東京工科大学の八王子キャンパスにて1泊2日で行われたScience English Campに浦和麗明高校(さいたま市浦和区)の生徒6名が参加しました。このプログラムは、『先端科学のグローバル化について』の英語による講義や実験安全指導の後、英語のみを使用して有機化合物の系統分離・分析実験を行うという内容です。生徒たちは、事前に学習してきた実験内容に関するレポートを基に一つの班4名~6名で活動し、実験中の疑問点は英語で教授に問いかけたり、大学院生からはアドバイスを受けたりするなどして実験を進めていました。実験終盤では、核磁気共鳴法(NMR:分子内でどのような環境に置かれた原子が存在しているかという有機化合物の構造情報を得る装置、写真)を用いて構造解析を行いました。
夜のプログラムで行われたEnglish group discussion では、化学に興味を持った理由や自分の将来像などについて、他校の生徒と英語で交流を深めました。流暢に英語を話す生徒や、化学者になるための明確な目標を持っている生徒から刺激を受けながら、有意義な時間を過ごすことができました。
2日目は、前日にNMRで構造解析をしたデータから有機化合物の構造を推定する読みが行われました。今まで実験で得てきた情報を基に考え得る構造式の可能性を1つずつ班で話し合いながら検証し、その結果をまとめます。その後、実験方法から結果までを説明するポスターセッションの準備を行いました。各班の問題点や考えた内容を分かりやすく伝えるために工夫しながらポスターの完成を目指していました。ポスターセッションでは、どの班も堂々とした発表を展開し、Englishで説明する班も多くありました。
(情報提供:浦和麗明高等学校)