教科です。この日は人口ピラミッドを題材にしていましたから、地理の学習です。

外国語科もある国際高校らしい授業

先生は山崎先生にもう1人、外国人の先生(ALT)が加わった2人体制で行われました。
授業はすべて英語です。
「英語を」ではなく「英語で」学ぶのがこの科目の目的だからです。
外国語科の生徒が英語を苦にしないのは当然ですが、この日のクラスは普通科です。はたして英語だけの授業が成り立つのかと思いましたが、その心配は無用でした。校内の案内表示はすべて英語、目の前には普通に留学生がいるような環境で過ごすと、自然と英語に強くなるようです。

これが未来の授業

授業は「知識構成型ジグソー法」という形式で行われました。難しい名称ですが、とりあえず一種のアクティブラーニングと考えましょう。
そしてさらに、山崎先生は「クリル学習」という方法を取り入れていました。日本語では「内容言語統合型学習」と呼びますが、この日の授業が正にそれです。
ヨーロッパ発祥で、最近日本でも注目され始めた学習法ですが、山崎先生はその研究者かつ実践者として知られています。今も大学と連携し研究を続けています。
生徒たちは互いに協力しながら社会的課題や国際問題に取り組みます。使用する言語が英語なので、自然とその内容に関わるワードやセンテンスが身につきます。ICT教育が有名ですが、これもまた最先端を行く学習法です。

和光国際高校ホームページはこちら

(よみうり進学メディア編集部)

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